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栗山民也演出、衝撃作『チルドレン』高畑淳子&鶴見辰吾インタビュー<後編>

2018/8/8 04:22

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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——若村さんとは、高畑さんも鶴見さんもそれぞれ共演経験がおありだそうですが、3人が顔を揃えるのは本作が初めてですね。若村さんの印象は?

高畑:ポスター撮影のときは1日中一緒にいたのですが、変わっている人ですよ(笑)。その日は「物理学者という役をやるのに物理学者に会ったことがない」って話をず〜っとしていたの(笑)。それで、「そもそも、原子核って? 原子力発電ってどうなってるの?」って疑問が出てくるんだけど、それは鶴見さんが全部答えてくれる(笑)。

鶴見:このポスター撮影をきっかけにして、我々、ライングループを作ってるんです。それで、時々、疑問を投げかけあったりしてるんですよ。

高畑:そのラインに、若村さんは論文を送ってくるの!

鶴見:原子力とかにまつわる論文なんですけど、本格的な論文なんで、読んでも理解できないんですよ(笑)。

高畑:変わってるよね〜(笑)。何考えて生きてるんだろうって思う(笑)。

鶴見:探究心がすごいんですよね。若村さんは、物理学を理解しないまま、物理学者を演じるのが女優として嫌みたいなんです。だから、調べるんですよね。それぞれ、役への近づき方が違うんだなって思いました。面白いですよね。この三人はいいチームワークを発揮すると思います。

高畑:お稽古の前に、一度、読み合わせがあったんですが、そのとき、若村さんは、「これはどういう意味ですか?」って逐一、質問するんですよ。それに(翻訳の)小田島先生がすべて答えていくんです。この戯曲は、セリフとセリフの間(マ)まで細かい注文があるんですが、若村さんはそういったことも細かく確認されていました。そうしたら、途中で(演出の)栗山(民也)さんが、「もう(若村さんを待たずに)進めちゃっていいよ」って(笑)。若村さんは、すべてをご理解なさってから進めるタイプなんでしょうね。私はやってみないとわからないじゃないってタイプなんで、若村さんとは全く違うタイプだなと感じました。

鶴見:(違うタイプだから)面白いんですよね。この間、舞台を見に行く機会があったんですが、偶然、若村さんと同じ作品の同じ回を見に行っていたことがあって…。

高畑:ああ! 論文が送られてきた日ね!

鶴見:そう。3人でラインをしていたんですが、「僕、今から舞台を見に行きますんで」と送ったら、若村さんが「私も!」って(笑)。偶然だったので、驚きました。

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高畑:その疑問を出し合っているというのも、若村さんは原発に関しての疑問だったりと、難しいお話が多いんですけど、私の疑問はもっと単純なの(笑)。私(ヘイゼル)のお家は、早期退職して買ったもので、お家の近くに牧場も買っていたの。けど、大地震の後、お家は津波に飲まれてしまった。それなのに、牛は津波に飲まれなかった。なんで、あの牛は生きていたの? って、それが疑問で…。

——確かにそうですね!

高畑:そうでしょう?

鶴見:それはね、津波のときは、ちょっとの高台でも被害の大きさが全然違うからですよ。東日本大震災の後に、私は実際に現地に行きました。本当にちょっとした高低差で天国と地獄の分かれ目になっているというところがたくさんありました。だから、その牧場もそういうことなんじゃないですかね。…と、そんなやりとりを稽古前から3人でしているので、コミュニケーションは万全だと思います。

高畑:私たちも、それだけ高い山に登るんだろうなっていう予感を持っている作品ということなんだと思います。

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——栗山さんの演出にはどんなことを期待されますか?

