映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』のジャパンプレミアが12月16日(月)に都内劇場で行われ、日本語吹替版キャストである市村正親、小芝風花、津田健次郎、そして神山健治監督が登壇。また、公開を祝して、柔道家の阿部一二三選手がゲストとして登場した。
一足先に世界各国で公開となった本作の【日本語吹替版】が、デンマーク、ドイツ、オランダ、イタリア、スウェーデン、アラブ首長国連邦、香港、シンガポール、台湾の9つの国と地域でも上映が決定。神山監督は「英語版での制作でしたが、頭の中ではずっと日本語版で演出していました。日本語版をみたいと言ってくれる海外の方が多くて、すごく誇りに思います」と胸を張った。小芝は「アフレコの時に日本語版が基準になるとプレッシャーをかけられていたので、そうゆうことかと!」と当時を振り返った。
改めて完成した本編を観た感想を尋ねられると、市村は「僕は1人でアフレコだったので、みんなが結集したのを聞いて興奮しました!全編、ほぼ戦いなので最初から最後までハラハラしっぱなしでした。子供にも観せたいと思います!」とカッコいいヘルム王の役どころに自信をみせた。小芝は「映像が美しくて、実写に見えるほど。映像に入り込んだかのような映像美で、戦いがより迫力満点でワクワクしました」と興奮気味に語ると、“背景実写説”について「海外でも何度も言われたんですが、今回はすべて手描きです!」と改めて監督から宣言があった。そして、津田は「劇場で見るべき映画。映像も音も、本当に“大作”です。物語は人間のドラマですが、途中からやっぱりこれは『ロード・オブ・ザ・リング』なんだと感じる。このタイミングでこのシリーズに関われると思ってなかったので、光栄です」と感慨深く語った。
今作で初の親子役して市村と共演した小芝は「お父さんが子を想う気持ちがぐっとくる。泣いちゃいそうになるくらい素敵で。(アフレコする時に)市村さんの声が入っていてよかったです」と感謝した。さらに、アニメーションのアフレコは初めてだったという小芝は「プレッシャーがすごかった。監督が優しく迎え入れてくださったので、当日はリラックスして挑めた」と明かすと、市村は「ヘラはしっかりしていて、美しいキャラクター。小芝ちゃんは少女のイメージがあったけれど、出来上がった作品を観たら、しっかり立派な女性でした!」と小芝を褒めたたえた。
また、「複雑なキャラクターで、心情も込み入っていて演じ甲斐があった」と語るのはウルフ役の津田。幼なじみにして敵対するヘラとウルフについて、「なんでこうなるのー!」と小芝。津田も小芝に同意しつつ、「(アフレコ時)お二人の声が入ってたので、一番幸せな状態でアフレコに挑ませていただいた」と感謝。そして、ウルフを演じるにあたって「全力投球した。全員アクションがあるので、みんな声をはっていたと思います。丁寧にアフレコさせていただいた」と全力で挑んだことを明かした。
そんなキャストたちのトークを受けて、神山監督は「皆さん、第一声からキャラクターを掴まれている印象だった。皆さんに演じていただいてよかった。実はガラスの向こう側で何回か泣いてました」と静かに涙したことを告白すると、みんなからは驚きの声があがった。
イベントの後半にはゲストとして登場した阿部一二三選手より、小芝へ花束を手渡し「世界公開、本当におめでとうございます!」とコメント。本編を一足先に観た阿部は「始まりから映像が美しくて目が離せなかったです。僕も3人兄妹なので彼らの関係性をみて、やっぱり兄妹って良いなと思いました。妹の詩がヘラと同じ一番下の妹なので、ヘラが頑張っている姿を見て感動しました」と共感したそうで、アクションシーンについて「終始ドキドキハラハラしました。自分が戦っているんじゃないかって感覚になりました」と絶賛。実は兄妹そろって『ロード・オブ・ザ・リング』好きだそうで、「詩も今日来たがっていました」と明かすと、劇場公開したら一緒に観に行きたいと語った。
最後、神山監督は「スタッフ一同、皆さんに楽しんでいただけるよう奮闘した3年間でした。楽しんでいただける作品ができたと思います。今日は最初に観ていただくと思うので、楽しんでいただけたら嬉しいです」とイベントを締めくくった。
映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』
12月27日(金) 全国劇場公開!吹替/字幕版同時公開