2013年12月12日(木)東京・青山劇場にて、韓国で最高視聴率42.2%、平均視聴率32.9%を記録した歴史ドラマ『太陽を抱く月』の日本版ミュージカルが初日を迎えた。今回の日本公演では王の息子であるイ・フォンに超新星のソンジェ、相手役の高官の娘ホ・ヨヌに天上智喜リナ、それに韓国ミュージカル界の実力俳優が出演することでも話題となっている。
本作品は、韓国で大邸国際ミュージカルフェスティバルの公式招待作品として披露され、今年10月には第19回韓国ミュージカル大賞音楽賞を受賞した。
朝鮮時代王の息子であるイ・フォン(ソンジェ)が、高官の娘ホ・ヨヌ(リナ)を見初め愛し合うのだが、高官と対立していた勢力がヨヌを殺そうとする。記憶喪失になったヨヌは姿を消す。ヨヌが死んだと知らされても彼女の事を忘れられないフォンは、やがて朝鮮の王となりヨヌにうりふたつの巫女、ウォル(リナ)に出会い、避けられない運命へと・・・・・・
舞台は神秘的で引き込まれる素晴らしいコーラス場面からスタート。朝鮮時代の設定だが終始、現代的で躍動感あふれるメロディーとリズムで観客を圧倒した。また、舞台上にソンジェが登場すると会場からは大きな拍手と声援が沸き起こり期待の大きさがうかがえた。
プロローグが終わり、物語は8年前にさかのぼりこの話の発端となる出会いの場面へ。特にこのミュージカルの一番の見せ所は、美しく凛々しいソンジェが愛する人と出会い、気持ちを歌にこめて想いを伝えるあたりであろう。愛を告白し、彼女のおでこにキスする場面は、本当に素敵で美しい絵を見ているようで会場からため息がもれていた。
ミュージカル後半は、前半とはうってかわってシリアスな場面が多く、繊細な感情表現に胸キュン、物語がたりの中へと引き込まれていった。また、ソンジェの歌にあわせて会場がひとつなり暖かい手拍子が響き渡った。
韓国ミュージカル大賞の音楽賞を受賞しただけあり、伝統的なミュージカルナンバーのみでなく、ポップ、ラテン、伝統音楽などいろいろなジャンルの音楽の要素を取り入れた、華やかで心に残る質の高い音楽。もちろん歌い手の歌唱力が素晴らしかったことも忘れてはならない。また、朝鮮時代という時代背景だが、伝統と現代を素晴らしく調和させた色彩、まるで絵画を見ているような舞台装置の美しさと豪華な衣装にも目を奪われる。異空間の中でミュージカルの醍醐味を存分に味わえるひと時となった。
終演後は主役のソンジェが衣装そのままで、会場のファン全員とハイタッチ会というサプライズプレゼントがあり、来場した観客は興奮さめやらぬ様子で初演日、昼の部が終了した。明日からの公演でもハイタッチ・お見送りとソンジェと触れ合うチャンスがあるはず!
本公演は12月12日(木)から15日(日)まで青山劇場で公演される。クリスマスも近づき美しくイルミネーションが輝く青山で楽しんでみてはいかがだろうか。
韓国ミュージカル『太陽を抱く月』
公演日時 2013年12月12日(木)~15日(日)全8回公演
公演会場 青山劇場
主演 超新星ソンジェ リナ
主催 (株)ウナスエンターテインメント、(株)GMP
協賛・広報 Glenfiddich
協力 CJ E&M JAPAN 楽天チケット、松竹株式会社 全席指定16000円(税込)
http://r-t.jp/taiyo
http://k-musical.net