原作・湊かなえ×監督・瀬々敬久 映画『未来』劇中カット初解禁

湊かなえがデビュー10周年に発表し、彼女の集大成と評された渾身の傑作ミステリー『未来』が映画化。主演・黒島結菜をはじめ、山﨑七海、坂東龍汰、松坂桃李、北川景子ら確かな存在感を放つ超豪華実力派キャスト陣による劇中カットが初解禁となった。人間の心の奥深くに沈む感情を鮮烈に映し出し、“湊かなえワールド”の本質に迫る印象的な場面が切り取られている。



解禁されたカットには、過酷な環境に置かれている教え子に手を差し伸べようとする本作の主人公、教師・篠宮真唯子(黒島結菜)が、物語の行方を大きく左右する“手紙”を静かに見つめる姿をはじめ、次々に襲いかかる過酷な現実に呑み込まれそうになりながらも懸命に生きる少女・佐伯章子(山﨑七海)が、声にならない想いを叫ぶ瞬間が捉えられている。さらに、章子と母・文乃(北川景子)が夜の街を必死に駆け抜ける姿や、まるで生きる希望を失ったかのような文乃の表情も刻まれ、観る者の胸を強くざわつかせる。

また、真唯子が鋭い眼差しで教え子の口を塞ぐ、息を呑むほどの緊張感に満ちた瞬間も収められており、日常の奥底に抑え込まれてきた感情の噴出が、痛切なリアリティをもって浮かび上がってくる。


一方で、真唯子を包み込むように優しく抱きしめる恋人・原田勇輝(坂東龍汰)や、何かを見据えるように静かに佇む章子の父・良太(松坂桃李)の姿も描かれ、登場人物それぞれが抱える絶望と安らぎ、相反する感情が複雑に交錯していく様子が印象づけられる。この世界の中で、彼らが抱える痛みや希望がどのように絡み合い、抗えない運命の中でひとつの物語として紡がれていくのか――。
数ある湊かなえ作品の中でも、複雑な構成ゆえに映像化は困難と言われてきた小説『未来』の映画化について、湊は「社会問題を深く、鋭く、温かい目で描かれる瀬々敬久監督 に映画化していただけることになり、心から感激しました」とコメント。さらに、原作に込めた思いが余すことなく掬い上られた完成度の高さに、「いち鑑賞者として感動し、泣きました」と最大級の賛辞を寄せている。

2月6日(金)より、全国の映画館にてムビチケカード(前売券)の発売がスタート。さらに、同日よりメイジャー通販・ムビチケオンラインでも販売が開始される。
【あらすじ】 複雑な家庭環境で育ちながらも、祖母の期待に応えて教師になるという夢を叶えた真唯子(黒島結菜)。彼女の教え子・章子(山﨑七海)のもとにある日、一通の手紙が届く。差出人は――「20年後のわたし」。半信半疑のまま返事を書くことで、父(松坂桃李)を亡くした悲しみや、心を閉ざした母(北川景子)との孤独な日々に耐えていた章子だが、母の新しい恋人からの暴力、壮絶ないじめ、そして信じがたい事実が彼女を容赦なく追い詰めていく。深い絶望の中、章子は唯一心を通わせる友人・亜里沙と「親を殺す」という禁断の計画を立てるのだった。そんな章子を救おうと真唯子は、残酷な現実と社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながら、それでも手を差し伸べようとするが――。 誰もが過酷な運命に吞み込まれようとする中で、「未来のわたし」からの手紙が導くのは、希望か。それとも、さらなる絶望か――。
映画『未来』 2026年5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
配給:東京テアトル ©2026 映画「未来」製作委員会 ©湊かなえ/双葉社