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2016年4月9日 12:55

『秘密結社 鷹の爪』10周年企画対談!FROGMAN(フロッグマン)×GLIM SPANKY(グリムスパンキー)「10年経って何ができるのか。もう一度ネットで再検証したい」(前編)

2106.03 取材:記事・写真/RanRan Entertainment

 

今年、テレビ初回放送から10周年を迎えるアニメ「秘密結社 鷹の爪」シリーズ最新作「鷹の爪GT」が、LINE株式会社のライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」初のオリジナルアニメシリーズとして、4月7日(木)21:00より配信スタートすることが発表された。

タイトルの“GT”には、10周年を新たな出発点として捉えた『Great Touring(偉大なる旅)』や、『「G」頑張れ、「T」鷹の爪』等の意味と熱い思いが込められており、番組内では、監督のFROGMAN氏(フロッグマン)や吉田くん(着ぐるみ)出演による実写トークコーナーも設けるなど、舞台をテレビからWEBに移し、アニメと実写のハイブリッド型番組を展開していく。

さらに、最新シリーズ「鷹の爪GT」の主題歌には、「鷹の爪DO」のエンディング曲『WONDER ALONE』で知られる、男女2人組新世代ロックユニットGLIM SPANKY(グリムスパンキー)の『夜明けのフォーク』が起用され、注目を集めている。

RanRan Entertainmentでは今回、「秘密結社 鷹の爪」原作者であるFROGMAN氏(フロッグマン)と主題歌を歌うGLIM SPANKY(グリムスパンキー)の対談をCinema Art Onlineとの合同インタビューで実施。対談では互いの初対面の印象や「鷹の爪」への愛情あふれる思いをたっぷりと語っていただいた。

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「上京する荷物に『鷹の爪』トランプが!?」今明かされる、鷹の爪とGLIM SPANKY松尾レミの赤い糸!

―まず、FROGMANさんと、GLIM SPANKYのお二人(松尾レミさん、亀本寛貴さん)が初めて出会ったきっかけや経緯などを教えてください。

亀本:最初、「鷹の爪」というアニメとタイタップ(「鷹の爪DO」エンディング曲に『WONDER ALONE』が起用)すると聞いて、「あ~!最近、街中でよく見かける“あの赤いヤツ”か~!これ知ってる!何かな~?と思っていたんだよな」という感じでしたね(笑)。

松尾:そうそう、最初はそんな感じで「面白いじゃん!」と思って…。実は、大学入学で上京する際、実家で母親と荷づくりした荷物の中に、何故か「鷹の爪」のトランプが入っていたんです。(亀本「『鷹の爪』のトランプが!?レミさんの家にあったの!?」)そうなの!それで、タイアップの話を聞いた時、「あのトランプのアニメじゃん!」と思ったのが最初でしたね。ほんとびっくりしました(笑)。

FROGMAN:ほんとすごいよね!何かの予言だよね?それ(笑)。アイテムがトランプというのが魔法めいている感じで。

松尾:しかも何故か「これは持って行きなさい」って渡されたんですよ(笑)。

FROGMAN:僕はGLIM SPANKYを知る前に、車のCMでジャニス・ジョップリンの『MOVE OVER』のカヴァーが流れているのを聴いたんです。ジャニスは僕の好きなアーティストだったので「誰が歌っているんだろう?日本人?すごくいい声だな」と思ってネットで調べたらGLIM SPANKYだとわかって、「こういうバンドがおるんかいな~」なんて思っていたんです。その後、GLIM SPANKYによる楽曲提供の話が来て調べたら、「あ~!『MOVE OVER』のカヴァーしていたあのバンドだ!絶対これやりましょうよ」ってなったんです。その前にあのCMでグッときていたので。

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―初対面ではお互いにどんな印象を持たれましたか?

FROGMAN:最初に会ったのはラジオかな?

