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太鼓芸能集団 鼓童「若い夏」前田剛史氏・鶴見龍馬氏にインタビュー! 『自分たちの若いエネルギーで鼓童のルーツを振り返りたい!』<後編>

2017/6/24 01:53

写真:記事・写真/RanRanEntertainment

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前田剛史        鶴見龍馬

和太鼓との出逢い

―鶴見さんは小学1年から地元の和太鼓チームに入り、高校も和太鼓部とのこと、太鼓に魅了されたきっかけは何だったのでしょうか?

鶴見:僕の兄が小さい頃から太鼓をやっていたので、僕も物心がついた保育園の頃から兄の公演や練習によく付いて行っていました。地元の太鼓の先生からよく言われたのですが、僕は太鼓のカバーを布団代わりにして、太鼓の音を聴きながら寝ていたらしくて(笑)。

―太鼓の音が子守唄なんて、太鼓の申し子みたいですね。(一同:笑)

鶴見:太鼓のある環境で育ったというだけで……(笑)。チームの先生が誘ってくださって小学校入学と同時に太鼓を始めたのがきっかけなんです。正直、長いこと続けていると途中で遊びたくなって太鼓から少し離れた時期もありました。でも、高校を決める時に和太鼓部のある学校の公演を見る機会があり、長く続けてきた自分より、1、2年生の人たちの方が上手く太鼓を叩いている姿を目の当たりにし、「太鼓の世界は広いな、自分もそこでやってみたい」と、その高校の和太鼓部に入部しました。その後も進路で迷っていた時に鼓童と出会い、その公演に心を打たれて「鼓童で太鼓をやりたい」と思い立って研修所に入りました。気付いたら、ただひたすら太鼓をやっていたという感じです。

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――前田さんは何がきっかけで太鼓を始められたのですか?

 前田:小学3年生の時、友達に誘われて太鼓を始めました。出身が兵庫県の神戸市なのですが、1995年に発生した阪神淡路大震災の復興を願って、地域の子供たちが集められた太鼓グループに入ったのがきっかけでした。幸い、僕の住んでいた所は震災の被害が少なかったので地域の空き地に仮設住宅が建てられ、被災された方たちが避難されていたんです。僕たちの太鼓グループはそういった地域に行き、ボランティアで公演をしていたのですが、ある時、避難されていた方から「帰ってくれ!」と怒られてしまい……。当時は幼くて何故怒られたのかわからなかったのですが、公演を終えた後にあんなに怒っていた人が涙を流して「ありがとう」と言ってくださったんです。衝撃的な出来事でした。それから毎年、太鼓の公演に行くと必ず涙を流して喜んでくださいました。小学3年生の僕は習い事の発表会感覚で太鼓をやっていて、何故泣いているのか分っていなかったのですが、子供心に「太鼓を叩くことで人が涙を流して喜んでくれるなんて嬉しいな」と思いましたね。そんな中、小学5年生の時にたまたま近くに来た鼓童の舞台を観に行き、その時初めて客観的に太鼓を叩く人を見て「こんなにかっこいい人たちがいるんだ」と感動して……その時から鼓童に入ると決めていました。

『能の精神を教わった新作 坂東玉三郎×鼓童特別公演「幽玄」』

――鼓童の皆さんと玉三郎さんは2006年「アマテラス」の初共演から11年ぶりの共演です。(お二人は再公演で共演)玉三郎さんと、一から作り上げる作業は今回が初めてと思われますがいかがでしたか?

前田:今回は“お能”がベースだったので、お囃子や舞手の先生方をお呼びして基本的なところから勉強させていただきました。僕らには知り得ない伝統芸能の知識などを伝えてくださった舞台でした。内容はとても難しかったですね。

鶴見:本当に難しかったです。

――「幽玄」では “能”の世界を鼓童の音色で表現されています。能の調べを構築する囃子方(はやしかた)を、鼓童の楽器で演奏されてみていかがでしたか?

前田:同じ太鼓ですが、小鼓(こつづみ)や大鼓(おおつづみ)(大皮/おおかわ)のパートを教えていただいて、それを鼓童ならではの楽器パートで演奏するシーンがあります。僕らが作曲したものとは違う、伝統芸能という歴史の中で引き継がれてきた“かた”を覚えるのが非常に難しかったです。鼓童とは叩いているスタイルは違いますが、“お能”の精神を教えていただきました。

鶴見:部分的にお能のフレーズが入りますが、全体を通して見ると玉三郎さんと鼓童が「幽玄」の為につくった太鼓演奏部分が多いです。

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――では、能のお囃子の特色である“謡(うたい)”の声楽はいかがでしたか?

前田:玉三郎さんは“謡”に関してよく「文学的に」と仰います。お能の謡はストーリーを謡っているものなので鼓童で歌う民謡とはまた違うものなんです。喋る言葉のように感情を込めると日本的な“タメ”、お能でいう“コミ※”というものができます。例えば、怒りが込み上がる気持ちで音が強まり、悲しくなったら音が弱まるという感じに。僕たちも初めはわからないので音程で練習してからコミの部分を先生方にご指導いただきました。(※「コミ」とは、能楽の専門用語。次の演奏や動作に移るときに気を込めて取るひと呼吸のこと)

――役者が演技する時の抑揚みたいなものでしょうか?

前田:そうですね。そのような要素は普段の公演ではないので……。

――鼓童の皆さんは演奏に演技までと、より深いところまで追求されていますね。

前田:僕らにはそういう観点が全くないので、それも玉三郎さんのお力だと思います。玉三郎さんは役者の目線で音楽を観られているというか、僕らにはない観点をお持ちで新鮮な驚きがたくさんあります。

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――最後に、2017年の「若い夏」への意気込みをお願いします。

鶴見:等身大の自分、今の自分が出せるものを全部出していけたらと思っています。先輩方と比べたら、未熟な部分もたくさんあるかもしれませんが、今若手が、もがき苦しみながらやっているからこそできる演奏というものを楽しんでいただきたいですし、僕もそのような演奏ができるようにしたいと思っています。浅草は5回の公演ですが、同じ演目をやってもその度に違うものになると思うので、その一回一回に懸ける思いを熱く持ち続けてやっていきたいと思います。

前田:昨年に引き続き、鼓童のこれからを担う若い力、未完成ゆえに探し続けているエネルギー、生み出そうとする力がお客様に伝われば嬉しいですし、荒々しくてきれいではないかもしれないけれど、若者だからできるようなそんな舞台をお見せ出来たらいいなと思っています。荒削りであっても、それを研ぎ澄ませようとするエネルギーの過程を出していけたらと思います。

先人たちが歩んできた歴史を見つめながら、若い力で描く「若い夏」。

ベテランと若い演奏者たちによって、これからの鼓童を創っていくための試金石となる本公演では、鼓童の往年の代表曲「三宅」や「屋台囃子」、「大太鼓」などが新鮮な視点で再現され、今後の鼓童を担う若い熱量が感じられる舞台となるだろう。

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鼓童「若い夏」は、2017年7月2日(日)京都芸術劇場春秋座、7月6日(木)~9日(日)東京・浅草公会堂をはじめ、全国11都市にて上演。

【公演概要】
公演名:鼓童「若い夏」
出演者:山口幹文、齊藤栄一、前田剛史、草洋介、蓑輪真弥、安藤明子、三浦康暉、鶴見龍馬、渡辺健吾、三浦友恵、前田順康、吉田航大、山脇千
公演詳細は鼓童ホームページまで  http://www.kodo.or.jp/

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