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2021年3月17日 12:00

【前編】堀田真由インタビュー!地上波ドラマ『サロガシ―』 初主演 「代理母を演じることは大きな挑戦です」

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

堀田真由が地上波ドラマに初主演する。第32回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作『サロガシ―』(脚本・的場友見)で、堀田が演じるのはゲイである兄のために代理母出産を決意する主人公・江島環(堀田真由)。物語は、環や兄・聡(細田善彦)、聡のパートナー水野圭人(猪塚健太)を通して、代理母(=サロガシ―)、LGBTQの直面している現状の問題点を浮き彫りにしていく。主演の堀田真由に作品の見どころと役への思いを聞いた。

 

050s


――フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作品『サロガシ―』を読んで、第一印象はいかがでしたか?

この時代を象徴する作品であって、今だからこそやるべき作品だと思いました。

――今だからこそとは?

「サロガシ―」という言葉や「LGBTQ」という言葉は、昔よりは広がってきているとは思うのですが、今、その意味をもう一度考える瞬間であると思うんです。私自身もこの作品をやるまでは知らなかったこともあるので、そういった部分を皆さんに知っていただき、感じてもらえたら嬉しいです。

 

051s


――江島環をどのように演じようと思っていらっしゃいますか?

私は子どもを持ったことがないので、大きな挑戦になります。環はいろいろな人の気持ちを汲み取って、一人でいる時、家族でいる時、同僚といる時、いろんな顔を持っていると思います。そのように気持ちを汲み取れる人って優しい人なのだろうなと思うんです。環という人間の優しさも出していきたいと思っています。

 

041s


――どのような準備をされていますか?

監督と共有した部分をもとに、どこの台詞が一番伝えたいのだろうかと考えています。ドラマでも映画でも、1、2時間ある中で印象に残っている部分って限られていると思うんです。もちろんすべてであって欲しい思いはありますけれど、この作品でどこを伝えたいかを最初に考え、そこから逆算したり、彼女の心情が変わった部分など、いろいろと気持ちの変化を伝えられるように準備しています。

 

035s


――監督さんと共有した部分というのは?

監督さんとは、「彼女は、一番家族の事を思っている人だよね」という話をしました。母といる時、お父さん、お兄ちゃん、みんなといる時、それぞれの空気を読んでいるんです。一見空気を読んでいないように聞こえる台詞でも、彼女なりに良くしようという思いでの台詞なので、そういった部分を伝えられたらと思っています。

――特にここを!という場面はありますか?

母との関係性やこれまでの環境などで、性格ができていった女の子なのではないかと思っています。特に母と一対一で話すシーンは、これまでの思いが出るシーンなので丁寧に演じようと思っています。

 

040s


――ゲイのお兄さんの子どもを産むという環の選択はどのように思いましたか?

難しいですよね。女性が思うのと男性が感じるのとでは違いますし、もしかしたら、今日本では否定的なことが情報として回っているのかもしれません。でも、台本を読んだ時に純粋に子どもを持つということって本当に幸福なことなんだなと思って、自分自身が今ここにいることって、ほんとに奇跡なんだなと改めて思ったんです。他人に全てを理解してもらうのはなかなか難しいですけれど、それを決断した彼女を、私はすごく素敵だなと台本を読んで思いました。

 

033s


――そのお兄さんを演じるのは細田善彦さんですが、共演と聞いていかがでしたか?

「3年A組-今から皆さんは、人質です-」と「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」でご一緒しているんですけど、どちらも私は生徒で細田さんは刑事だったので、あまりご一緒するシーンがなかったんです。今私は「ゼクシー」のCMをやっていて、細田さんは前の「ゼクシー」の旦那さま役、そういう繋がりもあって、細田さんがお兄さん役と聞いて、「あっ、ご一緒にお芝居ができるんだ」という喜びがありました。

――実際にお兄さんがいらっしゃるのですよね。お兄さんと重ねる部分はありますか?

