
《読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞》の松田正隆による傑作戯曲を、気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本により映画化、オダギリジョーが主演・共同プロデューサーを務める映画『夏の砂の上』より、場面写真が一挙解禁となった。
解禁された写真は、息子を亡くした喪失感から新しい職に就く気にもなれず坂の多い街を漂う治(オダギリジョー)と、同じ方向を向いて歩んでいけない夫に見切りをつけた妻・恵子(松たか子)が、やり切れない思いをぶつけるシーンなど6点。物語は、治の妹・阿佐子(満島ひかり)が、娘の優子(髙石あかり)を預かって欲しいと治を訪ねてくるところから始まる。母に連れられ、やってきた優子はどこか浮かない表情をしている。
突然はじまった治と17歳の姪との共同生活。治の亡き息子が使うはずだった子供部屋で、望遠鏡を前に治と優子が会話する場面写真では、同居生活を送るうち、不器用な2人が少しずつ心を通わせていく様子が伺える。
一方、高校へ行かず、アルバイトを始めた優子は、そこで働く先輩の立山を(高橋文哉)と出会い親しくなっていく。どうにもならない心の乾き抱える登場人物たちの交流を静かに描き出す極上の人間ドラマに心震える場面写真となっている。さらに、治の同僚・陣野(森山直太朗)と持田(光石研)とのシーンも。
愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する珠玉の物語、映画『夏の砂の上』(配給:アスミック・エース)は7月4日(金) 全国公開。
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