2016.02.10取材:記事・写真/RanRan Entertainment
スカパー!は、オリジナル連続ドラマ「螻蛄(けら)(疫病神シリーズ)」を北村一輝、濱田岳のダブル主演で2月19日(金)より放送開始するにあたり、2月10日都内において、主人公ほかによる制作発表会を行った。
登壇したのは、次の5人。
北村一輝:桑原保彦役、金に対する嗅覚と屈指の腕っ節の強さを誇り、美食家の一面もあるイケイケやくざ
濱田岳:二宮啓之役、桑原との疫病神コンビで、いつもさまざまなトラブルに巻き込まれる建設コンサルタント。
朝海ひかる:稗田涼子役、今回のカギをにぎる老舗画廊の美人経営者でもあり桑原が属していた大阪の暴力団・二蝶会の先代組長の元愛人
鶴見辰吾:島田和夫役、暴力団・二蝶会の組長
木村ひさし監督
北村一輝、濱田岳の名コンビが活躍する疫病神シリーズの第2作。昨年12月17日にクランクインし、2月9日クランクアップし、2月19日より放送開始される。スカパー!のメリットを生かした表現に幅を持たせた作品づくりで、女性からも賛同を得る。今回名コンビ、そして鶴見辰吾などから撮影秘話と絶妙なトークを聞くことができた。
北村:(昨日クランクアップしての感想は?)とにかく寒くて、今回もクリスマスをお墓でアクション撮影。みんなが楽しんでいる中ボロボロになりながら、まただなあと思いながらやってました。仲が良くて、クォリティの高い、志の高いチームなので、楽しく撮影できました。膨大なセリフ、過酷なスケジュールの中、昨日やっと終え、本当に終わったんだなと実感。また次回、毎年みんなとクリスマスを過ごせたらいいなと思いました。
濱田:終えてほっとしました。二宮という役は殴られ、けられ、なじられ、血だらけで寒空のもとゴロンとしているのが大半の役。終わって本当によかったなと思います。だけど隣で続編の話がでたので、心がざわざわしています。
木村監督:すみません、今日はメガホンもっていなくて。前作では地上波でできないことをやろうということで、キャラクタも皆で相談しながら作っていった。今回はキャラクタができあがっていて、どう撮ったら楽しいのだろうというのを考えて作った。1年ぶりにこのような機会を与えていただいたのでありがたいです。(4K-HDRの撮影については?の質問に対し)おもしろくすることを考えていたので4Kだからどうだということは考えていなかった。撮っていて顕著に分るのは空、雲の表情とワンカットごとの説得力が違う。ワンカットの使いが長くなるのではと思っています。
北村:(今回は大阪、名古屋、京都、東京での撮影。ご当地のおいしい御販は召しあがりましたか?の質問に)お店ごとにおいしいものを用意していただいて、ご褒美というか、撮影中においしいものを食べさせていただきました。個人的には大阪の焼き肉がおいしかったです。
濱田:ボクは東京出身なのですけど、大阪だったら粉ものばっかりでなく地元の方がおいしいと思っているお店に連れて行ってくれるので素敵な経験でした。味ではないのですが、一番印象に残っているのは名古屋の台湾ラーメンなるものがありまして、辛さのレベルがあって一番下のレベルではとってもおいしくいただけるもので、最上級の辛さのものは暴力的な辛さ。ちょうどその時うちの番組のプロデューサがお尻にトラブルを抱えていて、その人に最上級を食べさせ、その後どうなったかというのを楽しみにさせていただきました。
木村監督:(現場の雰囲気は?)あんなもんです。撮影の度にところどころ立ち止り、キャラの確認・相談をさせていただけるようなすばらしい現場でした。
鶴見:現場の雰囲気はいいですよ。監督がこういうガウン(新日本プロレスから借りてきたガウン)を着るぐらいですから。とても和やかな雰囲気で・・。関西弁しゃべるの大変なんですよ。スタッフがねばり強く、できるまで待ってくれて。いい現場でした。
朝海:以前、私は某劇団にいまして、男(役)だったのですけど(笑)。よくハードボイルドの作品をさせていただいた。女性で今回ハードボイルド作品に参加するのは初めてで新鮮だった。女性には入り込めない世界観。男だけの世界観に女性として憧れを感じるようになりました。男同士の友情、結びつき、義理人情に憧れを抱くようになりました。桑原さんは頼り甲斐があって、強くて、ちょっと情にもろい、人情にあふれているところがたまらなく女性にはキュンとなるところ。一方、二宮君はちょっとずるがしこいところがあるけれど、とにかく一生懸命で殴られても殴られても前に突き進むところが女性として守ってあげたくなってしまうところがいいです。
