左から:澤田育子監督、藤本洸大、荒木飛羽、曽野舜太、阿部顕嵐
MBSドラマフィル「スメルズ ライク グリーン スピリット」の製作発表会が、9月12 日に開催され、主演の荒木飛羽をはじめ、共演の曽野舜太、藤本洸大、阿部顕嵐、そして澤田育子監督が登壇した。永井三郎による人気漫画『スメルズ ライク グリーン スピリット』を原作に、10 年以上の時を経て実写ドラマ化。閉鎖的な平成のド田舎を舞台に、自分のアイデンティティに目覚め、彼を取り巻く少年たちが織り成す、ひと夏の淡い青春ストーリー。9月19日(木)よりMBS ドラマフィル枠(MBS:毎週⽊曜 深夜1時29分〜、tvk毎週木曜深夜1時 ~ほか)にて放送される。
“髪が長い”という理由で、同級生からいじめられている主人公・三島フトシ役を荒木飛羽、“本当の自分”を隠して学校生活を送っている桐野マコト役を曽野舜太、バスケ部でクラスのムードメーカー夢野太郎役を藤本洸大、どこか訳アリな様子もうかがえる都会から閉鎖的なド田舎に転任してきた社会科教師・柳田役を阿部顕嵐が演じる。
澤田監督は「真夏のドラマです。今は夏が終わろうとしていますが、夏はまだ終わらないよ!という感じです」と意気揚々と語り、「作品は皆さまに観ていただいて完成になりますが、つい先ほど、6話まで完成いたしました。完璧だ!と思っています」と自信を覗かせた。
荒木は「初めて会った本読みのときは、ガチガチだったんですけど、現場に入ったらみんな明るくて、良かったなと思いました。みんなで冷たい川に入ったりして」と撮影を振り返ると、曽野も「夏を満喫しましたよね」とニッコリ。藤本が「僕だけ川に入れず・・・」と寂しがるも、阿部が「代わりに僕が入りましたよ(笑)」と、したり顔。一緒に青春を満喫していた様子。
曽野は「大雨で撮影が中止になったときがあったんですが、雨が上がったら凄く大きな虹が出たんです。それも二重だったんですよ! 超ハッピーな出来事だったので、このドラマは大成功するんちゃう?って」と撮影の一コマを語ると、澤田監督も「慌ててカメラを回しました。本編でも使われていますよ」と裏話を明かした。
一方で、藤本は「僕は学校の中で過ごす学生生活が印象に残っています」と話し、「実はセリフを全部噛んだときがあって・・・」と苦笑いすると、阿部が「ほんと、何を言ってるか分かんなかったよ」と笑い飛ばした。
さらに、阿部は「飛羽と一緒に温泉行きました。現場の近くの蕎麦屋が凄く美味しくて3日間続けて行きました」と楽しそうに話すと、荒木も「サウナ、ヤバかったですよね」と顔を見あわせていた。
元気いっぱいのキャストが集結したことに、阿部は「(荒木、曽野)二人の笑顔が素敵なんです。この二人でしか見れない笑顔が物語のキーになっていると思う。様々な人の気持ちの変化に目を凝らして観ていただければ」と作品をアピールした。
また、本作の見どころを問われると、荒木は「三島(荒木)と桐野(曽野)の屋上のシーン」を挙げ、「三島の色んな感情が出ているのが屋上のシーン。演じた時の自分も楽しかったので、見どころです」と強調した。曽野は「エネルギッシュな青年たちが自分と大切な人を天秤にかけながら、狭いコミュニティーの田舎で一生懸命もがいて生きていく強さ、美しさが見どころだと思います」と同調した。
本作に触れ、新しく発見できたものはあるか?と問われた曽野は「僕は男の子に LOVE の気持ちを持ったことはないなと思っていたんですが、M!LKというグループで活動していますが、僕はメンバーが大好きなんです。それは LOVE だと。この気持ちは(桐野と)被っていると思いました。あらためて愛について考えることができました」とコメント。
最後に、澤田監督は人間の愛情と人間の愛情。想像は計り知れないほど、いろんな愛情があることに思いを巡らすだけでもいいと思います。原作へのリスペクトをしながら大事に作ってきましたので、ぜひお楽しみいただければ」と。阿部は「誰もが持っている人間愛がこの作品のテーマの1つでもあると思うので、一人ひとりの心の変化にも注目して気軽に観てください」と言葉を送り、藤本は「どこを切り取っても青春なので、青春をいっぱい浴びてください」、曽野は「2024年の夏、僕らが全力でぶつかって作り上げた作品です。ぜひお楽しみに」、荒木は「僕たちの夏をギュッとして作り上げた作品です。いろんな方の思いがこもっています。この作品が色んな方の心のよりどころになればいいと思いま す。ぜひご覧ください!」とメッセージを送り、会見を締めくくった。
MBS ドラマフィル枠『スメルズ ライク グリーン スピリット』 2024年9月19日(木)より放送スタート