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宮本亜門「北斎のエネルギーに感化されながら芝居を作っていきたい」舞台『画狂人 北斎』製作発表会見

2018/12/6 11:49

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

20191月から東京・新国立劇場 小劇場にて、宮本亜門が演出を務める舞台『画狂人 北斎』が上演される。本作の製作発表会見が125日(水)、両国のすみだ北斎美術館にて行われ、升毅、黒谷友香、玉置裕規、津村知与支、和田雅成、水谷あつしが宮本と共に出席した。

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本作は江戸時代後期の人気浮世絵師・葛飾北斎を主人公とし、江戸時代と現代を行き来しながら、人生とは何か、人間とは何なのかを描くストレートプレイ。2017には前身となるリーディング公演をイギリス・大英博物館にて上演し、高い評価を得ている。 

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宮本は北斎という存在について「世界で最も知られる日本の画家が北斎です。そんな北斎がこれだけ凄い絵を描いておきながら、引っ越しの多さをはじめとする奇行が多く、そんな先輩が本当に存在したのか、そして何を思っていたのか、生の人間として興味を抱いた」と語る。そこから舞台化に向けた準備が始まったが「こんな個性的な役者が揃い、イメージが高まりましたので、(昨日一回目の稽古をしたばかりだが)今日この後、どんどん台本を変えていこうと思います」と口にすると、キャストたちが動揺の余りウワーッ!と声を上げて笑っていた。

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北斎役を演じる升は、「大変人の北斎を、自分のような普通の人間が演じる。そのギャップを楽しみたいです」と挨拶。北斎については学校の教科書レベルの知識しかなかったと語るが「自分なりに調べると生き様が面白い。常人ではない事も徐々にわかり、劇中の設定が70歳以降という事でずっとジジイか、とも思いましたが、そこからの北斎が最も面白いので、今、どんどん北斎にハマっています」と手応えを感じているようだった。

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北斎の娘・お栄と、現代パートでは峰岸麗奈役を演じる黒谷は「昨日の顔合わせと本読みから、この世界をどんどん深めていきたい」とコメント。お栄については「父親である北斎の無茶苦茶ぶりをあたたかく見守りながらも絵師としてはライバルのような気持ちもある複雑な関係。本を読むたびに印象が変わり、感情が高まります。今後どうなるのか分からないけど、それすらも楽しみながらお栄として生きていきたい」と心境を吐露した。

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北斎とは歳の差を超えて対等に話し合えたという高井鴻山役と、現代の柳川時太郎役を演じる玉城は「個性的な人たちと共にお芝居をやらせていただけることを幸せに感じています。プレッシャーもありましたが、本読みの時に作品をイメージしているだけで顔がほころんでくる感覚を初めて感じました。これから立ち稽古になり、どんな世界が出来ていくのかとワクワクしています」と笑顔を見せた。相当な緊張感を感じながら稽古に参加したが、先輩方に囲まれることで「自分の中身をさらけ出し、思うがままにいようと思いました」と

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津村は現代では北斎研究家・長谷川南斗役と江戸時代では“八丁堀の妖怪”と呼ばれた鳥居耀蔵役を演じる。「長谷川はとても饒舌な研究家でとにかく喋りまくります。でもこれから台詞がどんどん変わるという事だったので、私はいつ台詞を覚えればいいのかと(笑)」と宮本に視線を送って笑わせていた。「長谷川は北斎研究の中で“自分”を出したい、というある意味異常性も見えるような血の通った人物。それを芝居の中で出していきたいですね」

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現代パートで長谷川の助手として登場する、画家志望の峰岸凛汰役を務める和田は「本読みでこの素晴らしいキャストさんの中に僕が入っていることが本当に嬉しいです。僕は現代パートの役であり、観に来てくださるお客様も現代の人なので、今生きている人間のリアルさや葛藤などを舞台上で表現したい」と意気込みを見せた。

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なお、津村と和田の様子を見ていた宮本は「長谷川と峰岸は学校の先輩と後輩という設定にしましょう」と突然この場で決めたため「ああ……はい」と二人が驚きながらお互いの顔を見合わせ、周りは大笑いする、という一幕となった。

最後に江戸時代では北斎の盟友・柳亭種彦役、現代では馬場修平役を演じる水谷は「戯作者の柳亭種彦と美術館の学芸員である馬場について、宮本さんから『とにかく子どものように明るい人』と言われています。どっぷりと北斎の世界に浸かりたいです」と語った。

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これから作り上げる北斎の世界について宮本は「江戸時代に入ってから、爆発するような人間の活気とうねりが生まれる。それと比べると今の人間は凄く小さくまとまってしまった。北斎たちは幕府からのものすごい弾圧を受けますが、それでも絵を描くというエネルギーに溢れており、北斎を知れば知るほど勇気をもらえるんです。90歳になっても『まだまだ描けてない』と言うような人。アーティストとして北斎に感化されながら芝居を作っていきたい」と力を込めていた。

 舞台『画狂人 北斎』は2019110日(木)から20日(日)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。

 

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