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第27回東京国際映画祭プレゼンツ歌舞伎座スペシャルナイト、市川染五郎が舞踊「石橋(しゃっきょう)」を上演。

2014/10/30 05:25

2014.10.27 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

2014年10月27日(月)、この日の東京は、木枯らし一番が吹き夕方からぐっと気温も下がったが、歌舞伎座では市川染五郎のエネルギッシュな舞踊に魅せられた観客がホットなひと時を送っていた。

 

世界中から、監督や俳優、映画関係者、ジャーナリストが集うアジア最大級の国際映画祭である東京国際映画祭。今回、その観客に向けて日本らしさを感じて貰おうということで、映画祭史上初めて日本の伝統芸能の発信地である歌舞伎座で、特別上映が行われた。「歌舞伎座スペシャルナイト」と題した特別上映では、チャップリンの『街の灯』が上映された。

歌舞伎座の開場は1889年11月だが、その7ヶ月前にこの世に産声を上げたのが、今もなお愛され続け、今年デビュー100周年を迎える世界の喜劇王、チャールズ・チャップリンである。日本びいきで「歌舞伎」を愛した彼は、来日の際に歌舞伎座を訪れていたという驚くべき事実があり、そして当日、舞踊を披露した市川染五郎とも深い縁があるという秘話も明かされた。

「とくダネ」でお馴染みの笠井アナウンサーがMCを務める中、華々しく会が始まると、まずはフェスティバルミューズの中谷美紀が黒のしっとりとした雰囲気の和服姿で登場。「皆さん、ごきげんいかがですか。中谷美紀です。日本国内のみならず世界に発信されてゆく、この東京国際映画祭でお手伝いをさせていただくことを光栄に思っております。どうか楽しんで行ってください。」

と挨拶。

普段から歌舞伎が大好きで、和服姿でもジーンズ姿でもよく歌舞伎座で公演を観るそうだ。そして「東京国際映画祭では、歌舞伎と映画の融合という初めての試みをしてまいります。皆様のご期待通りに、この映画祭が発展してゆくようにどうぞ、ご協力をお願いいたします。」とコメントし、舞台は市川染五郎の舞踊『石橋(しゃっきょう)』の世界へ。

舞台中央の奈落からせり上がる、真っ赤なたて髪の獅子に扮した染五郎の凛々しい姿が現れると、場内から割れんばかりの拍手で迎えられた。この『石橋(しゃっきょう)』は元々は能で演じられる代表的な演目で、そこから歌舞伎での姿で誰もが一度は目にしたことがある白と赤の髪を振り回す『連獅子』の様子が思い浮かべることができるであろう。舞台がいよいよ佳境に入ると、後の染五郎のトークでも質問されていたが何十回も激しく髪を振り回すアクションの凄さに、会場からは更に大きな拍手が何度も湧き上がっていた。演目終了後、場内の観客は歌舞伎座特製、幕の内弁当に舌鼓を打ちながら、30分の休憩。第2部では化粧を落とし、袴姿の市川染五郎が再登場。トークショーが始まった。

「ありがとうございます。歌舞伎座が新しくなりまして一年、そしてこういう形で私が生業としている歌舞伎を観ていただくということは特別なことですし、普段の舞台もそうですが、今日というのは本当に歌舞伎を代表してお見せするというのは緊張いたしました。精一杯演じさせていただきました。」とまずは挨拶。

演目に『石橋(しゃっきょう)』を選んだ意味としては、メイクが隈取であったり、曲も歌舞伎らしい音楽であったり、見栄を切る場面が多いこと。そして最後に雪を降らせるシーンがあるが、そのうような場面も歌舞伎独特の雰囲気があるので、皆さんがイメージする歌舞伎というものをお見せするのが一番だと思い、この作品を選んだと明かした。

毛振りについて、MCの笠井アナから「今日はスペシャルナイトなので、もしかしていつもより力が入って回数が多かったのではないですか?」との質問も飛び出し、それに対して「回数は決まっていませんが、多かったと思います。(笑)首だけで回すと首をやられてしまうので、下半身を使って回しています。筋肉痛は・・・僕の歳になると明日でなく、明後日来るんですよ!」と会場から大きな笑いを誘った。

そしてチャップリンが78年前に歌舞伎座を訪れた際の貴重な写真が、バックスクリーンに映し出された。その隣に立っているのは染五郎の曽祖父である七代目松本幸四郎だということ、そして昨年、歌舞伎座が新しくなり開場した際にチャップリンの孫にあたる方が来場し、会う機会があったそうで、深い縁を感じたそうだ。そして七代目の幸四郎の十八番であった『勧進帳』を来月、この歌舞伎座で染五郎が弁慶役で演じることとなり感慨深いとしみじみ語った。

当日上映された、「街の灯」については、この映画を元とした歌舞伎があるということで、そうのような作品が歌舞伎座で上映されるということも凄いことだと、改めての縁を強調した。

 

その後会場では映画が上映されたが、歌舞伎座正面玄関では和服姿の市川染五郎と中谷美紀を迎え、ミニ囲み会見が行われた。海外からのメディアも多く関心を寄せたフォトセッションでは艶やかな姿を披露。染五郎は来月の歌舞伎座公演について、これで結果を出せなければ後はない、41年間憧れ続けてきた役なので、その想いが叶ったので全てを爆発させたいと意気込みを語った。また、中谷美紀は流暢な英語で海外メディアに向けて挨拶し、この映画祭をPRして会見は終了した。

 

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