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2019年5月30日 14:34

【前編】合田雅吏、「役者生命をかけて全身全霊で演じた」 映画『二宮金次郎』インタビュー

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

かつて多くの小学校の校庭に設置されていた薪を背負いながら本を読む少年の像で知られる二宮金次郎の半生を描いた映画『二宮金次郎』で、実在の人物であり、偉人でもあった二宮金次郎の激動の生涯を演じるために役者生命をかけて全身全霊で臨んだ合田雅吏が作品にかける熱い思いを語った。

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二宮金次郎という人物の名前はあまりにも有名で誰もが知っているが、実際にどんなことを成し遂げた人なのかはあまりに知られていない。文政時代、小田原藩主から桜町領(現・栃木県真岡市)の復興を任された青年期の二宮金次郎(後の二宮尊徳)が”仕法”と呼ぶ独自のやり方で、600以上もの農村を復興させる姿が描かれる感動作。

合田は実在した人物で、偉人でもある金次郎を演じるのにハードルの高さを感じという。「監督からは”とにかく”土に慣れてくれと言われました。金次郎は農民出身なので、まずは実際に田植えをしたり、鍬を使って畑仕事をさせてもらい農民に見られるようにしました」と金次郎になりきるための苦労を振り返った。合田は金次郎との共通点を見つける努力も惜しまなかった。資料館で同じ小田原の出身でもある金次郎について調べれば調べるほど、”偉人”である金次郎に対するプレッシャーは膨らんでいったと話す。ところが、資料館にあった実物大の金次郎像を見て「顔が祖父に似ている」と感じ、「晩年は自分もこうなるんだ……」と大きな共通点を見つけたことで「親近感がわいて、楽になった」と話す。

 183センチで90キロ近い金次郎に近づくために肉体改造をして8キロ近く増量して撮影に臨んだ合田だが、撮影の都合で断食のシーンから撮影することになり、五十嵐監督から「ヨレヨレのケソケソで来てくれと」とリクエストされ、思わず、「話が違う……」と絶句。それでも合田は10日くらいで体重を落とし、金次郎が成田山新勝寺で行ったという断食シーンに臨んだ。「ゴマをドンドン炊いて、ある種トランス状態で撮影しました」と当時を振り返る。実際に僧侶が修行に使用する場所での撮影シーンは炎の迫力といいすさまじいシーンになっている。

その後、五十嵐監督から「4日ほどで元に戻して」と無茶ぶりを受け、「なんとか頑張って戻した」という合田は「人間やればできるという教訓になった(苦笑)」と明かした。

五十嵐監督から「わかりやすい芝居をしないでほしい」というリクエストにも全身全霊で応えた。五十嵐監督のこだわりのシーンでもある、金次郎が村人たちが実際にちゃんと働いているかを監視するためにそれぞれの家を訪ねてのぞき穴で様子を見るシーンでは「意固地で頑固者で、人の話はあまり聞かない、偉人・金次郎の人間らしさを表現している」と説明した。

後編に続く~https://ranran-entame.com/wp-ranranentame/movie/61284.html

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(c)映画「二宮金次郎」製作委員会 

映画『二宮金次郎』

出演:合田雅吏  田中美里 成田浬
榎木孝明(特別出演)柳沢慎吾  田中泯
監督:五十嵐匠

公式サイト:https://ninomiyakinjirou.com/

6月1日(土)〜6月28日(金)東京都写真美術館ホールにて公開ほか全国順次

東京都写真美術館ホールでの上映時間
火・水・日 10:30〜、14:00〜
木・金・土(22日(土)を除く) 10:30〜、14:00〜、18:30〜」 

 

 

 

 

 

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