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2017年2月19日 22:24

ベテラン俳優陣を泣かせる子役のパフォーマンス!ミュージカル『ビリー・エリオット』はとにかく凄い!

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

全世界で80以上の演劇賞を総なめにした大ヒットミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の日本公演がいよいよ始動する。18日には、製作発表記者会見が行われ、主役ビリー役の加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹を初め、吉田鋼太郎、益岡徹、柚希礼音、島田歌穂、久野綾希子、根岸希衣、栗山廉、大貫勇輔ら豪華キャストが顔を揃えた。

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根岸希衣 久野綾希子 益岡徹 吉田鋼太郎 柚希礼音 島田歌穂 栗山 廉 大貫勇輔
加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

日本では、2001年に公開された映画「リトルダンサー」の名でなじみのある『ビリー・エリオット』。不況に喘ぐ英国の小さな炭鉱の町を舞台に、父や兄に反対され、本人も葛藤しながらもバレエダンサーを目指すビリーとそれをとりまく大人たちのヒューマンドラマだ。この映画に感銘を受けたエルトン・ジョンが音楽を担当し、映画を手掛けたスティーヴン・ダルドリーが演出して、ミュージカル版『ビリー・エリオット』が誕生した。

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このミュージカル、とにかく凄い。2005年にロンドンで上演されると、翌年のローレンス・オリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞など主要な賞を総なめ。ビリー役を演じた3人の子役は、史上初の最優秀主演賞3人同時受賞となった。2008年にブロードウェイに進出すると、翌年のトニー賞10部門を独占、こちらでも主演の子役3人が史上初めて3人同時に主演男優賞を受賞している。

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加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹

そんなミュージカルの日本版制作に向けて、ロンドン・オリジナル・クリエイティブ・スタッフが日本に集結。主役ビリーには応募のあった1346名の中から選ばれた10名に、バレエ、タップ、アクロバットのレッスンを行い、その中から4名が選ばれるというなんと一年にも及ぶ長い長いオーディションの末の配役だ。それは、シェイクスピア俳優・吉田鋼太郎、元宝塚トップスター・柚希礼音、ミュージカル女優・島田歌穂など誰もがその実力を認める俳優も例外ではない。ベテラン俳優たちが口々に「何十年ぶりのオーディション」「ドキドキしました」と語った通り、このミュージカルに出演するために、全てのキャストが厳しいオーディションを勝ち抜いてきている。

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この日は、ミュージカル『ビリー・エリオット』の見せ場の一つ、「Electricity」がビリー役4人による特別バージョンで披露された。サーの称号を持つ稀代のメロディーメーカー・エルトン・ジョンの曲が、声変わりを迎える前の男の子の澄んだ透明感のある声で歌われ、なんとも言えず胸に迫ってくる。このパフォーマンスを客席から見ていた吉田が「泣いてしまった」と語るように、共演者だけでなく会場にいた誰もが心を打たれてしまった。

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この作品の凄いところは、キャスト自身も映画やミュージカルで「ビリー・エリオット」を観てそれぞれに感動した体験があることだろう。島田は「ブロードウェイでロングランがスタートしてすぐの頃に、(ミュージカルを)見ました。映画も見ていたのですが、あの映画がこんなに凄いミュージカルになるなんて。感動しすぎて、しばらく席から立ち上がれなかった」と4人のパフォーマンスを見て当時の感動が蘇ったのか涙ぐみながら語った。また、ビリーの祖母役を演じる久野綾希子も「私もこの作品は、ニューヨークで2F席で見たのですが、こんなに遠いところから、なんでこんなに号泣しているんだろうと思ったことを覚えています」と話し、柚木は「自分が感じた感動を今度はお客様に届けたい」と意気込んだ。

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ビリー役の一人、未来和樹は「踊っているときは、目の前に何があっても見えなくなって、音楽しか聞こえなくなる。歌詞で歌われるビリーとおんなじ気持ちで、それがこのオーディションを受けようと思ったきっかけです。(踊っていると)自分がどこにいるのかわからないような不思議な気持ちになります」と語り、バレエを踊りたくて、ロイヤルバレエ団のオーディションを受けるビリーと、歌・ダンスのレッスンを受けながらオーディションを勝ち抜いたビリー役の4人の人生がそのまま重なって見えてくる。言葉は違うもののビリー役の4人はそれぞれ、本質としてのビリーを持っているようだ。今回はクアトロ・キャストということだが、4人それぞれのビリーが見られるのが今回の舞台の楽しみの一つになっている。変声期を迎える前の限られた期間。今回のこのキャストでの再演は2度とない。絶対見逃せない舞台となりそうだ。

初日の舞台が開いたとき、私たちが体験するであろう「立ち上がれないほどの感動と人目もはばからず号泣」できることが、今から楽しみでならない。熱狂の中で幕を閉じる「ビリー・エリオット」が目に浮かぶようだ。

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かつては誰もが「ビリー・エリオット」だった。夢を見て、がむしゃらにそれを追いかけて、泣いたり笑ったり。大人になるにつれ、分別という名の妥協を身に付け、人はいつの間にか夢を諦めてしまう。ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は、ひたむきだったそんな自分を思い出させてくれるだろう。

「ビリー・エリオット~リトルダンサー~」は、719日~101日は東京・赤坂ACTシアターで、1015日~114日は大阪・梅田芸術劇場で上演される

<キャスト>
ビリー:加藤航世 木村咲哉 前田晴翔 未来和樹
 お父さん:吉田鋼太郎 益岡徹
 ウィルキンソン先生:柚希礼音 島田歌穂 
 おばあちゃん:久野綾希子   根岸季衣
 トニー:藤岡正明 中河内雅貴
ジョージ:小林正寛

 オールダー・ビリー:栗山 廉(Kバレエ カンパニー) 大貫勇輔

公式HP  http://hpot.jp/stage/billyjapan

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