松尾:ラジオでしたっけ?「鷹の爪」のアニメを見て、私が勝手に想像していたFROGMANさんは、スウェット姿でめっちゃカラフルな感じで、ちょっとおとぼけな兄ちゃんみたいな印象があったんです(笑)。しかも、全部お一人で声当てもされているから、(吉田くんのような声マネをして)こんな声の人なのかなって思っていたんですよ、勝手に(一同爆笑)。全身カラフルなイメージの方を想像しながらラジオの収録に行ったら、そこには私のイメージの人がいないわけですよ。代わりにカッコいい紳士的なおじさんがいて、その方がFROGMANさんだったんです。「うっそ~!?この人があのような面白いアニメを作るんだ!」という驚きが最初の印象でした。

亀本:スタッフから楽曲提供の件でメールをもらった時、そこに書かれていた“FROGMAN(フロッグマン)”という名前を見て、最初本気で「あ~外国の方なんだ」と本当に本気で外国の方だと思ったんです!(一同大爆笑)。「マーティ・フリードマンみたいなマーティ・フロッグマンさんだ!」と思っていました(笑)。イメージ的にはジョン・カビラさんみたいなビジュアルを勝手に想像していましたね。

FROGMAN:クリス・ペプラーとか(笑)。

松尾:何人か複数でいるのかなと。3人くらいのチームで“FROGMAN”だと思っていましたね。本当、予想を裏切る感じで出会いました(笑)。

FROGMAN:(二人の)奏でている音楽がロックじゃないですか。相当尖がっていて、変なこと言ったら「チッ!」とか言って黙るんじゃないかなって思っていた(一同爆笑)。オアシスみたいにホテルの部屋を破壊するとか、ロックスターはそういうものだから東京FMのスタジオをめちゃめちゃにされたらどうしようかなという不安はありましたけど(笑)。

亀本:最初は「『チッ!』とか言いそうな恐い感じがする」とよく言われますね(笑)。

FROGMAN:でも、そういう意味じゃバランスが取れているというか。だからと言って普通の人ではないのですが。今時の感性をちゃんと持っている人たちなんだなということに、ちょっとほっとしましたよ(笑)。

「自分のルーツにある世界観が映像化されていて衝撃を受けた」(松尾レミ)

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―「鷹の爪」も映画化されていますが、皆さんは映画にまつわるエピソードなどはありますか?

松尾:映画に詳しい方ではないのですが、衝撃を受けた私の人生を変えた映画が2つあります。一つ目は、高校生の頃に幻想文学というものにハマりまして。ちょうどその頃、授業でアニメ映画を観たのですが、それがコミック「アタゴオル玉手箱」の原作者 ますむらひろしさんが描かれたアニメ映画「銀河鉄道の夜」で、BGMも豪華で細野晴臣さんが手掛けられていてちょっと古い映画でした。それまで映画は“ただ笑って泣いて”みたいなものだと思っていたら、「こんな不思議な世界観を作れるものなんだ」と知って。その映画を観てからは、さらに幻想文学などの深い部分を掘り下げていったんです。その頃大学に入り映画について勉強したのですが、初めに”映画のはじまり“というものを学びました。その時に勉強したジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」の世界観が、私の好きな幻想文学の世界観とドンピシャだったんです。また、私の好きな作家の稲垣足穂(いながきたるほ)が、「月世界旅行」の話を語っているのですが、1910年代のヨーロッパでは「月」が流行ったムーブメントがあったとか、ジョルジュ・メリエスがどのように映画を撮ったのかなども本の中にでていたんです。それを知った上で観た映画だったので、自分のルーツにある世界観が映像化されていてすごく衝撃を受けたんです。また、宮沢 賢治の「銀河鉄道の夜」の星の世界とも繋がって、私の人生を変えた映画は「銀河鉄道の夜」とジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」ですね。映画というとこの2つがパッと頭に浮かぶものです。

―その2つの作品は楽曲などにも大きく影響していますか?

松尾:はい。かなり、かなり影響されています。後、私は絵も描くのですが、絵の方にもすごく影響されています。

―音楽や絵の他に人生が変わったということはありますか?

