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2016年10月18日 23:16

10月16日(日)、KAAT神奈川芸術劇場にてブロードウェイミュージカル『イン・ザ・ハイツ』横浜公演が幕を開けた。

2016.10.16取材:記事・写真/RanRanEntertainment

ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』は移民が多く暮らすマンハッタン北部の都市ワシントンハイツを舞台に、移民たちが夢や希望を抱きながらエネルギッシュに生きていく姿を、ラップ、ヒップホップ、ストリートダンスを取り入れるという今までにない新しいジャンルに挑んだミュージカルとして2008年度トニー賞の4部門受賞、2009年にはグラミーショー最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞し多くの話題を呼んだ。

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今年8月に韓国版をオーチャードホールにて公演、大きな話題となった。今回の横浜公演は昨年の韓国公演に出演したヤン・ドングンとソンキュ(INFINITE)が新たに加わりパワーアップし期待がもたれる。
初日公演前に主演のウスナビ役のヤン・ドングンと、ニーナ役のルナ(f(x))が合同取材会で『イン・ザ・ハイツ』の魅力、そしてミュージカルの魅力について大いに語ってくれた。

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主役のウスナビは4人(クヮドラプルキャスト)、ニーナは2人(ダブルキャスト)だが、ご自分はどう演じる?
ヤン・ドングン:キャラクターのアプローチの仕方や深さが違うし、役者本人の年齢も違うので一つの役をみんなで作りあげるというよりも、役者の個性にあった演出やセリフを演出家がつけてくれました。深みのあるウスナビを観たい方には僕をみてほしいと思います。
ルナ:ニーナは自分の年に合っていて、自分なりに演じています。私は歌手なので、歌唱法がミュージカルの方と違います。この点を特長として活かしています。

演出家のイ・ジナさんについてはどうか?
ヤン・ドングン:カリスマ性のある演出家と聞いていましたが、厳しいと思ったことは一度もありません。とても素晴らしい演出家です。自分の歌詞やラップを今回全部自分で翻訳していたのですが、その時にとてもストレスを感じましたが、イ・ジナさんが気楽にやりなさいと、また衣装についても自分が着ていたものでよいですよと言ってくださったのでとても気が楽になりました。
ルナ:私の大学の先生で、若い時からお世話になっています。大学では厳しい先生なんですが、社会に出てからは私を俳優として扱ってくれ、とても感動しました。いつも私にアドバイスをくださり、お母さんやお姉さんのような存在の方です。

さて、横浜はいかがですか?
ヤン・ドングン:横浜は美しくて景観のよい街だと感じました。一番印象的なのは目の前に港があること。この作品は移民を扱っているので、港が近くにあり感情移入しやすいと思います。
ルナ:初めて来ました。色とりどりで美しい街と聞いていました。渋谷とか今まで行った街が賑やかだったので、ここはとても心休まる感じの街なので心休みながら舞台に臨めると思っています。

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あらためて、「イン・ザ・ハイツ」の魅力は?
ヤン・ドングン:最近の韓国のミュージカルは派手な照明・演出や残忍で刺激的な作品が多く、韓国の人が日常に疲れて、そういう作品を求めているのかもしれませんが、この「イン・ザ・ハイツ」は装置も派手ではなく、残忍だったり刺激的なことはなく、とても温かい。愛する街の人たちが皆夢を見ているという内容。軽快な歌、肯定的なエネルギーで温かさを感じられるミュージカルになっています。
ルナ:「イン・ザ・ハイツ」はポップ的な歌も多く、多くのジャンルの音楽が入っています。それが一つに調和していることがすごいことだと思います。ラップも歌詞が聞こえて、(私は)演技としてちゃんとこなしています。ニーナはドラマティックなポップ調の歌が多く、それがパワフルで全体に溶け込んで最高の作品として仕上がっていると思います。

ご自身が歌うナンバーでお気に入りは?
ヤン・ドングン:最後の「Finale」という曲は、作品の価値を感じさせてくれます。好きな歌詞があって、「僕の立っているこの場所が、僕の生きていくべき場所だ」という部分を歌うと自分が今立っているこのステージが自分の生きていく場所なんだと教えられます。毎回感激しますし、エネルギーをもらっています。
ルナ:2幕最初の「Sunrise」という曲。この曲が大好きでこの作品に出演したいなと思ったきっかけの曲です。嬉しい気持ちで歌ってます。難しい曲です。

この作品を通して観客に伝えたいことは?
ルナ:最後の曲に″新しい太陽は昇る″という歌詞があります。朝目を開けた時に新しい日が来たことに感謝している人はどれだけいるのかなと思っています。希望と周りの人への感謝する心を持つこと、ポジティブに生きていけば幸せになれるということが込められています。このような良い作品に恵まれてとても感謝しています。観ている方にも、明日はまた太陽が昇るという希望をもって頂けたらと思っています。

ミュージカルをやってどう思うか?
ヤン・ドングン:僕はいい歌を上手に歌おうとは考えていない。このミュージカルは振付がとても多く、音楽がとても速い。動き回って汗をかいて、楽しいというよりむしろ死にそう!と思いながら公園を走ってます。
ルナ:ミュージカルは自分がやりたいことが全部集まっている。歌手は演技がないので全てできるミュージカルは魅力です。多様なジャンルを学べるときに学びたいです。

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【イン・ザ・ハイツ】韓国語上演、日本語字幕
日程  2016年10月16日(日)~11月4日(金)
会場  KAAT神奈川芸術劇場
公式ホームページ   http://musical-intheheights2016.jp/intro.html
演出   イ・ジナ

音楽監督 ウォン・ミソル
振付   チェ・ヒョンウォン、キム・ジェドク
キャスト 
ウスナビ役  ヤン・ドングン、チョン・ウォニョン、ドンウ(INFINITE)、Key(SHINee)
ベニー役   キム・ヒョンジュン(Double S 301)、ソンギュ(INFINITE)、イ・サンイ
ヴァネッサ役 オ・ソヨン、J­-Min
ニーナ役   チェ・スジン、ルナ(f(x))他

 

 

 

 

 

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