鶴見:栗山さんは、例え話やエピソード、自分がお感じになったことをお話されて、俳優を導いてくれることが多いんです。なので、今度はどういうお話を聞かせてくれるのか、すごく楽しみです。私たちをどんな面白い世界に連れて行ってくれるのか、今から期待してます。

高畑:熟練工でいらっしゃるので、どこに転がってもちゃんと調整してくれるんだろうと信頼しています。実は、この作品が決まるちょっと前にも、栗山さんから(出演の)お誘いをいただいたことがあったんですよ。でも、いただいた本を読んだら、内容が全然わからなくて…それで、「私にはできかねます」とお返事してしまったんです。でも、その作品を観劇したら、ものすごく面白い作品で、私にと言っていただいた役がものすごくよくて…失敗したな、と思ったんです、私。だから、今度、お声かけいただいた時は、絶対受けようと思ってたんです。それで今回、本も読まないでお受けしたんですけど、あとからじっくりと読んだら「あら、大変」って(笑)。不安は多いですけど、栗山さんは絶対にお客様に満足してもらえるものを作る人だっていう安心感はあるし、信頼感は強いです。

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鶴見:我々は、栗山さんという大きな船に乗ったつもりでいます。かといって、乗りっぱなしではなく、ちゃんとそれが目的地につくように、それぞれの役割を果たそうと思ってます。

高畑:でも、今回の三人は面白い三人よね。論文を探してくる若村さんと、一番お若いはずなのに100年ぐらい生きてるような鶴見さんと、すごく俗物的で、このお役にぴったりの私と、素晴らしいキャスティングだと思う。よくぞ、演劇界でこの三人を見つけたなって(笑)。

鶴見:面白い三人だと思います。

高畑:貪欲だよね。芝居を立ち上げていくことには恥ずかしいことはないっていう匂いはある。でも、鶴見さんは女優の間に、男性一人で大変だと思うんですけどね(笑)。苦労なさると思いますよ。

鶴見:いやいや、どういう時間がやってくるのかワクワクしてますよ。私、乳母のような役割をするのは嫌いではないので、乳母となり、手となり足となり頑張っていこうと思っています(笑)。

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——最後に、読者へメッセージを。

鶴見:この作品を見終わったら、人生観が変わる。変わらせるぐらいのつもりでやりますので、楽しみにしていただきたいと思います。

高畑:大きなテーマを背負っている作品ではありますが、小難しい時間には絶対にならないと思います。多面的な要素のある作品ですので、ぜひ、いろいろなお友達とお誘い合わせの上、お越しいただきたいですね。そして、見終わった後に、おしゃべりをしていただきたいと思うんです。いろんなドラマが内包されている作品なので、見る人によって見え方が違うということを、意見を出し合って感じてもらえたら。

鶴見:見終わった後に、「あ~面白かった、よかった」で終わらせないで、一生このテーマをずっと引きずって、答えを見つけていただきたいと思います。それぐらい引っかかるものがあるように、我々も最大限、頑張っていきます。

ブロードウェイ、ウエストエンドで話題を呼んだ“人類の叡智を問う”注目の人間ドラマ
PARCOプロデュース2018『チルドレン』は、以下の日程で上演。


9月8日〜9日 埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
9月12日〜26日 東京・世田谷パブリックシアター
9月29日〜30日 豊橋・穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール
10月2日〜3日 大阪・サンケイホールブリーゼ
10月10日 高知・高知市文化プラザ かるぽーと 大ホール
10月13日〜14日 北九州・北九州芸術劇場 中劇場
10月20日 富山・富山県民会館
10月30日 宮城・えずこホール


(あらすじ)
巨大地震の影響で、大津波が起き、原発事故が起きた。
津波の浸水で家を追われた夫婦が移り住んだコテージ。
そこに20数年ぶりに女友達が訪ねてくる。3人はかつて原子力発電所で一緒に働いていた核技術者同士。かつてのように語らい、他愛もない冗談を言い合いながらも、彼女が口にしたのは衝撃的な提案であった。原発から遠く離れた海辺のコテージに鳴り響くガイガーカウンター。リタイヤを前にした男女3人の学者たちは、静かに決断を下す——。


作 ルーシー・カークウッド
翻訳 小田島恒志
演出 栗山民也
出演
ヘイゼル:高畑淳子
ロビン:鶴見辰吾
ローズ:若村麻由美

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