取材：記事・写真/RanRanEntertainment
7月4日(日)に初日を迎えた音楽劇「GREAT PRETENDER グレートプリテンダー」の公開ゲネプロと初日直前取材会が、4日(日) に東京建物 Brillia HALLで行われ、取材会には主演・宮田俊哉、共演の美弥るりか・加藤諒が登壇した。
本作は、映画「コンフィデンスマン JP」などで知られる古沢良太が脚本・シリーズ構成を手がけた人気アニメ「GREAT PRETENDER」を原作に、生バンド演奏をまじえた疾走感あふれる痛快クライム・エンタテインメントで、自称“日本一の天才詐欺師”の主人公エダマメこと枝村真人（宮田俊哉）は、ひょんなきっかけで世界規模の詐欺ゲームに巻き込まれていく。
ゲネプロを終えたあとに臨んだ取材会では冒頭、宮田が「舞台を今のこのご時世で出来るというのは、演者としてはすごく幸せなことなので、ワクワクしてますね」と今の心境を代表して語り、エダマメを巻き込もうとする信用詐欺師（コンフィデンスマン）ローランを演じる美弥は「お稽古中はマスクをしていたので、舞台でようやく宮田君や加藤君の顔を見れて、お芝居に出ていることが本当に楽しいです。（宮田の）睫毛が長くてきれいだなと思って見ていました」と楽しげに話した。
大の原作ファンという宮田は「アニメ原作をやるのは初めてなので、プレッシャーがすごかったです。オレで大丈夫なのかなみたいな」と主演に決まったときの心境を明かし、自身のエダマメとの共通点について「コーヒーが好きところ。マネージャーさんからは体型がエダマメと一緒だし、がに股で逃げるところも一緒と言われました」と嬉しそうに話した。さらに、8年ぶりの主演ということで、「舞台のお芝居って、どうやればいいんだろうというところからのスタートでした。でも、皆さんが『良かった』と言ってもらえたのは本当に幸せです」と自信たっぷりの様子だった。
２年ぶりの男役を演じる美弥は「立ち振る舞いとか、忘れていないかと心配だったんですけど、意外とするっと出来ました。皆さんのお陰で、ローランとして、今正しくお芝居をさせていただいています」と胸を張った。宮田は「かっこいいんです。カッサーノというマフィア（大谷亮介）と話しているシーンでウィンクしているんですよ」と絶賛すると、美弥は「無意識でした」と照れていた。
詐欺師という役柄にちなみ、騙される方か騙す方か？と問われ、宮田は「人を騙すくらいなら、騙された方がいいなと思うタイプなんですよ。エダマメと似ているのかな。でも、エダマメは騙しまくろうとしているからなあ。日本一のコンフィデンスマン（笑）」と答え、「この作品が決まって嬉しくて、キスマイのライブのアンコールでは、Tシャツの背中に『自称日本一のコンフィデンスマン』ってプリントしてもらって、それでライブに出てたんです」とエダマメ愛を披露した。
原作にないエダマメの取り調べを行う検事役を演じた加藤は「台本を読んだときの印象だと、結構ぶっ飛んでいて、コメディ要素の強い役なのではと思っていたんですが、稽古場で演出の河原雅彦さんから『そんなに面白くしないでほしい』と言われ、真面目にシリアスにやっています」と話すと、宮田が「すごいエリート顔しているんですよ。この前寝るときに、諒君のエリートな顔を思い出して、ちょっと幸せな気持ちになりました。気になったのよお」と笑わせた。
その後、宮田が舞台ではすごい汗をかいて、痩せたのではないかと問われ、宮田は「去年、自粛に入ったときに少しずつ体重が落ちてきて、外食をしなくなったら、7キロくらい落ちたかもしれないです」と答え、さらに「今日のゲネプロが、ステージに立って初めての通しだったんです。通してみたら、人間ってこんなに体から水が出るんだねって（笑）」と痩せても更に汗が出ることを明かした。
美弥は「宮田君の立っていた位置が分かるんです。（床の水で）さっきまでここに居たなって（笑）」、宮田も「僕も座っていて、立ち上がって歩き出したら、自分の汗で滑りそうになった（苦笑）」と“宮汁”で盛り上がった。
そして最後に美弥「宮田君が多忙ななか一生懸命稽古をする姿に、私たちはいつも胸を打たれ、宮田君のためにも最高の舞台にしたいという思いで頑張ってきました。お客さんが来たら、作品はもっと進化すると思いますので、千穐楽まで頑張っていきたいと思います」、加藤「このご時世海外旅行に行けないなか、この舞台はハリウッドを体感できますし、この３人以外にも素晴らしい役者さんがたくさん出演されていますので、ぜひ生の舞台を味わいに来ていただきたいと思います」、宮田「二人がいいことを仰ったので、言うことはありません・・・！音楽劇、生バンド。個人的にミュージカルの歌い方は初めてなので、初めて尽くしの舞台になっていますし、とにかく作品が面白いです！観に来ていただいて間違いはないです！」と締めくくった。
本作には、登壇者３人のほか、山本千尋（アビー：と共に動くコンフィデンスウーマン）、大谷亮介（カッサーノ：マフィアのボス）、仙名彩世（ポーラ・ディキンス：FBI敏腕捜査官）、平田敦子（キム・シウォン：ポーラの部下）など豪華キャストが出演している。
東京公演： 2021年7月4日(日)～25日(日) 東京建物 Brillia HALL
大阪公演： 2021年8月4日(水)～8日(日) オリックス劇場
上から：①美弥るりか･宮田俊哉･山本千尋 ②宮田俊哉 ③山本千尋･宮田俊哉
④山本千尋･大谷亮介 ⑤美弥るりか ⑥仙名彩世･山本千尋･平田敦子･美弥るりか
⑦加藤諒･大谷亮介･美弥るりか
