ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』開幕!ライブ配信実施決定
舞台写真は全て©岡本隆史
2011年に誕生した、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』<日本オリジナルバージョン>が5月21日(金)、TBS赤坂ACTシアターにて初日を迎えた。上演の度にキャスティングが大きな注目を集めるこのメガヒット作は、2年ぶりの上演、10周年を迎える。本ミュージカルはオリジナルの設定を加え登場人物の葛藤をより繊細に描き出し、特に全編を通じて登場する〝死のダンサー〟の存在感は強烈で、これによって愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを表出させた点も、大きな特長。
演出を担うのは、『エリザベート』『モーツァルト!』など手掛けた日本初演作は軒並み大ヒットし、近年では『ポーの一族』など〝名作の世界初のミュージカル化〟も成功裏に収めている小池修一郎。
ロミオ役に今回配されたのは、黒羽麻璃央と甲斐翔真という気鋭の若手たち。一方のジュリエット役には、伊原六花と天翔愛というフレッシュな二人が大抜擢、いずれもWキャストとなる。
また、ライブ配信の実施が決定。10周年を記念し、初代ロミオ役 城田優、山崎育三郎からのスペシャルメッセージもお届けする。
以下は、小池修一郎、黒羽麻璃央、甲斐翔真、伊原六花、天翔愛の開幕に向けてのコメント抜粋。
小池修一郎(宝塚歌劇団) コメント
ロミオとジュリエットは青春の物語で、そこに演技者自身が自己投影できるか、自分や身近な人と重ねることができるかというところが重要です。今回のロミオとジュリエットはとてもクリアでビビットに自分たちの青春と重ねる部分があるのではないかと受け取れますし、ほかの出演者たちも若返っていて、フレッシュなメンバーで新たな作品を作るという感覚で臨みました。
黒羽君は、前回のマーキューシオでともかく繊細な演技が印象的な人だと思い、今回はロミオに挑戦してもらいました。ちょっと陰影のあるロミオがすごく魅力的です。甲斐君は対照的にとても屈託のない天真爛漫なロミオで、そんなロミオが悲劇に巻き込まれていくというところで逆に悲劇性が浮かび上がると思います。
伊原さんは非常に安定した役作りでリアリティのあるジュリエット像です。踊りは周知されていますが、歌も非常によく頑張っていて、ミュージカル界の新生だと思います。そして天翔さんは本当の初舞台で、今はまだ未知数ですが、生まれたばかりという感じのピュアなところが素敵ですし、将来性を感じさせます。
恋人たちが死に彩られながらも、それを恐れず突き進んでいく。演技者達に、ほとばしる青春を自分と重ねさせることが、私の使命だと思っています。
黒羽麻璃央 コメント
フレッシュな仲間たちと毎日楽しく充実した稽古期間を過ごし、この作品に打ち込んできました。やれる事は全部やりきりました!!
小池先生は、相変わらずエネルギッシュで誰よりも熱量を持って、細かなところまで演出してくださいます。そんな小池先生と、今回は演出家と主役という立場でタッグを組ませていただき、プレッシャーもありますが、とても嬉しいです。稽古中に小池先生から「計算してお芝居を作っている」と言われて、そのことには僕自身全く気付いておらず、意図してないところをご指摘いただき、改めて「役を演じる」ということを考えるきっかけも与えていただきました。
場当たりからは今回2年ぶりにこのセットに立って、不思議な懐かしさと新鮮さがあり、ロミジュリの世界観にすごくワクワクしています。ご観劇くださった方々が明日への活力、希望を感じていただけるような作品になったと思います。どうか最後までよろしくお願いいたします。
甲斐翔真 コメント
今回こんなに同世代の方が多い現場が初めてだったのですが、麻璃央くん含め、いろんな事を話し合いやすい柔らかい雰囲気だったので、本当にみんなで作ってきたんだなというのを、実感しています。自分の中の課題はまだまだ山積みですし、本番中にお客様から得ることもたくさんあると思います。より一層今まで作り上げたものを良いものにするために、探究心を忘れずにいたいです。
小池先生には、自分自身ミュージカルデビューしてからずっと課題だった、感情を歌に乗せるということを改めて指摘していただきました。またお客様から見られる事を意識した細かな演出やその理由など、改めてミュージカルの在り方を教えていただき、今回ご一緒できてとても勉強になりました。
