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松雪泰子、次世代へ受け継ぐ現代版『古都』に自信!「日本文化の素晴らしさ、奥深さ伝えたい」

2016/12/4 12:52

主演:松雪泰子 共演:橋本愛、成海璃子

川端康成の不朽の名作が豪華キャストで現代に蘇る!

映画『古都』

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松雪泰子主演映画『古都』が12月3日(土)に全国公開初日を迎え、新宿ピカデリーにてキャスト・監督登壇の初日舞台挨拶を行った。一人二役で挑んだ松雪泰子を初め、キャストの橋本愛、成海璃子、伊原剛志、葉山奨之、エンディング曲を担当した新山詩織、そしてYuki Saito監督が登壇した。

映画は1962年に新潮社より刊行された川端康成『古都』の現代版として、原作では描かれなかった、大人になった主人公たちの物語として映像化。京都伝統の呉服屋で生きる姉と北山杉の里で働く双子の妹を主演の松雪泰子が一人二役で演じ、それぞれの娘役で橋本愛と成海璃子が共演。その他、伊原剛志、奥田瑛二ら豪華キャストが脇を固める。満を持して全国公開を迎えた当日、映画界を牽引する豪華キャスト陣が大集合し、初日を迎えた喜びに満席の会場の熱量が加わり、大盛況の舞台挨拶となった。

11月26日から、舞台となった京都での先行上映が行われている本作。主演の松雪は「京都の方からも温かい笑顔で迎え入れていただき嬉しかった。1か月間の撮影の中でスタッフの方たちと濃密な時間を過ごし、一生懸命取り組んだ作品だったので受け入れていただいたような気持ちになった。」と感慨深げ。そして「かつての『古都』とは違う切り口で描かれているが、川端康成先生の文学に表現されている京都の美しさ、自然の豊かさ、情緒、土地に生きる人々の純粋性というものが表されていると思う。改めて日本文化の素晴らしさと奥深さを体感していただける作品になった。全国の皆様のもとへ届けていきたい。」と主演作に自信を見せた。

松雪演じる佐田千重子の娘・舞を演じた橋本は「舞は、自分の意志や芯という確固たるものがまだ見つけられていない過渡期にある女の子だったので、演じている間ずっとフワフワしたような、水の中にいるような浮遊感の中お芝居をしている感覚がありました。母親から言われて続けてきたお稽古事や日常に溶け込んだ習慣の大事さ、経験が尊いものなんだと気付くシーンは印象深い。」と自身の役どころについて説明。

一方で、千重子の双子の妹・苗子の娘を演じた成海は「結衣は自分の才能を確かめるため、世界に挑戦する役柄で、そこは素晴らしいなと思う。」とコメント。また、「自分のことを過信する時期や、現実を思い知るという気持ちは誰にでも経験があることだと共感でき、それでこの役を演じてみたいと思った」と話すと、松雪は、「私自身は彼女たちくらいの年齢の頃、できるかどうかわからなくても、やりたいことに向かって突き進むタイプだったので、(結衣の役柄に対して)かつての自分を見ているような気持ちになった」とほほ笑んだ。

千重子の夫・佐田竜助役の伊原は、思わぬ「ツヨシコール」に顔をほころばせ、「撮影現場では町家で撮影をさせていただき、良い着物を着せていただいて、きれいな奥さん(松雪)と可愛い娘(橋本)に囲まれて、“ほんわか”としていました。自然にニコニコしている様子が映っていると思う。最高でした!」と撮影を振り返ると、出演者たちにも笑顔が溢れた。

舞のいとこ・水木真太郎を演じた葉山は「京都の綺麗なところがたくさん映っている。こんなにも美しいところなんだ、と改めて気付かされて。」とコメントし、撮影中も京都観光を楽しんだ思い出を明かした。エンディング曲を担当した新山詩織は「今回、中島みゆきさんの代表曲「糸」を歌わせていただくということで、美しい映像美にそっと寄り添えるように自分なりに歌おうと思った。キャストの方の言葉や仕草が繊細で、綺麗で、自然と映画の世界へと引き込まれていった」と話した。

