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2019年4月6日 14:20

【前編】笠松 将、「人生には挫折しかない。だから共感できる」 映画『ラ』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

若者3人がそれぞの「夢」を探していく姿を描いた、映画『ラ』。主人公の慎平は、黒やんこと黒須彰太とのバンド再結成を夢見て、恋人・ゆかりから“あるもの”と引き換えにお金をバックアップしてもらっていた。慎平は音信不通だった黒やんと再会し、友情を取り戻したかに見えたものの、次第に黒やんに振り回され始める。同じ頃、ゆかりとの関係にも変化が訪れ…。若者たちの揺れ動く姿を桜田通、福田麻由子、笠松将の3人が、魂をぶつけ合うかのような熱い芝居で見せる本作。今回、ランランエンタメでは、桜田、福田、笠松それぞれにインタビューを敢行。黒やんこと黒須彰太を演じた笠松に、役柄への思いや撮影現場でのエピソードを聞いた。

039s

——主人公の慎平の親友で元バンドメンバー、そして再会後には慎平を振り回す黒須の姿は、強く印象に残りました。改めて、出演が決まったお気持ちは?

 ため息混じりで台本を手にした記憶があります。というのもいい役って苗字と名前があるものだと決めつけていました。。「黒やん」なんて、絶対いい役なはずがないと勝手に思っていたんです。でも、台本を読んだら、しっかり芝居場のある役だったんで嬉さしかなかったです。出演が決まったこと、黒やんを演じれること、この二段階で喜びがきました。

 ——最初に台本を読まれたとき、どんなことを感じましたか?

 黒やんは、意味を持った発言や行動が多い役だったので、ワクワクしたのを覚えています。心臓をバクバクさせながら、これに僕が出られるんだって、すごく楽しみだったし、もちろん怖かったです。監督ともお会いしたことがなかったので、どんな方なのかなって想像したりして、その夜は全く眠れなかったです。

027s

——本作では、リハーサルをしっかりと重ねてから本番の撮影に入られたとお聞きしました。リハーサルを経て、役柄についてはどのように捉えていましたか?

 黒やんは、本当に最初から慎平を怪しい仕事に引っ張り込もうとしたのか? 最初はそう思ったかもしれないけれども、二人でいるのがだんだん楽しくなって、あの仕事すらも、友達との仲を取り戻すための共同作業みたいに思い始めたのか?バンドを再開することについて、本当はどう思っていたのか? そんな疑問をリハーサルでは、監督と話し合いました。黒やんの心はちょっとでも揺れていたのか、それとも全く揺れていなかったのかというのは、僕が演じる上ですごく重要だったんですよ。脚本段階では黒やんは揺れていないと監督はおっしゃっていたんですが、でも、こんな状況だったら揺れるのが普通でしょう? 昔のように戻れるのかな、戻れないのかなって揺れ動く黒やんでいたかった。監督は僕のその意見を受け止めてくれて…現場も含めてすごくやりやすかったです

018s

——映画を通して、登場人物すべてが人間臭く感じましたが、役者さんたちが人物像を深く掘り下げて演じているからこそなんですね。

 そうですね。監督自身の人間性もあると僕は思っています。今回、監督が脚本も書いているのですが、僕から見ると、とてもいい意味で、弱さを知ってる人間なんです。多くの人には弱さがあるし、またその人のことを深く知っていけばいくほど、見えてくる弱さが人間らしさだと思います。逆に、会ったこともないスーパースターとか深くは知らない人に対してはイメージが先行するので弱さよりも強さで想像するものだと思うんです。監督は、この作品では強い人間としていなかった。だからこそ、人間くささのある映画になったんだろうなって思います。

 ——印象に残っているシーンは?

 どれが一番だかわからなくなっているぐらいあるんですが…(笑)。この作品、福田さんが演じるゆかりのパートと僕が演じる黒やんのパートの二つで構成されています。台本を読んだ時ゆかは、難しい演技が必要だけれど、黒やんの方がアトラクションというか動きが多いので、「これはもらったな」って「面白くできるぞ」って思ったんですよ。でも、できあがったものを初めて観た時に、桜田さんと福田さんの演技が素晴らしくて。桜田さんも僕といる時と、ゆかりといるときとでは顔の表情まで違うし、ゆかりのシーンはあの場所そのものが、“福田麻由子の空間魔法”のようなものにかかっているようで、本当に尊敬しました。

037s

——撮影では、笠松さんは桜田さんとのシーンがほとんどですよね?

むしろ、桜田さんとしかないと言ってもいいかと思います。

——雨の中のシーンも壮絶でしたね。

そうですね。でも、あのシーンは大変だって台本を読んだ段階からわかっていましたし、心構えができたので、皆さんが思うよりは平気でした。それよりも、僕のシーンは、何かをしながら芝居をすることが多かったので、それに苦労しました。例えば、お酒を飲みながら、タバコを吸いながら、携帯をいじりながら、車を運転しながら芝居をする。それから、ベースを弾く…。そういったプラスアルファの部分が大変だった気がしますが、じゃあ、そのうちのどれが大変だったかというと、どれかわからないぐらい、いろいろなことがありました。

052s

映画『ラ』

Story
1年前、ある出来事を機に解散してしまった音楽バンド「LACTIC ACID」。ボーカルだった主人公・慎平(桜田通)はバンド再結成を夢見て、恋人・ゆかり(福田麻由子)から“あるもの”と引き換えに、お金をバックアップしてもらっている。音信不通だった元バンドメンバーで元親友の黒やん(笠松将)を誘い再結成の夢が動き出し、失われた友情も取り戻していく。だがすっかり変わってしまった黒やんに、慎平は振り回され始める。同じ頃、ゆかりとの関係にも変化が訪れ…。若き3人の男女がぶつかり合い苦悩し、人生の転調を繰り返しながらたどり着く現実とは?

出演:桜田 通、福田麻由子、笠松 将、佐津川愛美、ダンカン、西田尚美ほか
監督・脚本・編集:高橋朋広
音楽:クボナオキ
エンディング:『REBORNSILENT SIREN

公式サイト http://movie-la.com/

公式ツイッター https://twitter.com/la_movie_

201945日(金)より全国公開

プレゼント
ランランエンタメでは笠松 将さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼントいたします!

<応募方法>
(1)ランランエンタメの公式Twitterアカウント「https://twitter.com/ranranentame」をフォローする
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<応募締切>
2019年4月15日

<当選発表>
締切後、厳正なる抽選の上、当選者を決定。ご当選者様には、ランランエンタメ公式アカウントよりTwitterのダイレクトメッセージにて当選連絡をいたします。2日以内にご返信がない場合は当選の権利が移ります。

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