
現在公開中の映画『アイミタガイ』は中條ていの同名小説が原作。ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)は、ある日突然親友の叶海(藤間爽子)を事故で失う。恋人の澄人(中村蒼)との結婚にも前向きになれずにいた梓は、いつも一番の味方でいてくれた親友との別れを受け入れられず、立ち止まってしまう。娘の死を中々受け止められずにいた叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)も、あるきっかけから叶海が生前どう過ごしていたのか辿ってみることに。誰かを想ってしたことは、巡り巡って見知らぬ誰かをも救い、自分の元に返ってくるという“相身互い”の助け合いの心が、出会うはずのない人々を繋げ、小さな奇跡を起こす感動作となっている。
本作を観た観客からは絶賛の声が続々と寄せられている。大切な親友を失ってしまい立ち 止まってしまった梓に訪れるふれあいを描いた物語に「人との巡り合わせの大切さを感じ、心が温かくなりました」、「知らない人同士の心の触れ合いにほっこりしました」との感想が届き、“秘密”がほどけていくラストには「見終わった後に涙が止まらなくなりました」、「全てが繋がっていて“相身互い”という意味を知り、観てよかったなと凄く思える作品でした」、「優しい気持ちになれる幸せな映画でした」との反響が続々と到着している。
「意地悪な人が一人も出てこない」という感想も上がるなかで、黒木華演じる梓をとりまく登場人物たちの撮影風景を切り取ったメイキング写真が解禁となった。撮影の合間に黒木華が手持ちカメラで澄人役の中村蒼を撮影し笑い合う姿を写したものや、かつてピアノ演奏者だったこみち役の草笛光子がホームヘルパーの範子役の安藤玉恵と腕を組み一緒に写る一枚、梓の祖母を演じる風吹ジュンが撮影の合間に楽しそうに笑う表情や、梓と叶海の中学生時代を演じた近藤華と白鳥玉季が縁側で寄り添う仲良しショットなど、本作らしい優しい雰囲気に包まれたほっこりするメイキング写真となっている。
完成披露の際に黒木は「監督が現場で私たちの芝居をすごく楽しそうに見てくれている時があって、(監督が)笑顔になったときによしっ!と思ってました」と撮影中のエピソードを明かしており、草野監督も「自分が現場で見ていて感動したりするものは必ず観客の方にも伝わると思うので、現場で楽しもうというのは持っていると思います」と話すなど和気あいあいとした撮影の裏側を語っていた。作品を通して作り手の想いが観客の心にも届き“相身互い”の連鎖が広がっている。誰かを想ったやさしい「秘密」が立ち止まっていた人々の心を灯す、この秋一番の感動作『アイミタガイ』は、全国公開中。