そして、本作が商業長編デビュー作となるYuki Saito監督は「“温故知新”を表現するため、また55年前に川端康成が残したいと願った京都の景色、失われつつある人同士の絆を描くために「古都」に挑んだ。ハリウッドでの修行を経て、アウトサイダーとしての自分が日本の文化を現代版として描くことで、次世代へとバトンタッチが出来たら」と強い想いを語った。さらに、映画制作にあたり意識した点では「現代の映画作品はたくさんの情報がわっと浴びせられ、説明がはっきりとあるので受け身になることが多い。昔の映画は情景やバックショットで“観て考えさせる良さ”があったと思う。そういった余白の情緒も復活させたいということも意識した。」とアピールし、徹底した「文化継承」へのこだわりを見せた。

最後に、松雪は「日本人の精神性、文化の豊かさ、なくしてはいけない伝統産業といったものを守るためは、次の世代へと伝えていくことがやはり重要だと思う。私自身、どのような形で文化を若い世代へ渡していくかを模索している。作品を通して、人から人へつないでいくことや家族と向き合うこと大切さを感じてほしい。」とテーマについての考えを述べ、「川端先生の文学のように言葉から情景が絵画のように広がって行く感覚を映画でも体感していただければ」とメッセージを贈り、舞台挨拶が終了した。

本作では、美しい日本の四季が映し出されていることにちなみ、観客には紅葉のもみじ型カードを配布。満席の会場で観客によってもみじが掲げられると、紅葉に染まった色鮮やかな風景が再現され、作品の世界観を一層盛り上げた。

映画『古都』は全国公開中

<あらすじ>京都室町に先祖代々続く佐田呉服店。店を継いだ日から20年間、佐田千重子(松雪泰子)は同じ場所で変わらない生活を送っていた。古くから付き合いのある職人が次々廃業する変わりゆく時代の中で店をどうしていくのか、室町に生まれた宿命を娘の舞(橋本愛)に背負わせていいものか葛藤の中で生きていた。大学生の舞は、就職活動の時期に差し掛かり就職活動をする友人との会話にも入りきれず、店を継ぐべきなのか迷っていた。一方京都のはずれ、北山杉の里で林業を営む中田苗子(松雪泰子/二役)。千重子と同じ顔をした苗子は生き別れた双子の妹。苗子もまた深刻な経営悪化に陥っていた。苗子の娘の結衣(成海璃子)はその美術の才能を活かし北山杉を使い何か新しいことが出来ないかとフランスに留学。しかし留学先で他の学生との力の差を感じ、無力感に苛まれていた。それを感じとった苗子は娘に会う為にパリ行きを決意する。呉服屋の娘の舞もパリで開催される日本文化を披露するイベントに参加する為にパリへ向かう事となった。母から娘へ受け継がれる伝統。今、京都の伝統に生きる2組の母娘の人生が初めて交差する—。

■原作 : 川端康成『古都』(新潮文庫刊)■出演 :松雪泰子(一人二役)橋本愛 成海璃子 蒼れいな 蒼あんな 葉山奨之 栗塚旭 迫田孝也/伊原剛志 奥田瑛二■監督 : Yuki Saito■脚本 : 眞武泰徳 /梶本惠美/Yuki Saito■題字:小林芙蓉■製作幹事・配給:DLE■企画/制作:and pictures■特別制作協力:beachwalkers.■後 援 :京都府、京都市、一般社団法人 京都経済同友会、京都商工会議所■支援:裏千家今日庵、一般財団法人 池坊華道会■協 力 : 公益財団法人 川端康成記念會、特定非営利活動法人 遊悠舎京すずめ
■(C)公益財団法人川端康成記念會/古都プロジェクト

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