この仕事をとても応援してくれていて、昔よりもすごく仲が良くなりました。一緒の家に住んでいる時よりも離れてみて、お互いに親の有難みも感じるようになって、二人とも成長しお正月に帰った時は、二人で話す時間があったりすごく関係性はいいですね。

 

037s


――ドラマの中で、家族との葛藤が描かれていますが、堀田さんは、ご自身の選択を家族に反対された経験はありますか?

私の家族は逆に反対というものがなくて、すべてを「やってみたら?」「挑戦してみたら?」と言ってくれました。芸能界に入ることも「NO」ではなかったんです。やりたいことが昔から多くて、小学生なのに一日3つぐらいの習い事に行っていましたが、「やるのはいいけど何か級をとってやめるとか、きれいな辞め方をしなさい。それから他人に迷惑をかけないこと」ということはすごく言われました。ダメって言われることはなかったです。

でも、高校に行く時にはありました。地元が滋賀県なのですが、公立高校に行くというのが主流だったのですが、「私立に行く」って言って(笑)。小学校、中学校がみんな同じでエスカレーターで上がっていたので、このままもし同じようにみんなと同じ高校に行ったら、私どうなるんだろうって思ったんです。もっと違う人と話していろんなことを見たいという思いがあって、一旦離れてみたくなったのですけれど、父や母からすれば「えっ、公立に行ってよ」みたいな感じだったので(笑)、そこで反対はありましたけど、それぐらいですね。

 

026s


――サロガシ―、LGBTQについてはもともとご存知だったのでしょうか?

これまでは言葉は知っていても、ちゃんとした意味は恥ずかしながら分かっておらず、言い方によっては傷つけてしまうことがあるので、いろいろなことを勉強しました。海外はこうしたものを扱う作品も多くて、Netflixで『ザ・プロム』を見ました。女性同士の同性愛者のお話でしたが、考えましたね。結局は人間であり自分の人生なので、幸せな方に選択するのって全く変なことではないよねって思ったんです。日本ではそういった情報が少ないので、否定的な考え方を持ってしまうこともあると思います。『サロガシ―』を通してみんなに知って頂きたいと思います。

 

013s

後編~ https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/dorama/73874.html


第32回フジテレビヤングシナリオ大賞作ドラマ
『サロガシ―』
放送予定:3月24日(水)24:55〜25:55(関東ローカル)
※『世界フィギュアスケート選手権2021』により放送時間が変更する可能性あり

脚本:的場友見
演出:清矢明子
プロデュース:荒井俊雄
出演:堀田真由 細田善彦 田村健太郎 猪塚健太
松本若菜 井上肇 宮田早苗 斎藤工(友情出演)

公式サイト https://www.fujitv.co.jp/surrogacy/

【あらすじ】
建築士として現場で働く独身の江島環(堀田真由)が、突然「妊娠4カ月だ」と両親に伝える。父親(井上肇)が「誰の子だ?」と尋ねると、「お兄ちゃんの子」だと言う。怒る父親に殴られる兄の聡(細田善彦)。そして兄は「俺はゲイだ!」と告白する。環は同性愛者の兄のため、兄のパートナー・水野圭人(猪塚健太)の精子と自分の卵子で、二人の子どもを代理母出産するのだという。理解できずに苦しむ両親をよそに、兄妹は、兄の元彼女・西岡麻友(松本若菜)が医師を勤める産婦人科に通う。最初、麻友は元カレに「妹が俺の彼氏の子を妊娠した」と言われとまどったものの、その生き方に理解を示し二人を応援する。しかし母子手帳の“お母さんの名前”欄は空白のままなのだった。仕事を続ける環。会社の先輩・神谷晃(斎藤工)には、「これだから女は…」と言われることもあるが、同僚の野池幸四郎(田村健太郎)はそんな環の良き理解者として見守るのだった。妊娠9カ月を迎えた頃、環は切迫早産で倒れてしまう…

 

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