上白石萌歌「いつも以上に特別な感情」 中山優馬と共演の「ゲルニカ」初日前会見 現代のコロナ禍に共通する不安感を描く

2020/9/4 17:29

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

PARCO劇場オープニング・シリーズ「ゲルニカ」の公開フォトコール&初日前会見が3日に行われ、上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子が出席した。

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(左から) 早霧せいな 中山優馬 キムラ緑子 上白石萌歌 勝地涼

本作は、栗山民也がスペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と出会い、以来20年以上、あたためてきた構想をもとにした作品。2018年鶴屋南北戯曲賞など数々の賞を受賞し、筆力に定評のある劇作家・長田育恵が、ゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスして物語を描き上げた。

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会見では、新型コロナウイルスの影響で開幕自体が危ぶまれる世情を受けて、上白石は「(開幕できることに)いつも以上に特別な感情を抱いています」と心情を吐露。中山も「大変な世の中の中、稽古をしてきましたのでやる気に満ちています。幕が下りるまで、まだまだ気は抜けませんが、精一杯努めたいと思います」と力を込めた。

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上白石にとっては、本作が初の栗山演出作品への出演となるが、「栗山さんとご一緒するのが長年の夢だったんです」と話し、「大学のレポートで栗山さんを題材にしたことがあるくらい尊敬の念や憧れがありました。いつかはと思っていましたが、それはもう少し先だと思っていたので、こうしてお声掛けいただいたことがすごくうれしく思います」と笑顔を見せた。

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今回、中山は上白石演じるサラと恋に落ちる人民戦線の兵士で、実はドイツ軍のスパイという役どころ。中山は「稽古で向き合う中で、人間味あふれる青年だと感じました。若さが大事(な役)。それから、僕はひとりのシーンも多くて、一瞬の出来事を台本で3ページくらいの(芝居で表現する)シーンもあるんです。なので、“自分の中での戦い”を意識しています」と役柄についての思いを語った。

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海外特派員のクリフ役の勝地は、「戦時中や内戦中であっても、日常があり、そこには笑顔がある。けれども、そういうものが突然、パツッと切られてしまうという物語です。もちろん、(戦争の)裏側を知っていた方がより楽しめると思いますが、作品の背景を知らなくても伝わるものがあると思います」と思いを寄せる。海外特派員のレイチェル役の早霧は「(クリフトレイチェルは)お互い記者だからこそ、正直な言葉でぶつかり合う仲で、(それは)お互い信頼しあっているからだと思います。なので、稽古場から涼くんとはコミュニケーションを重ねて、クリフやレイチェル以上の信頼関係を重ねていると思います。さらにさらに深めて、一回一回を大切に生きていきたいなと思っています」と意気込んだ。

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サラの母・マリアを演じるキムラは「スペインだけの話ではなく、世界中の日本、今の日本を考えるきっかけになってくれればいいなと思います。私も千秋楽までにさらに勉強して、発見していくことが多ければいいなと思っています」とコメント。そして、「私たちはPCR検査も何回もしましたし、さまざまな対策もしています。こちら側は真剣に、万全の態勢でお客さまを迎える思いでおります。なので、ぜひ安心してお越しください!」と呼びかけた。

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会見の最後に、中山は「希望や運命という概念的なもの、科学的に証明できないものを目撃できる舞台だと思っています。その概念が科学的な兵器で壊されるのですが、そこにどういう人たちが生きていたのかをぜひ目撃してもらいたいと思います」と改めてアピール。

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上白石も「80年前のゲルニカ爆撃と今のコロナ禍の状況は、目に見えない敵や不安と戦っていくという意味では通じるものがあるとお稽古をしながら感じていました。この作品は、そんな中でも苦しいことに抗っていこうという強い気持ちや、その中に希望を見出していく人たちの眼差し、人の営みも丁寧に描かれているので、気難しいことは考えずに、新しいPARCO劇場に足を運んでいただけると嬉しいなと思います」と語り、会見を締めくくった。

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PARCO劇場オープニング・シリーズ「ゲルニカ」は、以下のスケジュールで上演。
9月4日(金)〜27日(日) 東京・PARCO劇場
10月9日(金)〜11日(日) 京都劇場
10月17日(土)〜18日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
10月23日(金)〜25日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
10月31日(土)〜11月1日(日) 北九州芸術劇場 大ホール


 

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