今この時代の中で演劇ができることは本当に奇跡です。そのことへの感謝は絶対に忘れたくない。その上で、この夢の世界を通して、普段フラストレーションを抱えている方たちの固まった気持ちを解きほぐすことが出来たらと思います。これまで全力で稽古してきたので、僕たちも後悔したくないし、お客様にも後悔してほしくない。皆様の心の拠り所や希望になれたら。ぜひ楽しみにしていてください。
伊原六花 コメント
稽古場では、学びや発見がたくさんありました。そして劇場に入ると作品世界により入れて、ロミオやお母様、乳母との関係がより自分の中でしっくり感じています。まだまだ努力は必要ですが、ジュリエットを演じさせていただくことが、自分にとっても、すごく素敵な時間になるんじゃないかとワクワクしています。
稽古中は、小池先生と二人でお話しできたときに、「毎回どのシーンも適切な芝居をしてるけど、もっと大げさに、もっと前に気持ちを増幅させて伝えることができたら、本当にいいと思う」「殻を破って」と言葉をいただいて。その言葉を持ちながら作品に向かっていると、動きや、相手から貰うエネルギーがすごく自分の中で大きくなっていく感覚があります。
お客様の前でこの世界を表現するという感覚が全て掴めていないところはあるのですが、日々の公演をより良いものにしていきたいです。劇場では何も考えずロミジュリの世界に浸かっていただけたらと思います。
天翔愛 コメント
今回初舞台で真っ白の状態から始まった私に、素晴しい先輩方やスタッフの皆様がたくさんの励ましの言葉や手を差し伸べてくださいました。皆様がいたからこそここまで来れましたし、舞台は1人ではできないということを実感しました。
相手役である黒羽さんや甲斐さんは、稽古場で緊張している私に、演技の方向性やアドバイスなど日々声をかけてくださり、すごく支えていただきました。スタッフの皆様からのあたたかい激励も本当に嬉しくて、カンパニー全体で初日開幕に向けて1つになっていこうというそんな雰囲気に溢れていて、感謝の気持ちでいっぱいです。
小池先生は、このお稽古の期間、本当にたくさんのお声をかけてくださいました。私が抜け落ちてしまうことも、先生ご自身が動いて指導して、愛情を込めて私が変わるための第一歩を授けてくださり、先生のお言葉一つ一つが自分の力になっていくので、心から感謝しています。
開幕してからも、1回1回の公演に心を込めて、千秋楽まで感謝の気持ちを忘れずに成長し続けたいです。
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
【東京公演】 2021年5月21日(金)~6月13日(日)/TBS赤坂ACTシアター
【大阪公演】 2021年7月3日(土)~11日(日)/梅田芸術劇場メインホール
【名古屋公演】 2021年7月17日(土)~18日(日)/愛知県芸術劇場 大ホール
ライブ配信の詳細
【配信日程】※アーカイブ配信はございません
6月5日(土)17:30公演
〈ロミオ:黒羽/ジュリエット:伊原/ベンヴォーリオ:味方/マーキューシオ:大久保/ティボルト:吉田/死:小㞍〉
6月6日(日)12:30公演
〈ロミオ:甲斐/ジュリエット:天翔/ベンヴォーリオ:前田/マーキューシオ:新里/ティボルト:立石/死:堀内〉
【チケット発売日】 2021年5月22日(土)10:00より、各回の開演30分後まで購入可能
【ご購入・ご視聴サイト】 PIA LIVE STREAM(ぴあ) https://www.rj-2021.com/article/26
【配信チケット料金】
・ライブ配信視聴券:4,000円(税込)⇒[GoToイベント]適用で3,200円!
・公演パンフレット郵送サービス付きライブ配信視聴券:6,000円(税込)⇒[GoToイベント]適用で4,800円!
・電子パンフレット付きライブ配信視聴券:6,000円(税込)⇒[GoToイベント]適用で4,800円!
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【前編】 https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/ranran/ 75048.html
【後編】 https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/ranran/ 75084.html