映画『はたらく細胞』の初日舞台挨拶が12月13日(金) に東京・丸の内ピカデリーにて行われ、W主演の永野芽郁、佐藤健、共演の芦田愛菜、山本耕史、阿部サダヲ、そして武内英樹監督が登壇した。
細胞を擬人化して描き、斬新かつユニークな設定が話題になった同名マンガの実写映画化。人間の体内を舞台に繰り広げられる世界最小の物語。永野が赤血球を演じ、佐藤は赤血球とともに体内を守る白血球を演じる。さらに、芦田と阿部は人間の親子(漆崎日胡、茂)を、山本はキラーT細胞役を演じている。
大きな拍手で迎えられたキャスト陣。永野は満員の会場に向かって、「皆さんと初日を迎えることが出来て、嬉しいです。皆さんの拍手が温かい……」と感無量な様子。佐藤も「僕たちは、ファンの皆さまに支えられています。皆さんの体内に僕たちがいます。自分をちょっとでも大切にするきっかけに、この映画がなったらいいなと思います」と永野と演じている赤血球、白血球の気持ちになって挨拶した。
芦田は「試写で映画を観たときから、早くたくさんの方に観ていただきたいと思っていた作品です」と話す。劇中で、原作には書かれていない人間役を演じた芦田は「私が演じることで『細胞たちがこうなっているとき、人間の身体はこうなっているんだな』と想像しやすくなれば良いなと思いながら演じました」と話した。
山本は「細胞の役を演じるなんて、人生の後にも先にもこれっきりだと思います。(キラーT細胞役は)生きているものだけど、姿があるのか、ないのか分からない。想像しながら演じたキャラクターづくりは、楽しい時間でした」と役作りを振り返った。山本は、露出する部分の筋トレにも励んだことを明かしていた。
不健康な生活を送る不摂生オヤジの漆崎茂はお腹が弱くて、切れ痔で大ピンチを迎える。阿部は「あんなに便意を催しながら、ずっと我慢し続けた役は初めてでした(苦笑)」と劇中でのシーンについて伝え、会場の笑いを誘った。監督から暴飲暴食をしてくれと言われた阿部は「かなりやりました。良くない便が出てくるんで本当はやりたくなかった。ふだんは酵素玄米とか食べているんですから」と思わず愚痴った。気を取り直して阿部は、「笑うことは免疫力アップにつながって、みんなが優しくなれる!」と作品をアピールして会場からの大きな拍手を浴びた。
竹内監督は「今作は、今までの人生で一番難しく、苦労の大きい作品でした」と胸中を吐露し、初日を迎えた喜びを噛みしめていた。
永野は、実母が初日に作品を観て、「“笑って、泣いて”という映画のキャッチコピーの意味が分かりました。素敵な映画でした」という感想をもらったことを伝えた。佐藤も「母親から感想が届いていて、ほぼ同じ感想でした。泣く方が多いとも言っていました。“笑って、泣いて”。キャッチコピーに嘘はありません」ときっぱり。また、母親が「『最後、あれはああするしかなかったの?』と寂しがっていました」と言っていたことも伝えた。
永野と佐藤は公開まで『はたらく細胞』の宣伝活動で大忙しの日々を送っていた。永野は「健さんと力を合わせて作品を広めてきました!」。佐藤は「作品のことが大好き。公開を迎えて、(宣伝イベントが)終わってしまうのが寂しい」と胸中を吐露した。
最後に、永野は客席に向かって、「観た後に、『楽しかったな、ためになったな』と思ってもらえたんじゃないかという空気感があって、すごくホッとしています。この映画をたくさん愛してください」、また佐藤は「日本中を元気にできる映画だと思います。みなさんの力も借りて、盛り上げていけたら……。今後もみなさんの力を貸していただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。
劇中、7500人ものエキストラの人たちの出演シーン。芦田と阿倍の親子役での共演。佐藤の激しいアクションシーンも見どころになっている。
映画『はたらく細胞』 大ヒット公開中!
配給:ワーナー・ブラザース映画