2015.05.09 取材:記事・写真/RanRan Entertainment
2015年5月9日、東京・新宿バルト9にてゲキ×シネ『蒼の乱』初日舞台挨拶が行われ、天海祐希、松山ケンイチ、早乙女太一、平幹二朗ら豪華出演者陣が登壇した。
ゲキ×シネとは、生で感動を味わうことのできる演劇を映像化して、より多くの人に見て欲しい、長く残したいという思いから生まれた新しいエンターテインメントスタイルである。そんなゲキ×シネに最新作にして最高傑作との呼び声高い2014年上演の、平将門の一生を基盤とした壮大な歴史ファンタジー『蒼の乱』が登場することとなり、公開前から大きな話題を呼んだ。
久しぶりとなる4人の並びに大歓声の中、本作にて初座長を務めあげた天海は「あれだけのみなさんを差し置いて座長というのは恐ろしく大役でした。(周りには)この人たちがいる、ということで気が楽にもなりました。何もできない座長でしたが、挨拶の際には舞台上からこの気持ち伝われ!と思ったことを覚えています。」と、1年前の感動を振り返ってコメント。
また、劇団☆新感線の舞台は今回が初出演となった松山は「アガリ症」らしく、「車とかバイクの実技の試験では必ず落ちちゃってました。」と会場の笑いを誘いつつ、「(『蒼の乱』出演の際には)緊張で足が震えるってよりもそんな暇がないくらい、始まったばっかりだと思ったら気づいたら終わっている、みたいな感じでした。」とスピード感のある展開に驚いた経験を語った。
松山が「天海さんという大きな柱があり安心できて」と言いかけると、「大っきくないから!ケンイチくん!」と天海に突っ込まれ肩をすくめる一幕もあり、現場の和やかさが伺えた。
今回で劇団☆新感線の舞台は3回目の出演となった早乙女は実の弟である友貴と共演。感想を聞かれると、「複雑でした。負けられないし、でも頑張って欲しいし。」と心境を語った後、「負けたと思ったことはないですけどね!」と付け加え笑いを誘った。
本作で、反乱を起こすよう差し向ける蝦夷の長、常世王とその兄の2役を演じ分けた平は「兄の方がどちらかといえば悪い役。兄の悪さを演じるのが面白かった。」と明かした。また、共演シーンでの天海の様子について、「あまりにも美しすぎて見とれて、名前を忘れてしまったこともあります。」とのエピソードを披露。そのような時の対処法については「経験上、いろんな似たようなセリフが浮かぶんです。」と述べ、共演者からは感嘆の頷きが繰り返された。
最後に本作をこれから観ることとなる方々にメッセージ求められた天海は「新幹線の素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんとご一緒させて頂き、私の一生の宝物が増えました。それをみなさんにゲキ×シネという形で見ていただけるなんて、こんなに嬉しいことはありません。ぜひ楽しんでいただけたらなと思います。」と、思い入れの深い作品が新たな形で届く喜びを語った。
劇場で感じられる臨場感、映画で感じられる映像の美しさ、どちらも併せ持ったゲキ×シネは一度体験の価値あり!この感動をぜひ劇場で。
5月9日(土)新宿バルト9他にて全国ロードショー!
《ストーリー》
男は名を捨てた、国を守るために。女は剣を取った、男の魂を救うために。
国を追われ孤独に生きながらも、優しく強い海のような女、蒼真(天海祐希)。不器用ながらも、真っ直ぐに生きる風のような男、将門小次郎(松山ケンイチ)。二人は出会い、やがて結ばれる。だが、迫り来る戦火が二人の運命を大きく揺り動かす。
作・中島かずき
演出・いのうえひでのり
出演・天海祐希 松山ケンイチ 早乙女太一 梶原善 森奈みはる 粟根まこと 高田聖子 橋本じゅん 平幹二朗
映像製作・イーオシバイ
配給・ヴィレッヂ ティ・ジョイ
著作・ヴィレッヂ 劇団☆新感線 http://www.aonoran.com/
©2015 ゲキ×シネ『蒼の乱』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線 日本/カラー/168分/シネスコ/5.1ch サラウンド