2022年2月28日 15:12

中川晃教主演『銀河鉄道999 THE MUSICAL』制作発表会見！メーテル役の花總まり、佐藤流司、梅田彩佳らが登壇。

取材：記事/RanRanEntertainment・写真/オフィシャル

『銀河鉄道999 THE MUSICAL』の制作発表会見が2022年２月26日（土）に開催された。会見には、音楽監督のミッキー吉野、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役の花總まり、機械伯爵役の佐藤流司、ガラスのクレア役の梅田彩佳らが登壇した。制作側の挨拶に続き、中川晃教がミッキー吉野の生演奏で歌唱披露した。

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左から）梅田彩佳　花總まり　中川晃教　佐藤流司

『銀河鉄道999 THE MUSICAL』の原作は、松本零士が1977年から81年まで連載したSF漫画『銀河鉄道999』。2018年、2019年に舞台・音楽劇として中川晃教主演により上演されたが、今回初めてミュージカル作品として上演される。今作は、1979年に公開された劇場版『銀河鉄道999』をモチーフに、キャラクターの過去をオリジナルストーリーに加えて、作品のテーマである「限りある命（人間）・永遠の命（機械の体）」を描く。

会見冒頭、制作側代表から「今回は『銀河鉄道999 THE MUSICAL』として、中川晃教さんの鉄郎、神田沙也加さんのメーテル、音楽はミュージカルにチャレンジしようと準備しておりました。昨年末の神田沙也加さんの突然の逝去の報道を聞き、中止も考えました。しかし神田さんの事務所より「沙也加のためにも実現して欲しい」との言葉をいだたき、もとよりスタッフ一同『999』の思いは強く再始動を決心しました。そして、花總まりさんからの出演OKのお返事、非常に嬉しかったです」と率直な思いが語られた。

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音楽監督を務めるミッキー吉野は、中川晃教が主演した音楽劇『銀河鉄道999』を観に行ったと話し、「『銀河鉄道999』は松本先生の素晴らしい作品ですが、僕にとっては、この曲とは43年、「銀河鉄道999」は「ゴダイゴ」の最大のヒット曲でもあるので、ずっとこの曲に後押しされてきたような感じがする」と特別な思いを口にした。今回、音楽監督をやるにあたり歌詞にもある「古い夢を置いて、新しくスタートしていこう、というイメージを持って音楽を作っていこうと思います。若手の作曲家3人と「ミッキー吉野チーム999」を結成して音楽制作にあたっています。」と意気込みを語った。

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続いて、中川晃教が登場。ミッキー吉野の生演奏で、メイン・『999』がテーマ曲「マイ・ディグニティ」を歌唱した。中川は「星野鉄郎のメイン・テーマとなるのがこの曲で、いよいよ地球を離れ、未来へと旅に出る、その少年の思いが歌われているナンバーです」と紹介した。

歌唱を終え、「ミッキーさんの鍵盤と歌だけということでけっこうドキドキしました」と中川。ミッキーも「けっこう緊張しました。この緊張感素晴らしいですね。この緊張感を持ってみんなでいいものを作っていきたいですね」と力を込めた。

中川に続いて、花總まり、佐藤流司、梅田彩佳が登壇。

中川は「『999』がミュージカルになるんだぁという驚きと、2.5次元、ブロードウェイミュージカル、オフブロードウェイ、ウエストエンド、韓国のミュージカルと様々なミュージカルがある中で、日本オリジナルとして『999』がミュージカル化されるのはとてもやりがいを感じます。ミュージカルは、楽しいものだし、感動がたくさん詰まっているものです。それを楽しみにしてくださっているお客さま、ファンの方々がミュージカルを共に盛り上げてくださっているのを実感しているので、みなさんと一緒にこの『999』がいよいよミュージカル化になっていくんだとワクワクと喜びでいっぱいです」とミュージカル化される喜びを語った。

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花總は「お話をいただいたのが突然のことでしたので、ただただ驚きました。様々な感情が交錯して複雑な気持ちでしたが、神田さんが楽しみにしていた役です。やるのを楽しそうに話していた姿は今でも目に浮かぶぐらい私の中にあります。彼女の分も一生懸命やりたい、

今はただそれだけです。」と神田沙也加への思いを込めて、出演オファーの時の心境を明かした。

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佐藤は「機械という役ですが、人間の状態もやらせていただくので二面性があります。役者冥利に尽きる役をいただけたなという思いがあります。『銀河鉄道999』という、日本で知らない人がいないのではないかという有名な作品にオファーをいただいたことを光栄に思っておりますし・・・光栄に思っております」と、佐藤独特の表現で気持ちを伝えた。

