取材:記事・写真/RanRanEntertainment
鈴木おさむ作・演出、大塚愛書き下ろし主題歌による新作舞台『カレフォン』のゲネプロ&囲み取材が10月4日(木)に東京・オルタナティブシアターで行われ、W主演を務める廣瀬智紀と川栄李奈、戸塚純貴、柳美稀、山崎樹範、鈴木おさむが登壇し、公演への思いを語った。
左から山崎、戸塚、川栄、廣瀬、柳、鈴木
本作は、何をやってもうまくいかない日々を過ごす派遣OL・茜の昔のスマホに、死んでしまったはずの元カレから電話がかかってくることから始まる、切なく泣けるラブファンタジー。
病気で亡くなってしまった元カレ・藤原駿役の廣瀬は「一ヶ月みっちり稽古してきて作った世界観をどれだけ届けられるかとワクワクとドキドキでいっぱいです」と語り、派遣OLの結城茜役の川栄は「(出演者が)5人しかいないのですが、和気あいあいと団結して稽古できたので、その空気がお客さんにも伝わればいいなと思います」と挨拶した。
また、茜が勤める会社の社長の息子・桐生陸を演じる戸塚は「原作ファンの人にも伝わるものになっていればいいなと思います。この5人にしかできないものになっていると思います」と話し、茜の同僚・花田裕美役の柳は「初舞台なので、思考回路が停止するほど緊張しています。自分の出せるものを出し切れたら」と意気込む。それを受けて、山崎は「柳さんは初舞台と言っていますが、僕は、今年に関して言っても5本目。なので、多少の温度差はあります」と話して笑わせた。
一方、作・演出を担当する鈴木は、「女性が見て泣けるラブストーリーを作ろうと思い作った作品です。リハで女性スタッフが爆泣きしているのを見て、いけるんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせる。そして、川栄に対し「こう見えて、心におじさんが住んでいるんです。それを捨てて、思い切り恋愛をしていただけたら」と冗談めかして要求するも、川栄は「(本作の出演者は)男性が女性っぽくて、女性が男っぽいのでバランスがいいんです」とニヤリ。“男っぽい”サバサバしたことをうかがわせる返しで、会場を盛り上げた。
さらに鈴木は、本作を企画したきっかけを聞かれ、「携帯やスマホも昔のものを捨てられないんです。結婚する前のガラケーもとってあります。そこには恋愛の記録も残っていたりします。そこから物語ができないかなと思った」と説明。鈴木の「携帯を取っておく」行為に山崎、廣瀬、戸塚の男性陣は「取っておきます。消せない連絡先がいっぱいある」と同意したが、柳と川栄は「捨てる」と一言。鈴木は「男の方が女々しいんです」と苦笑いを浮かべていた。
囲み取材の最後に、廣瀬は「この作品はラブファンタジーですが、人間ドラマでもあります。登場人物たちの生き方が現実的に描かれていて、誰かに感情移入できると思うので、見てくれた方がこの作品をきっかけに、何かに気づいて一歩前に進めれば。存分に泣いてもらって、存分に笑ってもらって、明日からの活力になればいいなと思います」と作品をアピールした。
舞台『カレフォン』は以下の日程で上演。
10月4日(木)〜21日(日)東京・オルタナティブシアター
10月27日(土)〜28日(日)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
10月31日(水) 広島・はつかいち文化ホールさくらぴあ
11月3日(土) 埼玉・ウェスタ川越大ホール
11月6日(火) 仙台・電力ホール
11月11日(日) 北海道・七飯町文化センター パイオニアホール
11月13日(火) 北海道・わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
東京公演を収録したDVD&Blu-rayが2019年2月27日(水)に発売決定。10月4日(木)より、インターネットショッピングサイト、全国販売店、舞台『カレフォン』会場で予約開始。