取材:記事・写真/RanRanEntertainment
映画『プリズン13』の公開記念舞台挨拶が9月1日(日)、シネマート新宿にて行われ、主演の堀田真由と板野友美、共演の前野朋哉、中島健、岩井拳士朗、芹澤興人、伊藤麻実子、立石晴香、岡部尚、宮下かな子、岡本智礼、近野萌子と渡辺謙作監督が登壇。タイトルにふさわしく13名が集結して作品についてクロストークを行った。
左から:近野萌子、宮下かな子、立石晴香、芹澤興人、中島健、板野友美、堀田真由、前野朋哉、岩井拳士朗、
伊藤麻実子、岡部尚、岡本智礼、渡辺謙作監督
本作は、世界で最も邪悪な心理学実験として世界を震撼させた実在実験「スタンフォード監獄実験」を基に描く、看守と囚人に別れた男女12人の密室ゲーム作品。被験者たちの邪悪な側面、実験をコントロールする13人目の正体捜しへの追及など、囚人と看守による壮絶なゲームの中、密室から生き残る姿が描かれる。
主演のマリ役を務めた堀田は「今日はたくさんの方に来ていただいて、良かったなと思っています!」と満員の客席に感謝の言葉を投げかける。「今年5月に撮影していたので、あっという間だったなという印象です。久しぶりの主演映画で、嬉しい気持ちとちょっと不安な気持ちでここに立っています」と挨拶した。
また、作品について「人格が崩壊していく役なので大変でした」と心境を語る。「順撮りで撮っていただいたので、リアルに描かれていると思います」と撮影を振り返った。そして、渡辺監督については「怖かったです。もう一回、もう一回と言われ続けました」と監督からマックスまで追い込まれたという撮影中の苦労も話した。
渡辺監督は「堀田は器用なんですよ。こうしてくれって言うと『はいはい』ってこなしてくれるので、そんなところがカチンと来ちゃっていっぺん裏に呼び出して『この野郎!』って言いました。それもまた『はいはい』って軽い感じなので、よくわからなくなってきちゃったんです」と苦笑しながら話していた。
マリの姉・ユマ役を務めた板野は「4つ下の妹が実際にいるので、マリのことを心配に思ったり、自立させたいのですぐに手を出せない姉の気持ちに共感したので、やりやすかったです」と役作りに苦労はなかった様子。しかし、前野が演じる夫・コウキとのシーンについては「女性らしい役ではなく、ボクシングをするような男っぽい役だったので、新婚のラブラブ感を出すのが難しかったです」と明かした。
板野と夫婦役で出演した前野は「楽しかったです!板野さんが演じるユマは言葉が強い役で、僕は個人的にそういう人が好きなので、純粋に楽しかったです」と満面の笑みで話して会場を沸かせた。
渡辺監督は「板野、前野のシーンは基本、ほぼラブシーンですから」と力説。板野は「禁断のシーンもありますよね」と笑いながら、「これ要りますか?というワンシーンもありましたね」とちょっと抗議すると、夫役の前野は「僕はそんな風に思ったシーンは1つもありません。全部必要なシーンでした」と返して、会場を爆笑させていた。
また、渡辺監督は「台本作りが大変だった」と吐露したが、「実験をコントロールする13人目の正体の設定でVチューバー(アニメのUチューバー)のアイデアが浮かんだ時、『これなら”いける”!』と思いました」と納得の表情を見せていた。
最後に堀田は「難しいテーマなので万人の方に響くか、ちょっと不安です……。でも、みんなで身を削っりながら一生懸命作った作品なので、多くの方に観ていただきたいです」とメッセージを伝えた。
映画『プリズン13』は公開中。