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梅田も、オファーの話を電話で聞いた時に「あまりにも嬉しくて携帯を前において正座して、ありがとうございます。あの『銀河鉄道』の世界に入れるんですか？」と喜びで興奮したことを振り返っていた。

星野鉄郎を演じる中川は「僕、今、39歳なんです。16歳を演じるんです。ちょっと面白いですよね」と言いながら、役作りに関しては、「僕の周りにいる人を思い浮かべたのですが、

星野鉄郎は誰でもない、星野鉄郎でしかないという、そして星野鉄郎を演じる中川晃教は当然ながら中川晃教しかいないわけです。その強さを持って、16歳を精一杯生きていきたいです。旅を通して、出会いの中で気づきを得ていく、希望に満ちたでも人間臭さもある姿を見せていきたい」と、役作りの葛藤を話してくれた。

花總は「メーテルについてはまだまだわからないところがあります。謎でミステリアスで、母性があったり、内に秘めた悲しみがあると思います。お稽古を通して、今まで自分が想像していたよりも遥かに超えたメーテル像が頭に浮かんでくるのではないか」と今回の舞台ならではのメーテル像を作っていきたいと話した。

機械伯爵を演じる佐藤は「誰にでも愛されるような人間が変わっていく様、最後に心が機械になって、心まで侵されていく自分との葛藤が、現代の人の心を打つのではないかなと思っている」と役について分析した。

ガラスのクレアを演じる梅田は、ガラスの役をどうやってやろうか考え、家でガラスをつかんでみたという。ガラスは最初は冷たかったが、だんだん体温が伝わって温かくなっていったそうで「クレアの寄り添えるような温かさがもっと出るようにしたい」と、エピソードを交えて話した。

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――本稽古で楽しみにしていることは？

中川：ミュージカルの場合は歌稽古を始めるのですが、もうそのお稽古は始まっています。ミッキー吉野さんが作ってくださった音楽を、脚本の高橋亜子さん、演出の小山ゆうなさんといったクリエーターの方々がどのように演出に落とし込んでいくかというのを歌稽古で少しだけ感じられました。お客さまを宇宙の世界にどうしたら誘えるか、音楽を手掛かりに少し見えたような気がしています。ワクワクしたいです。これから稽古でたくさんワクワク、ドキドキしていきたいです。

花總：今回初めてご一緒する方が多いので皆さんと一つの作品を作っていけることが楽しみです。今までは自分一人で、役に向かって、一人で悩みながらぶつかりながらいたんですけれど、今回は私の中では一人じゃないのでそれが、自分の中で支えになってくれるのかなと、楽しみというのとは違いますが、私が今まで感じたことのないお稽古になるし、公演になると思っています」と目を赤くし、涙をこらえながら嚙みしめるように話した。

佐藤：大先輩方に囲まれて、間近でみて勉強して、そこに食らいついていきたいです。

当然打ちのめされながら、今、自分が解釈した役やこの作品が、本番を迎えて、千秋楽を迎えた時に、自分の中にどんな変化をしているのか想像するのか今は楽しみです。

梅田：私も同じです。大先輩がいて、それで勉強できるのがすごく楽しみです。たくさんのことを学んで、切磋琢磨していきたいと思います。

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最後に、中川から皆さまに向けてメッセージが届けられた。

「16歳を精一杯生きていきたいと思います。そしてお客さまに感動を届けられるステージがこの『999』の中にしっかりと息づいています。劇場に足を運んでいただけたら感動が伝わる、そういう作品を作り上げていきたいです。心をこめて作品に挑んでいきたいと思います。皆様どうぞよろしくお願いいたします。」

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『銀河鉄道999 THE MUSICAL』
日程：2022 年 4 月 8 日(金)～4 月 18 日(月)
会場：日本青年館ホール
原作：松本零士
脚本・作詞：高橋亜子
演出：小山ゆうな
音楽監督：ミッキー吉野（ゴダイゴ）
出演：中川晃教花總まり佐藤流司梅田彩佳
徳永ゆうき　藤岡正明　矢沢洋子松本梨香　北翔海莉　三浦涼介
主催：『銀河鉄道999 THE MUSICAL』実行委員会（東映アニメーション、Age Global Networks、ぴあ、テレビ朝日、明治座、文化放送、東京音協）
©松本零士・東映アニメーション ©『銀河鉄道 999 THE MUSICAL』実行委員会
公式サイト　https://999musical.com/
公式 Twitter　@999_TheMusical