鍛え抜かれた肉体から放たれる圧倒的なパフォーマンスで、世界を魅了し続けているドラム・アート・パフォーマンス集団『TAO』による「DRUM ROCK琳と凛 ~美しき日本の姿~」東京公演が天王洲銀河劇場(東ドラム・アート・パフォーマンス集団『TAO』京都品川区)で7月15日より開幕した。開幕に先立ち公開リハーサルが行われメンバーが取材に応じた。
『TAO』(タオ)は「世界で通用するエンターティンメント」という目標を掲げ、1993年に誕生。現在は大分県竹田市久住町を拠点にして音楽や舞台美術、衣装など自ら制作し独自の世界を創り続けている。鍛えあげられた肉体から打ち鳴らされる和太鼓、笛、三味線、琴などの和楽器とのアンサンブルと強靭なパフォーマンスはまますます進化している。国内での活動を精力的に行う一方で世界20ヶ国で観客600万人を動員し魅了し続けている。
会見にはメンバーの岸野央明、西亜里沙、水藤義徳(写真左から)衣装を担当したコシノジュンコが出席した。
―今回、東京で初めてロングラン公演を行うことについて―
水藤:初めてのロングラン公演ということでとても期待しています。ますます僕たちのこの公演が広まって欲しいと思っています。
コシノジュンコ:外国で600万人の人が観て感動している価値観を日本人が知って欲しいです。今回のテーマ『琳と凛』。日本美術の最高傑作『琳派』、(宗達が描き、光悦が筆を揮った時代から)来年は、400周年を迎えます。日本の文化を世界に広めていくためにも総合的に素晴らしい舞台です。日本でもますます広まって欲しいですね。
西:7月27日までの公演です。是非皆さんに観て頂けたらと思っています。
岸野:全力で頑張ります!
―作品のコンセプト「サムライ魂」についてどのように思われますか?―
水藤:特に海外に行って感じるようになりました。また、日本人というのを意識するようになりました。相手の事を思いやり気遣うという精神の美しさが「サムライ魂」ではないかと思います。この精神をクローズアップしていけたらと思っています。
西:私の「サムライ魂」は内に秘めた強さや優しさです。私たちの舞台は言葉が無いので、太鼓の音や表現で内面的な情熱や感情が伝えられたら良いなと思っています。
岸野:僕は「命がけで信念を貫く、潔さ」だと思います。僕達も命かけて太鼓という道を極めているので通じるものがあると思います。
―今回の衣装は「琳と凛」の「琳派」を意識したということですが―
コシノジュンコ:琳派と言えば「金」ですね。しっかりと光をみせる事を心がけました。今回は武将的ですが洗練されたダイナミックで繊細という対極ですが、コンセプトになっています。
ある意味、武士道の精神を世界に広めていくということが『TAO』の人たちの使命だと思います。
舞台は演技力、実力が必要ですが、まずは“みせる”ということが大切だと思います。目が正直に判断しますから、お互い勝負だと思っています。ですから『TAO』のメンバーの衣装はとてもやりがいがあります。
―今後の予定は?―
今まではアメリカとヨーロッパに行っていましたが、最近はアジアの方面にも力を入れています。2016年1月にニューヨークのマンハッタンでの2週間の公演が決定しています。
■東京ロングラン公演DRUM ROCK「琳と凛 ~美しき日本の姿~」
2014年7月15日(火)~7月27日(日)※7月22日(火)は休演
天王洲 銀河劇場(東京都品川区東品川2-3-16シーフォートスクエア2F)
TAOオフィシャルサイト
youtube official channel
http://www.youtube.com/user/drumtao