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2019年4月6日 12:05

【前編】福田麻由子「ボロボロになっても根本から捧げようと覚悟を決めて臨んだ」 映画『ラ』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

若者3人がそれぞの「夢」を探していく姿を描いた、映画『ラ』。主人公の慎平は、黒やんこと黒須彰太とのバンド再結成を夢見て、恋人・ゆかりから“あるもの”と引き換えにお金をバックアップしてもらっていた。慎平は音信不通だった黒やんと再会し、友情を取り戻したかに見えたものの、次第に黒やんに振り回され始める。同じ頃、ゆかりとの関係にも変化が訪れ…。若者たちの揺れ動く姿を桜田通、福田麻由子、笠松将の3人が、魂をぶつけ合うかのような熱い芝居で見せる本作。今回、ランランエンタメでは、桜田、福田、笠松それぞれにインタビューを敢行。ゆかりを熱演した福田に、役柄への思いや役作りについて聞いた。

020s

——福田さんが演じたゆかりという役柄は、慎平に心酔し、狂気的に愛情を注ぐ女性でした。演じる上でかなり苦労も多そうな役だなと思いましたが、台本を読まれてまずどんなことをお感じになられましたか?

ゆかりは弱い人間で、慎平くんに依存している女性という印象でした。愛は大きすぎて、自分の人生を恋愛に捧げている女性なのですが、そういう役は今までやったことがなかったので、そういう役でのオファーをいただけたことをすごく嬉しく感じながら台本を読ませていただきました。年齢ととともに恋愛ものをやらせていただく機会は少しずつ増えてきてはいたんですが、どちらかというと強く自分を持っていて、その上で恋愛をしていくという役柄が多かったので、ゆかりのように他人に依存する女性の役をやってみたかったんです。なので、ゆかり役ができることはとても嬉しかったのですが、自分とは根本的に価値観が違う役なので、生半可な気持ちでは絶対にできない役だなということも感じました。自分を根本から変えて、価値観から全部変える勢いでやらないといけないと強く思ったのを覚えています。

——今回、桜田さん、そして笠松さんにもインタビューさせていただきましたが、お二人とも福田さんが役に入られたときに空気が変わるのがわかって、それが撮影で一番印象的だったとお話しされてました。

 え〜、本当ですか? やった〜!(笑)。

018s

——演じる上で特に意識されていたことや役作りでどんなことをしましたか?

私は、もともと役を引きずるタイプで、役によって自分の気持ちも変わっていくタイプなんですが、10代後半ぐらいからそれって怖いなって思うようになっていたんです。役によっては、心がボロボロになるし、自分が変わってしまう。だから、毎回真剣に演じていますし、本気でやってはいるんですが、どこかで根っこの根っこまではこじ開けられないようにしているところがありました。でも、ゆかりに関しては、どんなに自分がボロボロになっても根本から捧げようと覚悟を決めて臨んだ役なんです。

具体的な役作りでどんなことをしたかと言いますと…まず私はもともとリサーチとかもすごくして、没頭するタイプなんです。それで、今回もリハーサルの段階から“ゆかりっぽい服”を買ってきて、それを着ていくようにしていました。普段はジャージで行くこともあるんですが、ゆかりは慎平くんの前でジャージ姿になるとは思えなかったので。衣装合わせにもすごく時間をかけさせてもらいました。スタッフさんを付き合わせてしまって申し訳なかったのですが、ゆかりらしい服にめちゃくちゃこだわりました。

それから、慎平くんがバンドマンという設定で、ゆかりはそんな彼が大好きという役柄だったので、若手俳優さんやバンドマンの方のSNSを見まくっていました(笑)。コメント欄まで全部読んでいると、ちょっと他の人と温度が違うなっていうファンの方がいるので、今度はその方のSNSに飛んで…そうやってゆかりの気持ちがどうだったのかをリサーチしました。実は、通くんにも言っていなかったんですが、実際にお会いする前は、通くんのSNSも全部見ました(笑)。そうやって、SNSを見て、ファンの方の反応や、こういうことを嬉しく思うんだとか、この人の日常にはこんなにもこのバンドマンや俳優さんが大きな存在なんだってことを実感してました。

014s

——なるほど。福田さんご自身は、何かに依存したり、心酔してほかが見えなくなるということはありますか?

私にとってはある意味、役者という仕事がそうかもしれません。ゆかりを演じるとなったら、ゆかりが良いと思っているものは全部良いものだと思ってしまう。自分と演じる役は別の人間だとは思っているのですが、役は自分にとって絶対なんです。例えその人が悪い人だったとしても、正義なんじゃないかって思ってしまうところがあります。

009s

——では、今、撮影を終え、映画が完成して、改めてゆかりをみて彼女のどこに共感しますか?

自分としての共感なのか、ゆかりをやっていた時を思い出してなのか、難しいところではあるんですが…。慎平くんが可愛く思えるところですかね。これも私が言っているのか、ゆかりが言っているのか、自分でもわからないですが(笑)。

慎平くんは、台本を読んだ時の印象だと、もっとクズなイメージだったんです。ヒモだし、フラフラしているし、親に対しても乱暴ですし。でも、不思議と通くんが演じると、彼は純粋で、ただちょっとの覚悟や、ちょっとの勇気が足りないだけで、周りに流されちゃっただけなんだというふうに思えるんです。そうすると、全部が可愛く見えちゃう(笑)。慎平くんってずるいなって思います。

039s

映画『ラ』

Story
1年前、ある出来事を機に解散してしまった音楽バンド「LACTIC ACID」。ボーカルだった主人公・慎平(桜田通)はバンド再結成を夢見て、恋人・ゆかり(福田麻由子)から“あるもの”と引き換えに、お金をバックアップしてもらっている。音信不通だった元バンドメンバーで元親友の黒やん(笠松将)を誘い再結成の夢が動き出し、失われた友情も取り戻していく。だがすっかり変わってしまった黒やんに、慎平は振り回され始める。同じ頃、ゆかりとの関係にも変化が訪れ…。若き3人の男女がぶつかり合い苦悩し、人生の転調を繰り返しながらたどり着く現実とは?

出演:桜田 通、福田麻由子、笠松 将、佐津川愛美、ダンカン、西田尚美ほか
監督・脚本・編集:高橋朋広
音楽:クボナオキ
エンディング:『REBORNSILENT SIREN
©2018映画『ラ』製作委員会

公式サイト http://movie-la.com/

公式ツイッター https://twitter.com/la_movie_

201945日(金)より全国公開

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