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2017年2月25日 22:37

元宝塚の北翔海莉に新納慎也が女性役のコツを伝授!ミュージカル・コメディ「パジャマゲーム」囲み取材

記事・写真/RanRanEntertainment

2017925日(日)より、東京・日本青年館ホール、1019日(木)より大阪・梅田劇場シアター・ドラマシティにて上演される、ミュージカル『パジャマゲーム』の制作発表会が224日に行われ、フォトセッション後には、主演の北翔海莉と新納慎也が囲み取材に応じた。

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囲み取材前に行われた制作会では、作品に出演が決まった心境を「ナンバーばかりの作品。歌って、踊ってと、体力が持つのか?という内容の作品なので、今まで自分が培ってきたものを女優として精一杯表現したい」と語っていた北翔。「譜面をいただいた時に、最初はシドのパートを読んでいた」とエピソードを明かし、「私が歌いたいシドのナンバーがある」と、まだ男役が抜けていない様子も見せていたが、一方で、「ステージの上に男性がいることは初めてなので大変緊張したが、どこかで安心する気持ちもあった」と、可愛らしい一面も。それに対して新納は、「宝塚を退団されたばかりの方々と共演させていただいていますが、“性転換”上手くいっているほうですよ。もう少し、ゆっくり性転換される方もいますので早いほうです」と、“女装”俳優ならではのアドバイスで爆笑をさらった。

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宝塚時代とは違う歌の音域について北翔は、「21年間歌っていたキーとは、1オクターブ上なので、結構大変だと思ったが、本番に向けて強化していきたい。素敵な曲ばかりなのでお客様を魅了できるような、癒せるような歌を作っていきたい」と期待を込めた。新納が「男としてステージに立ってきた人たちが、急に女性のキーで歌うことは大変だと思う。でも、北翔さんは女性のキーもスポーンと出るし、違和感なく、『この人男だったんだ』と思うことはないですね。だまされる感じ?(笑)」とコメントすると北翔も「だましていきたいです」とはにかみ、息の合った様子を見せていた。

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また、女性役で気をつけた方がいい点について聞かれた新納は、「僕が女性に?(笑)」と驚きつつも、足を寄せることがなかったので足を開いて立ってしまうとの北翔の悩みに「女性役をやる時は、稽古場からミニスカートをはき、ヒールを履いているんです。そうすると、足を開いて立つことや座ることが男でも恥ずかしくなってきて、足を(自然に)閉じるようになる。是非、稽古初日からミニスカートで(笑)」とアドバイス。ミニスカートと言われた北翔は「まだスカートを買っていない。まず、私服のスカートを買うことから徐々に(笑)」と苦笑いを浮かべた。

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お互いの印象について北翔は「作品にぴったりの方だなと思う。私より身長が高いということで安心しました(笑)。恋におちていく内容で恋愛を不器用に演じる役。自分自身も女としてどう演じていけばいいのかわからないが、新納さんの懐に収まっていけるようにお芝居を作っていきたい」。そんな北翔に新納は「ベイブは強い女性で恋愛に不器用だが、中身は女性で少しずつ、女性の部分が見えてくるチャーミングさがある。そういう意味では本当にぴったりだと思う。男役を演じていた強みと、稽古場で見せる可愛らしさを舞台上でも是非見せて欲しい。ファンの人はびっくりしちゃうかな?」と期待を寄せた。

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作品の見どころについて北翔は、「素晴らしい役者の方ばかりなので、第一印象で豪華キャストだなと思った。そのような皆さんとステージを作れることを幸せ。たくさんのことを勉強させていただきたいと思う。何よりもこの作品を通して、ミュージカルの力、エネルギーみたいなものをお客さまにお伝えできれば。また、海外に比べ、日本はまだミュージカルへの意識が少しだけ薄いと思うので、もっと日本中の人が、そして世界からも日本のミュージカルに注目していただけるような作品になるように頑張りたい」と展望を語ると、新納も「本作のようなミュージカルの種類が最近、少ないように思う。歌ミュージカルや最近では2.5次元ミュージカルという、いろんなミュージカルのパターンがあるが。でも、ミュージカルのベースはこのような作品にあり、しかも、フォッシーのDNAを持った方が振付に来てくださるなんてすごいこと。本来のミュージカルの魅力を分かってもらえるような作品にしたい」と意欲を述べた。

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ミュージカル『パジャマゲーム』はリチャード・ビッセルのベストセラー小説「7セント半」を元に、7セント半の賃上げを望むパジャマ工場の労働者と雇用者の闘いをコミカルに、そして中心人物となる若き工場長と組合員の恋をロマンチックに描いたコメディ・ミュージカル。誰もが幸せな気分になれるミュージカルの魅力を是非ご堪能ください。

ミュージカル『パジャマゲーム』
2017925日(月)~1015日(日)東京:日本青年館ホール
20171019日(木)~1029日(日)大阪:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。

【ストーリー】
パジャマ工場での「7セント半」の賃上げと恋をめぐるコメディ・ミュージカル
アメリカのパジャマ工場スリープ・タイト社では、労働者達が日々明るく忙しく働いていた。他社が続々と給料アップを果たす風潮を受けて、スリープ・タイト社の労働組合でも時給7セント半の賃金アップを求めていたが、頭の古い工場主のヘイスラーは共産主義的だと決めつけ、全く聞く耳を持たない。
そこで、苦情処理係のベイブ・ウィリアムス(北翔海莉)を中心に、組合はストライキを計画することに。
驚いたヘイスラーは、新任の工場主任シド・ソーロキンに、この状況の解決を命じる。
着任早々シドは経営者側の人間として労働組合、そしてベイブと対立する事態となってしまう。
シドは若く魅力的な男性で、同僚の女性たちはもとより、ヘイスラーの美人秘書グラディスまでもが、すっかりシドに夢中。そのシドはというと、労働者側の急先鋒であるベイブの美しさに一目で心を奪われていたのだった。
初めはシドに対してそっぽを向いていたベイブだが、ある出来事をきっかけに急接近。
対立する立場の二人が惹かれ合うことで、何やら事態はおかしなことに……。
あの手この手で賃上げを図るベイブたち労働組合は、果たして賃上げに成功するのだろうか。そしてベイブとシド、二人の恋の行方は──?

 

 

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