開催自粛となった、尾上右近主演の舞台「この声をきみに」がDVDに! 通し稽古をレポート

2020/4/24 06:00

取材:記事/RanRanEntertainment
写真/オフィシャル

歌舞伎俳優の尾上右近が主演を務める舞台「この声をきみに ~もう一つの物語~」。3月6日(金)~22日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼおよび、東京・俳優座劇場で上演される予定だった本作だが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から全公演が開催自粛となった。しかし、本公演を心待ちにしていたファンの方に作品を届けたいという思いから、無観客で収録した本公演の映像をDVDとして発売することを決定。現在、グッズとともにオンライン販売されている。

ランランエンタメでは、3月上旬に行われた本作の通し稽古取材に参加。今回、改めて本作の通し稽古の様子をレポートする。

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本作は、2017年に竹野内豊主演で放送された、NHKドラマ10「この声をきみに」を舞台化したスピンオフオリジナル作品。NHK連続テレビ小説『あさが来た』や2021年に放送予定の大河ドラマ『青天を衝け』で知られる大森美香が脚本を務めた。

主人公の岩瀬孝史を務めるのは、現代劇には2度目の挑戦となる尾上右近。佐津川愛美がヒロイン役を演じ、小林健一、弘中麻紀、小林涼子、高橋健介、中島歩、小野武彦が脇を固める。

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物語の舞台は、とある朗読教室。主人公の青年・岩瀬孝史(尾上右近)は、IT企業に勤めるエリートながら、嘘やおべっかが下手で、自分を守るために虚勢を張りがち。ある時、岩瀬は昇進のための研修として朗読教室に通うことになってしまう。「朗読教室なんて…」と斜に構えながら教室にやってきた岩瀬だったが、そこで朗読の先生・堀今日子(佐津川)に一目惚れ。しかし、その性格が災いし、今日子を怒らせてしまう。

それでも今日子逢いたさに朗読教室に通っているうちに、次第に朗読教室の仲間たちと心を通わせ出し、朗読の魅力に気づく岩瀬。仲間の大切さを知り、人生を前向きに変えていく。そして、いつしか今日子との関係も変わっていき…。

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全編にわたって穏やかで暖かい空気が流れる中、岩瀬が少しずつ心を開き、自らを見つめ直し、仲間を信頼していく過程が丁寧に綴られていた。劇的な出来事も驚くような大どんでん返しもないが、だからこそリアリティに溢れている。日常的なちょっとしたやりとりの積み重ねが信頼感につながり、絆が作られていくという当たり前のことが、違和感なく作中に描かれており、大森の脚本のすばらしさを感じた。

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もちろん、キャストたちの繊細な演技にも拍手を贈りたい。全てが劇中で描かれているわけではなかったが、それでも登場人物全員にしっかりとしたバックグラウンドがあることがうかがい知れ、それを背負ってキャストたちは演じていることが伝わってきた。それぞれに「朗読教室に通う理由」があり、「朗読に求めていること」がある。だからこそ、彼らの朗読には説得力があった。

ところどころで登場する高橋にもご注目あれ。さまざまな役柄で、さまざまな衣装を着て現れるのだが、どのシーンでもクスリと笑わせてくれ、物語のいいアクセントになっている。また、高木里代子のピアノ生演奏も必見。美しい音色が物語をやさしく彩り、観ている人の心を温かい気持ちにさせてくれる。

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舞台「この声をきみに ~もう一つの物語~」

オリジナルグッズおよびDVDは、2020年5月24日(日)23時59分まで、「mu-moショップ」で販売中。

mu-moショップ https://shop.mu-mo.net/avx/sv/list1/?categ_id=234903042

オフィシャルHP https://www.konokoe-stage.com/goods.html

 

 

 

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