取材:記事/RanRanEntertainment
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ケリー・オハラと渡辺謙がW主演するミュージカル『王様と私』がついに日本で上演される。国内初上演の前日となる2019年7月10日(水)、東京・東急シアターオーブにて囲み会見が開かれた。
本作は1860年代のシャム(現タイ)が舞台。家庭教師として王宮に招かれた英国人アンナ(ケリー)と王様(渡辺)が文化の違いからぶつかり、やがて相手を理解し、互いに変化していく姿を描いた物語。『サウンド・オブ・ミュージック』などで知られるリチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインⅡの名コンビが手掛けた。2015年のトニー賞では最優秀リバイバル賞を獲得している。今回はブロードウェイ公演、そして英・ウエストエンドで2018年に上演してから満を持して日本初上陸となった。
「ニューヨーク、ロンドン、そして日本に上陸ですね」と声をかけられた渡辺は「ゴジラじゃないんだから」と早速ジョークを飛ばす。今回の意気込みについて聴かれると「日本で上演する時の一番の条件はケリー・オハラという素晴らしい女優を日本の皆さんに見せてあげたい、という事。それが実現した事が嬉しいです」と語る。一方のケリーも「私もいつか日本公演を実現したいと考えており、ケン(渡辺)と一緒にできる事を光栄に思っています。私の母国アメリカで始まった『王様と私』というショーを、いつかケンの母国でもやりたいと願っていました」と述べた。
二人のコンビネーションについて聴かれると「彼女とはほとんどノールック、ノーサインでやっているんですよ。何百回とやっている舞台なのもありますが、何を投げても取ってくれるしまた返してくれる。ものすごく素晴らしいシンガーであり、大変尊敬している女優さんでもありますね」とケリーを絶賛する渡辺。ケリーも「ケンは本当にすばらしい役者さん。演じる時は彼からのパッションを感じます。だからこそ私もケンの演技力に合わせないといけないし、より自らをステップアップさせないと。特別な王様であって今までにない王様なんです。その力に負けないように私も演じないと」と渡辺に敬意を払いつつも、「同時にとてもお茶目な方です」と突っ込み、渡辺を苦笑させていた。
日本での上演についてケリーは「本作はリズムが大事。遠慮なく気兼ねなく皆さんに自由に楽しんでいただきたいです。この物語は笑いだけでなく深い意味を持つ箇所もあるので、きっと皆さんにも理解していただけるんじゃないかと思います」とコメント、また今回の来日にあたり、「子どもと夫と共に日本に来ましたので、オフの日には観光したいですね。一年半前に来日した時に日本文化に触れ感銘を受けましたので今度は家族と共有したいですね」と笑顔を見せた。
「生意気な言い方ですが、これほどのトップクラスの俳優が日本で上演することで、きっと皆さまにもご満足いただけることと思います」と胸を張る渡辺。二人が出演するミュージカル『王様と私』は、10日から8月4日まで、東京・東急シアターオーブにて上演される。
(舞台写真=Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production)
リンカーン・センターシアタープロダクション
ミュージカル『王様と私』
■日時:2019年7月10日(木)~8月4日(日)
■会場:東急シアターオーブ
■脚本・作詞:オスカー・ハマースタインⅡ
■作曲:リチャード・ロジャース
■演出:バートレット・シャー
■出演:ケリー・オハラ、渡辺謙、大沢たかお ほか
■公式ホームページ:https://theatre-orb.com/lineup/19_KingandI/