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尾上右近が現代劇に初挑戦『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル』ゲネプロ&囲み取材

2018/7/6 06:45

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

歌舞伎界の新鋭・尾上右近が、初の翻訳現代劇に挑戦する『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル〜スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ〜』の公開ゲネプロ&囲み取材が7月5日(木)に行われ、尾上のほか、篠井英介、南沢奈央、葛山信吾、鈴木壮麻、村川絵梨、陰山泰が登壇し、公演への思いを語った。

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左から 陰山泰 葛山信五 南沢奈央 尾上右近 村川絵梨 篠井英介 鈴木壮麻

本作は、トニー賞作品賞受賞作『イン・ザ・ハイツ』の脚本を担当したキアラ・アレグリア・ヒュディスによる2012年ピューリッツァー賞戯曲部門受賞作。ヴァーチャルな空間で出会った様々な問題を抱えた人たちが、サイトを通じて心を通わせ、自分の人生を取り戻していく姿を描く作品で、日本初上演される。演出は、『ダブリンの鐘つきカビ人間』や『メルシー!おもてなし〜志の輔らくご MIX〜』なエンターテインメントの名作を手がけてきたG2が務める。

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物語は、イラク戦争の帰還兵であるエリオット(尾上)と彼の理解者でいとこのヤズミン(南沢)の現実世界と、エリオットの実母で、薬物依存者たちが集うサイトを管理するハンドルネーム「俳句ママ」ことオデッサ(篠井)のもとに集うネットのヴァーチャル世界が入り乱れて展開する。そして、エリオットの育ての親であるママ・ジニーがなくなったという連絡が入ったことから、現実とヴァーチャルが交錯し、事態は思わぬ方向に進んでいく。

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現代人のリアルな悩みと生きづらさを提示し、生き方を模索する主人公たちが心に深く刻まれる本作だが、ストーリーと並んで気になるのは、ウェブという世界の演出法だ。ネットの掲示板やチャットという今どきのツールを舞台上でどう表現するのかは見どころの一つといえよう。舞台とは、想像力次第でどんなに広い世界も表現できるということを改めて感じさせてくれる。

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ゲネプロ後に行われた会見で尾上は「初めての現代劇で、ゲネプロというものも初めて。緊張といろんな意識が混ざって、正気の沙汰ではなく、精神的には完全にオーバードースでした」とゲネプロを終えた心境を吐露。「稽古で作り上げてきたことを守りながら、今の気持ちの中で起きる感情を乗せていって、明日を迎えたい」と意気込んだ。

また、歌舞伎と現代劇の違いを聞かれると、「歌舞伎は型に守られて存在できます。しかし、現代劇では自分で型を作らないといけない。お稽古しながら、共演者の方と擦り合わせていって、自分の思いをぶつけながら作っていくという作業は、ある意味、歌舞伎とは逆流している作業でもあるので、それが難しい」と苦笑いを浮かべ、「まだ(自身の演じる役柄は)未完成なので、大千秋楽までの間に作り上げていきたいと思っています」と真摯に述べた。

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一方、南沢は「ネット世界を描いている、現代ならではの作品だと感じますが、それを一つの舞台上で表現して、見ているお客さんにどう伝わり、どんな反応があるか楽しみです。国も人種も育った環境も違う登場人物ですが、人とのつながりの温かさという普遍的なものが伝わればいいなと思います」とコメントを寄せる。

本作ではエリオットの母親と、唯一の女形を演じる篠井は、「私、おっさんなのに女をやってます。この(会見時の)並びを見たら、同じ演劇(に登場する出演者たち)なのに、なんだろうって思うと思います。どうぞ、お確かめにきてください。内容は重いですが、私たちのチームワークの良さがでているはずです」と語って自信をのぞかせた。

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『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル〜スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ〜』は、7月6日(金)〜22日(日)に紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演。

 

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