松尾:基本的には常にどんな音楽を作るか、どんなデザインをするかなどを考えて生きていますので、自分の中では作品において影響力があったことが大きな変化です。

―FROGMANさんはいかがですか?アニメーション映画で受賞もされて、第一線でご活躍されていますが。

FROGMAN:映画は職業でしたからね。実写の日本映画の仕事をしていたので。自分の人生を変えた映画は何かと言ったら、映画業界自体が自分の人生を変えていますし。沢山ありすぎて一つに決められないのですが、今の作風とか自分のスタイルに影響があったのは、ウッディ・アレンの作品です。どれが好きかと言われると迷ってしまうのですが、一番好きで何度も繰り返し観ているのが「マンハッタン」ですね。ウッディ・アレンの中期80年代の前半に作った作品で白黒の映画なんですが、基本的にラブストーリーでテレビ作家の色んな女性にまつわる物語。オープニングが映画史上に残るオープニングですごくカッコいいんですよ。ガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』に合わせて、マンハッタンの夜の街の添景が流れるのですが、すごくカッコいいんです。カッコいいかつニューヨークの風景がめちゃくちゃ綺麗で、思わずニューヨークに住みたくなってしまうような。映画始まって2,3分しか経っていないのにもう、それだけで満足してしまうくらい(笑)。つまり、映画ってテレビでなくネット動画でなく、写真でもなく“なぜ映画であるのか”ということをオープニングの2,3分だけで十分に語られているのがすごいなと思う。僕の究極はウディ・アレンの「マンハッタン」のオープニングを超えること。「鷹の爪」の映画やっていますが、「これってテレビでもネット動画でもいいんじゃない?」と言われてしまうと思うけど、やはり映画でなくてはいけないなと。今の人達って映画で観なきゃいけない作品がなんなのか、よくわかっていないと思う。DVDやBlu-rayなどで観ればいいと思っているかもしれないけれど、そうじゃないですよ。やはり劇場で観るからこそ映画なんだと思わせる作品を作りたいなと思います。僕の中ではそう思わせる作品がウッディ・アレンの「マンハッタン」ですね。

「カッコいいだけでなく面白い音楽を目指していく」(亀本寛貴)

亀本:音楽ってカッコいいロックや可愛い感じのポップな曲とか、会いたくて切ない曲だとか色々な形容詞で表しますが、映画ってどんな内容だったとしても「面白かった」って帰るじゃないですか。すごく悲しい内容でも、内容自体が良かったという意味で面白かったと使う。僕はそんな面白いという漠然とした価値基準がすごく好きで、それは本当に音楽を作る人間として、映画の「面白かった」に刺激を受けるというか。「面白い」を作ることがお金をとることに繋がるのだなと、映画を観るたびに思うんです。音楽もお金を払ってもらうには、ただカッコいいだけでなく面白い音楽を目指していかなければいけないなと常々思っているので、授業代だと思って1800円払って映画館に行っています。エピソードと言えば…中学校の時、映画「スターウォーズ エピソード3/シスの復讐」を仲良しの女の子と観に行ったんですけど、最後アナキンがオビ・ワン・ケノービにやられてダースベーダになる終わり方に「あ~っ…」となって帰ったのが、今でも鮮明に覚えていますね(笑)。(FROGMAN「デートムービーじゃないよね(笑)」)。そうなんです、「やっちまったな~」っと(笑)。しかも僕が「スターウォーズ」大好きで観に行きたいと言ったのに、まさかの結末でドーンと(テンションが)下がりましたね。

「自分の言いたいことは総統に言わせている」(FROGMAN

 

配信情報

「秘密結社 鷹の爪 GT」

4月7日(木)スタート

毎週木曜日 21:00より配信

(※配信時間は変更になる可能性あり)

LINE LIVE公式アカウント:https://live.line.me/r/channels/287

LINE公式アカウント:https://line.me/ti/p/%40takanotsume

Youtubeとニコニコ動画でも配信が決定。

4月8日(金)スタート 毎週金曜日19:00

(※「LINE LIVE」のアーカイブ配信。ニコニコ動画はアニメシリーズ「鷹の爪GT」のみの配信)

Youtube : DLE Channel   https://www.youtube.com/user/DreamLinkEnt

GLIM SPANKY(グリムスパンキー)情報

2ndミニアルバム「ワイルドサイドを行け」の収録曲『BOYS&GIRLS』が今年5月に開催予定の「トランスフォーマーフェス」のテーマソングに決定。

HP: http://www.glimspanky.com/

 

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