クリスマスへのカウントダウンも残り少なくなってきた、12月20日、赤坂BLITZにて韓国エンターテインメント総合チャンネル「KNTV」が、韓流ラブコメの女王キム・ソナを迎え加入者限定スペシャルイベント「~KNTVPresents~キム・ソナと過ごす素敵な1日」を開催した。
まずは、来年1月21日(土)22:10~日本初放送開始のキム・ソナ主演「女の香り」第1話ダイジェスト版がスクリーンに映し出された。末期ガンを宣告された主人公ヨンジェを演じるキム・ソナの素晴らしい演技に一瞬にして物語に引き込まれ、会場の誰もが映像に見入っていた。ダイジェスト版にもかかわらず、涙までも込み上げてくる。
映像が終わりMCの登場に続いて、袖がケープのような紫のパンツドレスに身を包んだキム・ソナが現れると、会場は大歓声。「キレイ~!」「細い~!」感嘆の声が上がった。
「こんばんは。キム・ソナです。久しぶりの日本です。今日は一緒に楽しみましょう。」流暢な日本語での挨拶は、中学・高校を日本で過ごしたキム・ソナならではだ。
ふっと後ろを向くと、帯状の布がクロスしただけの背中が見える大胆な後姿。「キャー!」「ステキ!」また感嘆の声が上がる。「今日、男の人はいない?あ、お父さんがいる!」セクシーな後姿を見せながら、おどけるキム・ソナ。コメディエンヌの本領発揮だ。
ソファに座る時も、後ろ向きに座ろうとして、観客の笑いを取ったキム・ソナだが、舞台裏でスクリーンに映る「女の香り」の映像を見て泣いてしまったと言う。まだ、主人公・ヨンジェが抜けきれていないようだ。そのスレンダーなスタイルも、実は役作りで今年は食べていなかったためだとか。
「日本での学生時代、印象に残っていることは?」という質問に「帰り道、学校のすぐ前にあったお店で焼き鳥を食べて帰ったりしました。そこのオジさんが面白かったことも印象に残っています。」とのこと。育ち盛りの放課後、友達と買い食いした思い出を大スターのキム・ソナも持っていることに親近感を覚えて、何やら嬉しい。「その頃、興味を持っていたことは?」と聞かれると、「バレーボールが好きで、ワールドカップの試合を見に行ったりもしました。中垣内選手の頃です。」と日本代表選手の名前をすぐに挙げてくれて、またまた親近感。
再び「女の香り」の映像が流れ「キム・ソナ流ヒロインの作り方」というテーマでトークを進めようとしたのだが、またキム・ソナの目から涙がこぼれる。懸命にがんばる主人公・ヨンジェの姿に、自分自身の何かが重なったのだろうか。彼女の涙に客席ももらい泣きしそうになる。
涙を拭おうとキム・ソナが手に取ったタオルがマイクを置くためのものだったため、優しいファンがハンカチを差し出す微笑ましい場面も。その後、スタッフから渡された手鏡でメイクをチェックしたのだが、足を組み、上を向いて、まるで、大女優が気取って鏡を見ているような仕草でおどけるキム・ソナ。会場に笑みがこぼれ、湿っぽくなった雰囲気が、一気に明るくなった。
気を取り直して、トークが始まった。「女の香り」を選んだきっかけは、最初台本を見た時の「勘」だったそうだ。そして、2回目に監督、脚本家と会った時に聞いた「最後の台詞」で出演を決めたそうだ。気になるその「最後の台詞」だが、「ヒ・ミ・ツ♪」(キム・ソナ)だそうだ。放送を見てのお楽しみというわけだ。また、今までやったものとは、違った役柄、違った話だったのも選んだ理由だそうだ。
そして、「その人物になって生きる」ことが、キム・ソナ流の役作りだとのこと。例えば、「女の香り」の主人公である小心者のヨンジェが、どのような環境に生まれ、どんな学校生活を送り、どのように暮らしてきたかなどを想像(創造)することで、話し方や言葉遣い、仕草などが生まれ、キャラクターに息が吹き込まれるのだ。こうした役作りに「正解はない」と言うキム・ソナ。これからも、新しい役柄に出会う度に正解を求め続けるのだろう。
「女の香り」で末期ガンを宣告され、自分に残された時間が残り少ないことを知った主人公のヨンジェが作った「バケットリスト」(死ぬまでにやりたいことのリスト)が、重要な役割を果たすのだが、次のコーナーでは、来場者とキム・ソナのバケットリストが披露された。
まずは、来場者のバケットリストの中から気になるものを選び、2人がステージに上がった。「夫婦で世界旅行がしたい」という希望に「いいですねぇ」と、しきりに言っていたキム・ソナ。「夫婦愛」が羨ましいお年頃???
