取材・撮影/RanRanEntertainment
『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』公開ゲネプロおよび取材会が9月21日(水)に、有楽町よみうりホールで行われ、岡本圭人、小南満佑子、水田航生、木内健人、宮原広暢、壮一帆が初日への思いを語った。
左から:宮原広暢、木内健人、小南満佑子、岡本圭人、水田航生、壮一帆
本作は、アメリカの人気作家リック・リオーダンにより2005年から2009年にかけて年1冊ずつ発行され、ニューヨーク・タイムズのベストセラーにも選ばれた人気ファンタジー小説「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズの第1作を原作としたミュージカル。2010年にはクリス・コロンバスが監督、ローガン・ラーマンが主演で映画化された。ミュージカルは、2014年にオフ・ブロードウェイで公演され、その後に改訂版が全米ツアーを行い、話題を読んでいる。今回の公演は日本初上演となる。
主人公のパーシー・ジャクソンを演じるのは、本作が初のミュージカル出演となる岡本だ。取材会で岡本は、「パーシー・ジャクソンは、僕が子供の頃から大好きだった原作なので、(オファーを受けて)プレッシャーも不安もありましたが、稽古を重ねて、パーシー・ジャクソンの持っている勇気や強さが自分の中に湧いてきたように思います。自分がパーシー・ジャクソンから感じている勇気をたくさんのお客さまに届けられたらいいなと思っています」と想いを語った。
岡本がステージで歌を披露するのは、2018年のアメリカ留学以来、実に4年ぶり。「ニューヨークではたまにストリートライブはやっていたんですが」という岡本だが、「舞台はお客さまがいてやっと完成するものだと思っているので、初日でお客さんが入って、この舞台がどう完成するのかすごく楽しみです」と笑顔で話した。
初ミュージカルへの挑戦については、「誰にも相談しなかったです。なかなか人と相談することがない。したほうがいいと怒られるのですが」と明かし、「僕自身、歌うことも大好きですし、体を動かしながら歌うことや表現すること、セリフを音楽に乗せる作業は、演劇留学していた時に学んでいました。ミュージカルに出演することは一つの夢でもあったので、それが叶えられると思うと、一生懸命頑張らないと」と改めて意気込んだ。
また、バンドによる生演奏も本作の魅力だが、岡本は「音楽の力はすごい。稽古で初めて生演奏で歌った時に、このミュージカルの持っている強さはこれでもあるんだと感じました。ギリシャ神話という難しそうなテーマの作品ですが、音楽の力が自分たちの感情を高めてくれる気がします。あと、個人的にロックがすごい好きなので、音楽がすごくかっこいいと思いながらやっています。心に響くようなメロディがこの楽曲の中にたくさんあるので、そういったものも楽しんでいただけたらいいなと思います」とアピールした。
パーシーとともに冒険の旅に出る、知恵の女神アテナの子・アナベス役の小南は「いよいよ初日が開くということですごくワクワクしています。アナベスは、すごく力強く正義感のある役ですが、その中でも心の中に秘めた脆さや弱さが冒険を重ねる中でどんどん強くなっていくのが見どころでもあるので、しっかり丁寧に築き上げていきたいと思います」とコメント。アナベス役について「すごく男勝りで、女の子でありながら力強いという役柄」と評し、「今までおしとやかで、籠の中の鳥のような、白い衣装を着させていただく役柄が多かったのですが、私自身は普段はサバサバしているので、今回は素が出ているところもあります」と語った。
そして、伝令の神ヘルメスの子・ルーク役の水田は、「このご時世の中、初日を迎えられるのが一つの奇跡です。スタッフの皆さん、キャストたちの努力がなかったら舞台に立てることができなかったと思うので、まずは初日を迎えられることを幸せに思っています」と初日への想いを述べ、「ルークは、顔にも心にも傷がある半神半人ですが、一番人間らしいと思います。その人間臭さを、最後のシーンにぶつけていきたいと思います。“盗まれた雷撃”なので、お客さまの心を盗んでいきたいと思います」と宣言した。
取材会の最後に、岡本は「本日から初日です。スタッフ、キャスト一同、一生懸命、物語を届けられるように頑張っていますので、ぜひ劇場にお越しください。待っています」とメッセージを贈って締め括った。
『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』は、以下の日程で上演。
東京公演:9月21日(水)〜10月5日(水) 有楽町よみうりホール
京都公演:10月9日(日)・10日(月・祝) 京都劇場