左から）ウ・ミンホ監督 ヒョンビン リリー・フランキー
映画『ハルビン』ジャパンプレミアが6月27日(金)に都内劇場にて開催され、主演のヒョンビンがウ・ミンホ監督と共に韓国から来日して今作に参加した日本の俳優リリー・フランキーと共に舞台挨拶に出席した。
本作は、1909年、祖国独立の使命を受け中国・ハルビンへと向かう大韓義軍アン・ジュングン(安重根)とその同志たちによるアジアを震撼した歴史的大事件を現代の視点から再解釈して描いたサスペンス。
韓国公開から6ケ月、公開時には4週連続で1位、490万人を超えるか客を動員した。『ソウルの春』製作スタッフが結集！ ヒョンビンほか、共演のパク・ジョンミン、チョ・ウジン、チョン・ヨビン、イ・ドンウク、チョン・ウソンなど韓国を代表する俳優たちの圧倒的な存在感がスクリーンを席巻する！ ラトビア、モンゴルなどでロケを敢行し、リアルな映像世界を表現した。
主演のアン・ジュングン役を演じたヒョンビンは会場からの大歓声に「お会いできて、とても嬉しいです」と微笑みで応える。
ウ・ミンホ監督は「この映画は、日帝時代の物語です。この映画は日本で公開されることに大きな意味を持っている作品です。観てくださった皆さんがどのように感じてくださるのか、気になります」と慎重な姿勢。
ヒョンビンも「歴史的な事件が描かれています。日本の皆さんがどのように観てくださるのか……。少し緊張しています」と心境を吐露。
伊藤博文役を演じたリリーは、韓国映画初出演となる。たった一人で日本から参加した。「昔の歴史を題材にした映画ですが、いまお互いの国で上映されるということは平和である明かしだと思われます―」と話した。
ウ・ミンホ監督は作品に取り組んだきっかけを聞かれると「もともとアン・ジュングンに関心を持っていました。書店で自伝を見つけ、読んでみると知らないことがたくさん書かれていました。好奇心をもって英雄の苦悩などを描きたいと思いました」と製作までのいきさつを語った。
ヒョンビンは「監督のアン・ジュングンに対する想い、存在が大きかったと思います。監督は常に意味のある映画を作ろうとしていて、僕は信じてついていくだけでした」と監督への信頼を明かした。
リリーは「僕は監督の大ファンです。脚本を読んで素晴らしいと思いました」と喜んでオファーを受けたという。ウ・ミンホ監督もリリーのファンであることを明かし、「リリーさんは、いつも役に憑依した姿を見せてくれます」と絶賛。
ロケ地のラトビア、モンゴルなどで過酷な撮影が行われたことに触れたリリーは、ヒョンビンに「氷の上とか、酷くない?」と問いかける。
ヒョンビンは監督からも「覚悟して撮影に臨むように」と言われていたことを明かし、「この時代がこうだったんだと思うことで、演技するうえで助けになりました」と撮影を振り返った。
リリーは韓国での思い出について話した。「俳優さんたちもスタッフの皆さんも監督もみんな優しかった。それと、撮影現場の食事がケータリングで、とてもおいしかったんです」と嬉しそうに話す。さらに続けて、とっておきのエピソードも披露。10人くらいで外食したときにみんなが韓国語で話す中、ヒョンビンがテーブルの下でリリーの手の上に手を置いて「Are you OK?」と聞いてくれたという。リリーはこのヒョンビンの優しさにメロメロになってしまったようだ。3日撮影すると、1日お休みだという撮影サイクル。休みの時には温泉も楽しんだようだ。
“この映画の魅力を一言で”という難しい質問に
リリーは「歴史云々よりも面白い映画です。映像もダイナミック！ いい映画だと思います」。ウ・ミンホ監督は「劇場で体験する映画だと思います」。ヒョンビンは「一歩、一歩、信念をもって進んで行けば希望がある―」と素敵なメッセージを送った。
映画『ハルビン』は、第49回トロント国際映画祭GALAプレゼンテーション部門で上映され、5月に開催された「第61回百想芸術大賞」映画部門で最優秀作品賞と大賞(ホン・ギョンピョ撮影監督)を受賞した。
『ハルビン』
2025年7月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
監督：ウ・ミンホ
脚本：キム・キョンチャン、ウ・ミンホ
撮影：ホン・ギョンピョ
出演：ヒョンビン
パク・ジョンミン
イ・ドンウク
リリー・フランキー
公式 https://harbin-movie.jp/index.html
2024年／韓国／114分／カラー／シネマスコープ／5.1ch／字幕翻訳：根本理恵
提供：KADOKAWA Kプラス MOVIE WALKER PRESS KOREA
配給：KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
公式サイト harbin-movie.jp
公式X https://x.com/harbin_movie
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