中谷美紀×池田エライザ×蜷川実花監督
2020年にNetflixにより全世界に配信予定のNetflixオリジナルシリーズ『FOLLOWERS』 (フォロワーズ)がクランクアップ。中谷美紀、池田エライザ、蜷川実花監督より、本編同様に多様性に富んだコメントが届いた。
3月19日にクランクイン、“今”の東京を舞台に都内各地を中心に撮影が行われてきた本作。リミ(中谷美紀)を中心に描かれたのは、モラルに囚われない確固としたライフスタイル、恋はするが相手に依存することはない自信にあふれた生き様。だがそんな彼女たちも人知れず孤独や、葛藤を抱えている。一方で、まだ“何者でもないなつめを中心とした”若者たち。無限の可能性を秘めながらも、苛立ちと根拠のない自信の間を行ったり来たり。誰もがつかみ取りたいのは、自分らしい幸せの形。どのような“TOKYOリアルライフ”が誕生してくるのか、早くも期待が高まっている。
<奈良リミ役 中谷美紀コメント>
女性の生きづらさみたいなことが、今もしきりに叫ばれていますし、自分でもそれは感じることではありますけれども、時代のせいにしたり、社会のせいにしたり、人のせいにしたり会社のせいにしたりすることは、簡単ですし、自分自身もそうしてしまいがちではあるのですが、この作品を通じて、自ら運命を切り開いていくと言いますか、自由も権利も掴み取るものなのだと教えていただいたように思います。
年齢や性別を何かを諦める理由にしない人間でありたいなと思いました。女性礼賛の作品なので、当然女性にはご覧いただきたいですし、女性の生態を不可解に思っていらっしゃる男性にもご覧いただきたいですし、属性を問わず世界中の方にもご覧いただきたいです。
<百田なつめ役 池田エライザコメント>
なつめという役を通して、自分自身を通り過ぎていった苦しみや足掻いていたところに改めて触れることになり、それはすごく美しい感情だったんだなとか、みじめに見えてたのに全然みじめじゃなかったり、自分の純度も上げてくれるような存在でした。
これからなつめにうっかりですけど、救われる瞬間が多いんじゃないかなと思います。見てる人にこれからを想像してもらえるようなシーンを最後に撮れたので、これからっていう所で終わったなっていう感じもあるし、でもここまで無事にみんなと来れたということが今は純粋に嬉しいです。
「最近なんだか、つまんないな」って思ってる人に「FOLLOWERS」のキャスト全員並んで「人生案外つまんなくないよ」って、その人に言ってあげてるような作品になっていると思います。オシャレ作品だと思ったら、すごい中身がぎっしりで、明日から頑張ってみようかなって思う作品になってると思うので、そう言う方にも是非、見ていただきたいです。どの作品よりもリアルに描かれた東京で、私は大いに泣き、大いに笑いました。お楽しみに!
<蜷川実花監督コメント>
今回、中谷さん演じるリミたち大人と、エライザ演じるなつめたち若者、両者を通して、ディテールにこだわり、衣装からセリフから、細かく詰めて“今の東京”を描いていきました。軽やかで楽しそうな大人たちの姿から伝えたかったのは「大変なこともあるけれど、それでも大人ってこんなに楽しいよ」ということ。一方で、今の若い子たちの空気感を取り込みながら、自分が若かった頃に抱いていた焦りや不安、怒りもきちんとすくい上げ、表現することができたと思います。
中谷さんはずっと大好きな女優さんで、ご一緒できて本当に嬉しかったですし、中谷さんの中にある芯の強さがリミとリンクして、そこに助けられました。エライザは私よりずっと年下なのに、姉のような包容力があって大ファンです。
エライザから聞いた言葉をセリフに入れるなど、彼女から教わることがたくさんありました。豪華キャストの方々以外にも、東京の“今”かっこいい人を全員出したい!とたくさんの方に集まっていただきました。東京が舞台で、身近な友人たちも出演してくれて、これほど現実と物語が接近した作品は今までありませんでした。撮影中は、虚実入り交じった毎日で、何度も不思議な感覚に陥ったほど。長期に及ぶ撮影でしたが、これが“東京の真ん中”という作品になると思います。ぜひ楽しみにしていてください。