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2016年3月23日 16:06

韓国ミュージカル界の新星、チェ・ウヒョクが初来日コンサートを開催!

2016.03.05  取材:記事/RanRan Entertainment

写真提供/ぴあ

 

現在公演中の韓国人気ミュージカル『フランケンシュタイン』のメインキャスト・アンリ役に1000倍の難関を突破し射止めた、韓国ミュージカル界の新星、チェ・ウヒョク。2016年3月5日(土)、東京・渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールにて初来日コンサート「チェ・ウヒョクコンサート」を開催した。

期待の新人として、日本の韓国ミュージカルファンもいち早く注目している俳優の初コンサートだけに、開演時間が近づくにつれ期待の熱気出包まれる会場。赤のセーターを着た彼が登場すると、割れんばかりの拍手と声援で迎えた。ファンからの歓迎に笑顔でこたえるものの表情は若干固め。緊張が伝わって来る。

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 1曲目に披露したのはミュージカル『フランケンシュタイン』より『君の夢の中で』。一気に力強いなかにも繊細さを感じさせる歌声で会場の空気を変えていく。すでに韓国で舞台を観ているファンも多いようで、再び日本で聞く歌声にうっとりしている様子だった。

歌い終わると、会場へむけ「チェ・ウヒョクです」と日本語で挨拶。MCの古家正亨から開演前の舞台袖での緊張ぶりを指摘され、「とても(緊張している)」と正直に気持ちを伝えた。続けて、現在出演中のミュージカル『フランケンシュタイン』が初舞台であり、今回のようなソロコンサートのステージに立つことは初めてということでかなり準備を重ねてきたことを報告した。

今年23歳の彼の経歴は異色だ。ミュージカル俳優を目指したのは4年前。続けていたボクシングをケガなどで辞めた直後、ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』を観て「これだ!」と思い、大学は演劇科へ。その後「『ジャック・ザ・リッパー』に出ていた俳優が出演しているから」という理由で『フランケンシュタイン』を観に行ったところ感銘を受け、個人的に楽曲を練習していたそう。そして観劇から1年後、再演のオーディションが開催されることを知り、アンサンブルで応募したところ、アンリ役の1人にそうそうたる俳優達のなかで1人新人として抜擢。目指してから数年で大作ミュージカルのメインキャストに抜擢されるというシンデレラボーイの誕生に韓国ミュージカル界でも今後の動向が注目されている。舞台は間もなく千秋楽を迎えるが、「常に初心を忘れずにやっていきたい」と語った。

ピアノとヴァイオリン、チェロ、パーカッションの生バンド演奏とともに披露したナンバーは10曲。『フランケンシュタイン』のほか、『ラ・マンチャの男』から『The Impossible Dream』、『二都物語』から『I Can’t Recall』などのミュージカルナンバーのほか、パク・ヒョシンの『1991年冷たい風が吹いた夜』、キム・ボムスの『会いたい』、スティービー・ワンダーの『Isn’t she Lovely』のポップス曲も披露。さらに、ミュージカル『ミス・サイゴン』の『why got,why』を日本語で、『フランケンシュタイン』のもう一人のメインキャラクター、ヴィクターの『偉大なる生命創造の歴史が始まる』を歌い会場を驚かせた。

そして、趣味のイラストの腕を生かし、好きな日本のアニメ『ワンピース』のキャラクターのイラストを書いたスニーカーをプレゼント。当たったファンはその世界に1つしか無いプレゼントに大喜びだった。

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鳴り止まないアンコールの歓声と拍手に再びステージに登場したチェ・ウヒョク。最初に披露した『君の夢の中で』を再び披露しコンサートは終了。最後は握手会で1人1人と握手してお見送り。これからの活躍が期待される俳優の成長の第一歩を目の当たりにしたファンは大満足で会場をあとにしていた。

公演後にはマスコミ向けの囲み取材に応じ、終えたばかりの初コンサートの感想を語ってくれた。

「最初にステージに立ったときよりも、今回のステージは緊張しました。1人で立つ初めての公演ですから。でも、公初コンサートのために韓国で多くの準備を重ねて来たのに、日本到着直後からアレルギーが出てしまいコンディションが悪くしてしまったのが残念です」

『フランケンシュタイン』以外で、好きなミュージカルナンバーは、今回歌った『二都物語』の『I Can’t Recall』。その歌詞の内容が良いのだそう。まだ今後の予定は決まっていないそうだが、色んな作品に挑戦したいと意欲を見せた。

「役柄にはこだわっていません、機会さえあればどんな作品にも挑戦してみたいと思います」

さらに、今回のコンサートで『ミス・サイゴン』の『why got,why』を日本語で披露したのには驚きの背景が!

「『フランケンシュタイン』のオーディションを受けたあと、演出のワン・ヨンボムさんから、日本で『ミスサイゴン』のオーディションがあると連絡をいただいたんです。その話を聞いたのは夜8時だったんですが、そのオーディションは日本で翌日2時にあるというんです! そこから7時間、必死に日本語のナンバーを必死に覚えました。そしてパスポートも持っていなかったので、外務省に緊急旅券も発行してもらって」

しかし、この話にはオチがあった。

「航空券が押さえられなかったんです(苦笑)。ですから、あの時に練習した成果が今回のライブで初めて披露出来たというわけです(笑)」

この経緯からも、韓国のみならず、日本を初めとする海外での活動に着いても積極的に臨んで行くつもりだという。

「機会さえあれば、ぜひ(日本でも)やってみたい。何が自分に合っているのか、慎重に考えて行きたいです」。

ファンからはその笑顔から“バンビ”といわれることも多いそうだが、本人はバンビより“犬”。「母親からも「ウェルシュ・コーギーに似てる」といわれたことがありますし、自分に似ている犬が多いと思います(笑)」とコンサート後の疲れを見せず笑顔を見せてくれた。

韓国ミュージカル俳優の日本ミュージカルへの進出も活発になってきた最近、今回のコンサートを皮切りに、日本での活躍を期待せずにはいられない。

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