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2022年11月1日 17:00

太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』 主題歌は、小椋佳の「ラピスラズリの涙」

太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』

上原に思いを訴える主人公かず子

 

「人間は恋と革命のために生れてきた」―太宰治の名言が刻まれた名著「斜陽」執筆から75年を記念する映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が完成、11月4日(金)より全国公開される。今もなお若い読者を獲得し読み継がれている「斜陽」は、戦後の日本を舞台に没落貴族の娘かず子と彼女が想いを寄せる売れっ子作家との“恋と革命の物語”。ヒロインのかず子を宮本茉由、売れ子作家を安藤政信が演じている。

本作の主題歌は、第17回レコード大賞を受賞した「シクラメンのかほり」(唄:布施明)や、歌謡界に燦然と輝く美空ひばりが歌った「愛燦燦」など、数々の名曲を手掛けてきたシンガーソングライター小椋佳が歌う「ラピスラズリの涙」。主題歌決定の経緯は、この曲の存在を知った近藤明男監督が、「作品のテーマにぴったり。ぜひ映画に使いたい」と、レコーディング前に熱烈なラブコールを送ったこと。監督の熱意を受けとめた小椋佳が快諾し、コラボレーションが実現した。

「ラピスラズリの涙」は、2021年に発売されたラストアルバム『もういいかい』に収録されている。小椋は、自死により芥川龍之介を失った恋人の気持ちに思いを寄せて歌詞を書いたと明かしており、奇しくも太宰に影響を与えた文豪にインスパイアされた楽曲が作品を彩ることとなった。

さらに、小椋佳が1974年に発表し、多くのアーティストにカバーされてきた名曲「少しは私に愛を下さい」がメインタイトルバック曲として使用されている。古い道徳とどこまでも争い真っ直ぐに生きる女かず子と、無頼な生活を続ける売れっ子作家上原の恋の行方を、レジェンド小椋佳の曲がさらに盛り上げる。

 

かず子を見つめる上原

 

太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』
10 月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開
11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。

©2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会(オフィス近藤 アップサイド 実正寺 スペースT ぱあとなあ ハーモニー ライジングシネマ 山梨日日新聞社 山梨放送)

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