北村:(多くの女性ファンが楽しみにしているが、桑原のどんなところが魅力的と感じますか?)結構、筋が通っていると思う。多少行き過ぎな部分もありますけど。正しいとは思わないですが、横にヘナチョコがいるので、正しく見えるのかな。相乗効果というか、それぞれの正義があっていいのかな。丁度2人のキャラクタが真逆のようで、そのバランスがとれていることが大事かなと思っています。この作品をみるとこの人はそういう人だ思われたりするので実際そこは全然違うということを太字で書いていてほしい。でも魅力的な役だと思います。
濱田:(前作濱田さんは、どんなところに魅力を感じますか?)前回からややこしいおじさんたちしか出てこなくって。やっていてよかったなと思いました。ただ濱田岳としてはうれしいのですけど、二宮君はやられても前に突き進む。でも車に轢かれてもムリクリ立たされて、そのまま進めさせられるだけなので。そこに自分の意志があるわけでもなく振り回されて・・。でも、なんともみっともない、他にちゃんとした進み方があるのではないかと思う人間かなと僕は思っています。
鶴見:(北村・濱田の2人は)名コンビですよ。このコンビは多分ゲゲゲの鬼太郎とネズミ男に匹敵するコンビだと思いますよ。どっちがネズミ男だとは言いませんけど。(会場大笑い)
濱田:さっき北村さんが太字で書けと言ってましたけど、できれば俳優北村さんとは別の作品で会いたかったというのが正直なところ。なんか昨日も楽屋で思いっきり肩甲骨をグリグリやられて「マッサージや」と言いながら・・。できれば、別の作品で会いたかった。ただ1個、今回やって桑原さんに勝てるところをみつけたんですよ。絶対に入院しないんです(会場大爆笑)。桑原さんはなんかあるとすぐ入院するんです。二宮君は今回2回くらい車に轢かれているんです。だけど、そのあと立たされて、挙句の果てには殴られてそのまま仕事に行くという。ボロボロになっても絶対病院にも行かないし。なんだろうな、骨密度がすごいのかな(ここでも会場大爆笑)。そんなところに気がつきました。
北村:(今回、桑原を演じるにあたってのこだわりは?)無いですね。凶暴になるのは避けようと思いました。戦っている間に会話するシーンをいれて、女性からもドン引きされないよう気をつけました。(1話が無料放送で、1話を見ると次も見たくなるという話ですが)前作を作った時女性は見ないだろうと思っていたのですが、女性が結構見ている。女性の中で勝手にランキングが付けられていて、昼顔を抜いて桑原が1位になったんです。女性に受けるんだと思って明日からこのまんま(リーゼント頭)でいようかな(笑)。
最後に全員から一言
木村監督:①螻蛄、「けら」と読みます。②2月19日放送開始③第1話無料放送
朝海:女性が大好物なものがいっぱいこの作品に入っています。
鶴見:火の粉が降りかかるような熱いシーンが連続しています。
濱田:たくさんの人に見ていただきたい。それくらい自信があります。
北村:第1話を見ていただけたら最後まで満足していただけるような作品を作ったので、皆さんのお力を借りて1人でも多くの方に見ていただきたいです。
放送概要
タイトル: 螻蛄(疫病神シリーズ)
初回放送: 2016年2月19日(金)後9時~後10時
放送日時: 毎週金曜日 後9時~後10時
話数: 全5話(各話60分)
原作: 黒川博行 『螻蛄』新潮文庫・角川文庫
出演: 北村一輝、濱田岳、山下リオ、牧田哲也、佐野和真、朝海ひかる、映美くらら、橋本さとし、神保悟志、升毅、寺田農、鶴見辰吾 ほか
監督: 木村ひさし 「破門(疫病神シリーズ)」「民王」「ATARU」ほか
脚本: 酒井雅秋 「破門(疫病神シリーズ)」「絶対零度」「家族のうた」ほか
制作著作: スカパー!
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス585)
スカパー!4K総合(プレミアムサービス596)
視聴方法: 第1話は無料方法、第2話以降はスカパー!のいずれかのチャンネルパックまたはパック・セット等のご契約者は無料で視聴可
オンデマンド:スカパー!オンデマンドでは放送終了後にスマホ、PC、タブレットで見逃し配信行います。
公式サイト:http://www.bs-sptv.com/kera