もう1人は「キム・ソナさんの大ファンの夫が、ソナさんとハグをするのを見る」という希望だった。書いたのは奥様だったが、ステージに上がったのはダンナ様。憧れのキム・ソナとハグをするという夢が実現した。
続いて、キム・ソナの5つのバケットリスト。「私だけのコンサートを開くこと。」「心の中に溜めないこと。(思ったことをちゃんと伝える。)」「良い作品を演じる。主演女優賞をもらう。」「死ぬ直前までステキな恋をしたい。」「家族をいつも大切にする。」
このドラマをやって、やりたいことはやろうと思うようになったというキム・ソナ。コンサートは来年できたらという希望を持っているそうだ。また、一番身近な存在である家族がついつい後回しになりがちなので、お母様をもっと大切にしたいと親孝行な姿も見せた。
ここで、一旦キム・ソナが退場し、MCの紹介の後、黒い衣装に身を包んだ実力派ヴォーカルグループCODE-Vの5人が登場。『正直に言うよ』『ミラクル』『Addiction ~君なしには、生きられない』の3曲を歌った。また、アカペラの「聖しこの夜」を見事な英語とハーモニーで披露し、一足早いクリスマスの雰囲気を会場にプレゼントした。
続いて、白のツバの広い帽子とエレガントなワンピースに着替えたキム・ソナが再登場し、スクリーンの中のイ・ドンウクと『ウリ タシ』をデュエット。今回、仕事の都合で同席できなかったイ・ドンウクが、ドラマ撮影で寝る間もないという中、準備した映像だそうだ。映像とは言え、イ・ドンウクの登場は十分素敵なサプライズだった。
次のコーナーは、「私の名前はキム・サムスン」「シティー・ホール」そして「女の香り」で共演した相手役についてのトークがあった。
MCの「ヒョンビンさんってどんな人ですか?」の問いに「いい人です」と即答。撮影時から時間が経って大人になったけれども、「当時も大人でした。」とのこと。「年下でも、引っ張って行ってくれる力を持っている人」だそうだ。
「チャ・スウォンさんとの相性はいかがでしたか?」という質問には「ピタピタです!」という答えが。「シティー・ホール」というドラマは感情の行き来が激しく、今、悲しい場面を撮影したかと思うと、次の場面では笑う場面の撮影があったりして、難しくて大変だったそうだ。そんな撮影もチャ・スンウォンが相手役だったので無事に演じることができたとのこと。
「イン・ドンウクさんの第一印象はどうでした?」と聞かれると「冷たい感じ?」と少しびっくりする答え。「『最初』はね!冷たいっていうか、クールなのかな。『こんにちは』って挨拶しても、『ん?あぁ。』って感じで。」どうやら、人見知りの性格?
初めて会ったのが、タンゴの練習だったせいで、初対面なのに体を密着させねばならず、そのおかげで早く仲良くなれたとか。
「(ドンウクは)クールでシックで温かい人。今回も一人でのプロモーションを心配してくれて、何度もがんばってと連絡をくれた」そうだ。
続いて、クリスマス間近ということで「クリスマスデートファッションショー」と題して、CODE-Vの5人が私服で登場。キム・ソナにアピールすることになった。それぞれが個性的なスタイルで登場。かわいさをアピールしたり、バラードを歌ってみたり、思い思いにアピール。その中から、キム・ソナのハートを射止めたのは、ヒョンビンとチャ・スンウォンの見事な声マネを披露したナロ。実際に共演したキム・ソナも驚きすぎで声も出ないくらいの完成度だった。
次に10の質問に同じ答えを書いた人にステキなプレゼントがもらえるコーナーに。二択や三択の問題ではなく、実際に答えを書かなくてはならない難しいものであった。
「好きな色は?(ピンク)」「0~9で好きな数字は?(5)」「好きな季節は?(秋)」「好きな宝石は?(ダイヤ)」「肉食系男子が好き?草食系男子が好き?(肉食系)」「好きな花は?(バラ)」「好きな映画のジャンルは?(スリラー)」「初めて会う男性のどこを見るか?(まなざし)」「朝起きて最初にすることは?(水を飲む)」「好きなヒールの高さは?(7cm)」
さすがに全問正解はいなかったが、9問正解が1人、8問正解が3人。ご褒美としてサイン入りのキム・ソナとの2ショット写真がプレゼントされた。そして、会場のファンにはフォトセッションの時間がプレゼントされ、キュートなキム・ソナをファン自身のカメラに収めることができた。
最後に、小林明子の『恋におちて』をしっとりと歌い上げ、ステージを去った。すると、スクリーンには、今回の来日の様子や、移動中の車内でのお茶目な様子、KNTVでのインタビューや写真撮影の様子などが映し出された。
名残惜しい会場のファンがMCのリードで「キム・ソナさぁ~~ん!!!」と呼ぶと、黒いタンクトップに大好きなピンクのミニスカート、髪には大きなリボンという、めちゃくちゃ可愛いいスタイルで再び登場!
PERSONZの『Dear Friends』を熱唱。客席もスタンディングに拍手で盛り上がり、4時間近くにもなった熱いイベントが終了.....と思いきや!スクリーンに現れたキム・ソナが「まだまだ帰っちゃダメだよ。外で待ってるからね♪」
なんと、ファン一人ずつと握手をしてのお別れだった。あまりにも素晴らしいファンサービスにびっくりさせられた。