
1987年の創刊以来、その年のヒット商品をランキング化し、日経トレンディ誌面にて発表している「2024年のヒット商品ベスト30」「2025年ヒット予測100」。本誌の発売(11月1日)に先立ち、10月31日(木)に都内で先行発表会が開催され、「今年の顔」として、目黒蓮、あの、「来年の顔」として板垣李光人の三人がゲストとして登壇した。
「今年の顔」に選ばれた目黒は「今年もたくさんの活躍されている方々がいる中で、こうして自分がこの会場に足を運ぶことができ、本当に嬉しく思ってますし、周りの皆さんに感謝したいと思います」と挨拶。Snow Manのメンバーは「今日知ると思います」と笑顔で話した。続いて、あのは「いろんなことに挑戦した1年だったので(選ばれて)嬉しいです」と恐縮していた。
そして、「来年の顔」に選ばれた板垣は「お話を伺ったときは、驚きと信じられない気持ちでいっぱいだったんですが、今は嬉しさと有難い気持ちでいっぱいでして、それに甘んじることなく、もっと精進なさい!と背中を叩いていただいたようなものだと思って、より一層励んでいきたいと思っています」とさらに前を向いていた。また、自身としての今年のヒット商品を問われ「ジャンルになるのですが、干物」と答え、「差し入れをいただくときに何がいいか聞いてくださると『とりあえず干物』」と自身の好物をアピールしていた。
発表会では、澤原昇日経トレンディ編集長が選出理由などを説明、三人のゲストが感想を述べる形で進行した。
まず、「2024年ヒット商品ベスト30」は、2023年10月から2024年9月の対象期間 に発売された商品・サービスを対象にヒットの度合いを「売れ行き」「新規性」「影響力」の3項目に沿って総合判定が行われた。結果、第1位には『新NISA&「オルカン」投資』が選出された。選出概要は次のとおり。「2024年1月に大幅拡充された「NISA(少額投資非課税制度)」は、加速する物価上昇の中で生活防衛の手段として空前の投資ブームを支え、中でもコストが安く、全世界の株式に投資することで資産の安定成長を期待できる投資信託「オルカン」こと「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」には投資初心者たちの資金が流入した」。第2位~第10位は順に、「大谷翔平売れ」「Vポイント」「リードルショット」「名探偵コナン 100 万ドルの五稜 星(みちしるべ)」「キリンビール晴れ風」「スイカゲーム」「シンカトリ」「Temu」「メルカリ ハロ」となっている。
「キリンビール晴れ風」(第6位)CMに出演している目黒は「昨日も2缶飲みました。晴れ風という名前のように爽やかな風が吹いてくる感じで、しっかりとした苦みもあって、いつも飲ませていただいてます」としっかり晴れ風の宣伝を行っていた。
第7位の「スイカゲーム」について、あのは「お友達がスイカゲームにすごいハマっていて、お友達の家で1時間ぐらいスイカゲームをやっているところを見せられました。すごい中毒性というかハマっている人が多いですね」と呆れていた。
続いての「2025年ヒット予測」。選考基準は①売上、販売量が伸びることが予想される、②画期的な技術や着眼点がある、③消費者の生活スタイルが変わる可能性があること。第1位は「肩掛けプライベートAI」が選ばれた。「肩掛けプライベートAI」は肩掛けの形状をしていて、「AIが常にそばにいてくれるので例えば日々の自分の行動を記録したりとか、昨日のネクタイの色なんだっけみたいなのをもしかしたら覚えて教えてくれたり。例えば料理を作ってるときに、マイクやカメラを搭載することで、その手順違うよというふうに教えてくれる」(澤原編集長)という優れものが台頭する可能性があるという。
板垣は「これなんか自分は使ってみたいなって思うけど、相手が使っていたら、逐一全部自分のやることを覚えられて身構えちゃうなと思いますけど、すごい面白いと思います」と賛同。
あのは「よく物をなくす。今年も家の鍵ばっかりいっぱいなくすので、こういうのは、めっちゃいいなと思います。(家の)鍵をなくして自転車で警察署に紛失届けを出しに行ったら自転車泥棒と間違えられ、嫌な思いをしているので、これあったら忘れ物が見つけられますね」と目を輝かせていた。
第2位~第10位は順に、「サブスクスーパーバンドリング」「ライトアニメ」「おべんとPON」「ファスティングバー」「クレカでタッチ乗車」「ポーカー」「HD-2D版 ドラゴンクエストⅢ」「電動モペッド&格安バイク」「Jiffcy(ジフシー)」となっている。
イベントの最後には、ゲストより今年はどんな年だったか?来年に向けての抱負を明かした。
目黒「『今年の顔』というより、『今年は顔だったな』って思います。というのも、企業の商品、ブランドアンバサダー、いわゆる顔というものを任されることがとても増えた年だったと思っていて、周りの方たちに本当に感謝しています。そして、今日も『今年の顔』として、このような場所に呼んでいただいたことは、僕を選んでくれた方への恩返しとなったらすごく嬉しいなと思います。来年は健康に気をつけて、自分の体としっかり向き合っていける年にしたいなって思っています。お仕事をするにも健康でないとできないし・・・、体を壊した期間があったので、より一層ちゃんと向き合わないと駄目なので、来年の筆頭ランキングは多分健康で埋め尽くされると思います」
あの「今年はいろんなジャンルのお仕事をさせてもらったけれど、何か自分がしたい表現とか体の中に溜まっているものの放出が追いついていない。もっともっと出さないと、イライラしたり家で悶々としちゃうので、来年はさらにその一つひとつをもっと濃くしたい。音楽活動はもちろん、もっとライブもしたいし、音楽を作りたい。それ以外の俳優の仕事をさせてもらっていて、それもしっかり細かく精神を研ぎ澄ましてやれたらと思います」
板垣「今年は役者としての作品はもちろん、それを土台として報道番組に携わったり、僕自身初めて個展を開催したりと、いろんな幅が広がって、いろんなお仕事をいただくと自ずと関わる方々も増えていく中で、本当に多くの方々のお力を拝借して自分の好きなこととか好きな仕事ができるということを改めて痛感した年だったと思います。来年もいろんな方々との関わりを持ちながら、『新しい顔』を『来年の顔』として見せていけたらいいなと思いますし、今日こうして『来年の顔』として選んでいただいていたので、それに恥じぬようやっていけたらいいなと思います」と、三人それぞれが先を見つめていた。