2017.03.30 取材:記事/RanRanEntertainment
写真提供/アミューズ
宝塚歌劇団星組トップスターとして活躍、退団後はミュージカルの他に女優としても活躍中の柚希礼音がソロコンサート『REON JACK 2(レオン ジャック)』公演を3月30日(木)、31日(金)の両日、パシフィコ横浜国立大ホールで開催した。
昨年、退団後初『REON JACK』を開催、圧巻のパフォーマンスを披露し大好評を博し、今回は『挑戦』をテーマに自身の曲をメインに構成した『REON JACK 2(レオン ジャック)』を3月23日より大阪・梅田劇場からスタート、4月19日(水)・ 4月20日(木)には福岡市民会館で開催される。
場内が暗転し期待に胸を膨らませる中、『Maybe If…』が流れるとステージ中央から白に黒のアクセントが入った衣装で登場、会場は一斉にペンライトの光に埋め尽くされ歓声の渦に包まれた。
2曲目は3月1日にリリースされた1stミニアルバム「REONISM」に収められている『太陽を射る者』をダンサー大村俊介(SHUN)と共に軽快かつダイナミックでセクシーなダンスで魅了した。次にガス灯と雨が映し出された幻想的なスクリーンの中、柚希が黒いロングコート姿で登場、宝塚時代にリリースした『love U』をしっとりと歌いあげた。また、アルバムに収録されている『Two Snakes』は今回バンドマスターとして参加、ソロバイオリニストとしても活躍中のNAOTOとのコラボは必見だ。
黒の衣装で登場、新曲の『Witch’s Mirror』を鏡に見立てたセットで女性ダンサーと男性ダンサーとの激しくもしなやかなパフォーマンスは夢の中へと引き込んでいった。
今回、柚希が楽しみにしていたという世界的に活躍している憧れのバレリーナ上野水香との共演。二人で踊る『リベルタンゴ』について上野は「女性と組んで踊るのは初めてで妙にドキドキしましたが、舞台上で成長できた気がします。」とコメント、「周りから二人の踊りは似ていると言われる」と柚希が嬉しそうに語った言葉通り息もぴったりと美しく華麗なダンスを披露しピアソラの魅惑の世界へ誘った。
また今回初めて参加した俳優、ダンサーとしても活躍中の大貫勇輔や前回の『REON JACK』でも共演したアルゼンチンタンゴの名手クリスティン・ロペスとの『TUS OJOS De CIELO』『A Evarist Carriego』はパワフルかつ繊細で情熱的な妖艶さで会場を包み込み一瞬たりとも目を離させない圧巻のダンスを披露、魅惑的な女性を表現していた。
終盤は白いパンツ姿とハットで登場し、退団後の心境を綴った本人作詞のバラード曲『希望の空』など熱唱しステージを後にした。
トークコーナーでは「死ぬ前に思い出す光景は宝塚退団直後の武道館の光景だと思っておりましたが、パシフィコ横浜の光景も追加させて頂きます。」と会場を埋め尽くしたファンに感動と感謝を伝えた。
今回の出演は今日が最後となる上野とお互いに讃えあいながら抱擁、次回の共演が期待される。また上野水香風『REON JACK』ダンスを気に入り何度もリクエスト、観客を巻き込んで楽しいひと時となった。
アンコールは、『REON JACK2』の白いTシャツにブルージーンズ、赤のシャツをアクセントにした衣装で登場。東京公演限定のファンからリクエスト曲を募集、リクエスト第1位の『LIFE is…』を披露。
最後に新曲の『YES!世界に魔法が降りそそぐ』と『REON JACK』を会場の大歓声とともに歌いあげると、観客は惜しみない拍手を送っていた。
柚希礼音ソロコンサート『REON JACK2』
・音楽プロデューサー:本間昭光
・ステージング:大村俊介(SHUN)
・振付:大村俊介(SHUN)/YOSHIE ほか
・出演:柚希礼音、上野水香(大阪公演、東京公演)、大貫勇輔、大村俊介(SHUN)、クリスティアン・ロペス ほか
【福岡公演】
福岡市民会館 2017年4月19日(水)・ 4月20日(木)
公式HP http://www.reonjack2.com/schedule-and-ticket/
【CD発売!】
タイトルは『REONISM』 1stミニアルバム
2017年3月1日(水)発売!
【プロフィール】
1999年初舞台。
2009年宝塚歌劇団星組トップスター
主な主演舞台「ロミオとジュリエット」「オーシャンズ11」「太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~」「眠らない男・ナポレオン‐愛と栄光のはてに‐」など。
2015年5月10日『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』にて宝塚歌劇団を退団。
第30回松尾芸能新人賞受賞。
第65回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞受賞。
第37回菊田一夫演劇賞受賞。