2015.08.31 取材：記事・写真/RanRan Entertainment
2015年8月31日(月）ミュージカル『CHESS』の公開稽古と囲み取材が都内、新宿村スタジオにて行われた。安蘭けい（フローレンス役）、中川晃教（フレディ役）、田代万里生（アービター役）、石井一孝（アナトリー役）の4名のキャストを中心とした序章から約15分の場面までの稽古を公開した後、囲み取材に応じ、今の心境を語った。
このミュージカルは、スーパー・ポップグループABBAのベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルヴァース作曲、「エビータ」「ジーザス・クライスト・スーパースター」「ライオンキング」のティム・ライス原案、作詞の伝説のミュージカルである。
ストーリーは1972年に世界チャンピョンとなり「米国の英雄」と謳われた天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーや、彼とかかわった人物をモデルとし、旧ソビエト連邦とアメリカとの冷戦、ハンガリー動乱など、国家に翻弄される人々の人生を描いている。
日本では2012年に『CHESS in Concert』と題したコンサートの日本バージョンが初演されており、安蘭けい、石井一孝、浦井健治、中川晃教が出演し上演されるやいなや、リピーターが続出。2013年12月には、セカンドヴァージョンとしての公演もコンサート形式で成功を収めている。
今回の公演ではミュージカル版でのアービター役に東京芸大声楽科出身の確かな実力で定評がある田代万里生が加わり、新たな一面に期待が高まる。
公開稽古では♪「1956-Budapest is Rising」♪「ストーリー・オブ・チェス」(田代万里生）
♪「Diplomats」(安蘭けい、石井一孝、田代万里生、中川晃教）の楽曲が披露され、それぞれの歌唱力を存分にアピールした。
熱のこもった演技の後、まずリラックスしたムードの中、フォト・セッションが行われ、4人の主役の仲睦まじいショットをゲット。その雰囲気のまま、囲み取材へ・・
～キャストより挨拶～
安蘭けい：皆様、今日はありがとうございます。安蘭けいです。フローレンス・バッシーという、ハンガリー動乱で両親を亡くした暗い過去を持つ女性で、アッキー、中川（晃教）君扮する、アメリカのチェスチャンピョンのセコンド・・まあ、「あしたのジョー」で言えば丹下さん的な役（笑）をさせていただきます。
石井一孝：僕はロシアのチェスチャンピョンのアナトリーという役ですが、安蘭けいさん扮するフローレンスを中川君と取り合って、見事にゲットする！（キャストから笑いが）そういう成り立ちで行ってみたいと思います！
田代万里生：この作品で最もミステリアスな、アービターという役を演じさせていただきます田代万里生です。このアービターというのは名前ではなく、審判という意味です。名前も無い役なのです。本当に他の登場人物と違って、生い立ちとかルーツとか国籍などを伏せて、何者かもわからないこのアービターが、シーンによってはストーリーテラーであったり、そして自由な肩書きの審判を務めさせていただきます。
中川晃教：僕はボビー・フィッシャーという実在した天才チェス・プレイヤーがモデルになっている、フレデリック・トランパーというアメリカ人の選手の役をやらせていただく中川晃教です。実際にモデルになっている天才チェス・プレイヤーがいるということもそうなのですが、冷戦時代にストーリーがあるということと、その中でもその時代に生きている人間たちの心の動きがチェスというゲームに重なって見えたときに、より洪水のように物語が客席に押し寄せていくのだろうなと今、稽古しながら日々実感しています。音楽もとても素晴らしいので、初めて出会う音楽に心から感動しつつ、一日も早く劇場で本番の幕を開けたいなと思っています。よろしくお願いいたします。
コンサート版からミュージカル版としての違いやキャストとの交流、また、田代万里生が新たに加わったことについて、安蘭けいは、コンサートで語れなかった部分を、演出の荻田浩一氏の摩訶不思議な世界観を持ちつつ、それぞれのキャラクターをより深く掘り下げている、また石井一孝は日本で初演となるミュージカル「CHESS」を世界の「CHESS」ファンに凄い！と言って貰えるように最高の舞台にしたいので期待して欲しいとのコメント。中川晃教はそれぞれのキャストが「CHESS」に対して熱い、待機場所にも見たこともない歴史の本が並んでいたり休憩中にチェスを打ったりしたりしていることに驚いたとこのメンバーを絶賛。新たに加わった田代万里生については他3人のキャストから、歌唱力の安定で一目置かれているようだ。
ご覧になってくださる方々へ、安蘭けいよりメッセージ
「コンサートを観に来て下さった方々も、ミュージカルになるということで、とても期待していらっしゃると思います。きっとその期待に答えられる素晴らしい作品になると思いますので、是非皆様劇場でお会いできるのを楽しみにしています。待っています！」
公開稽古と囲み取材の詳しい内容はランランエンタメの動画でご覧になれますので、是非ご覧ください。
～すべてを賭けたゲームが始まる・・・～
ミュージカル『CHESS』
アメリカとソビエト連邦、
各国の威信を背負う2人の天才チェス・プレイヤー。
【演出：訳詞】荻田浩一 【音楽監督】島 健
【出演】安蘭けい 石井一孝 田代万里生 中川晃教
【作曲】ベニー・アンダーソン ビョルン・ウルヴァース
【原案：作詞】ティム・ライス
【東京】2015年9月27日（日）～10月12日（月）東京芸術劇場 プレイハウス
【大阪】2015年10月19日（月）～10月25日（日）梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
公式HP
www.chess-musical.jp
東京公演主催：テレビ朝日 大阪公演主催：朝日放送
企画・制作・主催：梅田芸術劇場
