取材:記事・写真/RanRanEntertainment
――ところで、今回、主演だからこそ感じたことや気負いはありましたか?
主演であるという重みはもちろん感じていました。僕が(現場の空気なども)メインとなって作っていかなければいけないと思っていたので、挨拶を大きくしたり、誰よりも映画のことを考えて行動しようとは思っていました。ただ、まだ僕は主演としても未熟なので、先輩にあたる(BOYS AND MEN)の平松(賢人)さんなどにも助けてもらいながら、現場の雰囲気を一緒に作ってもらいながらではありましたが。
――主演を務めたことで、どんなところが成長したと感じますか?
お芝居については学ぶべきことがすごく大きかったです。監督にもたくさん質問をさせていただいて、役者として育ててもらえたと思いますし、僕自身、もっとお芝居に携われるように頑張ろうという意欲も湧いてきました。この作品の撮影は真夏にやったので、めちゃくちゃ暑くて大変だったこともたくさんありますし、たくさん怒られましたし、楽しいことばかりだったわけではありませんが、でもお芝居の魅力に気付けたので僕にとっては本当に良い経験になったと思います。
――寺坂さんにとって、お芝居、役者のお仕事とはどんな存在ですか?
僕はグループでも活動していますが、もともと、芸能のお仕事をしたいと思ったきっかけは役者をやりたかったからなんです。なので、今、バラエティなどいろいろなお仕事をさせていただいていますが、役者の仕事はやっぱりちょっと特別な存在です。僕の芯の部分にあるものだと思います。
――役者としての理想像や目標は?
藤原竜也さんに憧れているので、彼のような迫力あるお芝居ができるようになりたいですね。作品のテーマをきちんと表現して、観てくださる方の心を動かせるような役者になれたらいいなと思っています。
――ところで、本作が学校を舞台としていることにちなんで、寺坂さんの学生時代の思い出を教えてください。
僕は、中学校の頃から芸能活動を始めていたので、あまり部活ができなかったんですが、サッカー部には所属してました。練習にもほとんど出れなかったんですが、最後の大会で試合に出させてもらって…。結局、僕たちの学校は負けてしまったんですが、ボロボロに泣いて、本当に悔しかった思い出があります。今回演じた京平と同じように、周りの人に支えられていた学生生活だったので、先生にも友達にもみんなからよくしてもらって、いい環境の中で学生生活を送れたと思います。
――では、寺坂さんの恋愛観についてもお聞かせください! 本作で京平は好きな女子に告白できないながらも一途に恋する男子ですが、寺坂さんご自身は恋をしたらどんなタイプですか?
え~、どうだろう(照)。でも、追いかけるよりは追いかけられたい方なのかなと思います。
――理想のタイプは?
一途な人です。僕はずっと好きになった人のことを見ている自信があるので、僕のことをずっと見ていてくれる女性だと嬉しいですね。お互いに一途だったら、すれ違いとかもないでしょうし。
――ありがとうございました! 改めて、この作品の見どころをお願いします。
老若男女を問わず、楽しんで観てもらえる作品だと思っています。スタッフさんとキャストの皆さんと一緒になって、一生懸命作った映画なので、その熱量をまず感じてもらいたいです。それから、この作品は愛にはいろいろな形があっていいということをテーマにしているので、笑って観てもらいながらそのテーマも受け取ってもらえると嬉しいです。
――それから、もう1作、寺坂さんが所属するグループの祭nine.が主演する映画『祭りの後は祭りの前』の公開も控えていますね。こちらの作品についても教えてください。
はい! この作品は、ある高校の「祭部」という部活に入っている7人組が主人公の映画です。その7人が地球滅亡を阻止するべく立ち向かっていくという、かなり壮大な話なのですが、小難しい話は一切なく、笑って楽しめる青春コメディになっています。
――祭nine.としては初主演映画ですよね?
そうなんです。今までドラマはあったのですが、映画はこの作品が初めてです。実は、デビューした年に、メンバーみんなで祭nine.の未来年表を書こうと言って、それぞれがこうなっていたいっていう目標を書いたんですよ。それで、メンバーの一人が「2020年に祭nine.の主演映画公開」って書いていて、目標が叶った形になりました! 僕らにとっても念願でしたし、夢が詰まった映画です。体当たりで一生懸命演じさせてもらいました。
――普段から仲がよいメンバーとのお芝居はやりやすいですか?
そうですね。今回は、幼馴染という設定だったので、よりその関係性は作りやすかったです。多分、画面で観ても、仲の良さがにじみ出ているんじゃないかなと思います。
――『祭りの後は祭りの前』の見どころも教えてください。
この映画が、さらに多くの人に祭nine.を知っていただける機会になるんじゃないかなと思います。より多くの方に知ってもらえるように僕たちも頑張っていきたいし、応援してくれる皆さんも、観て、広めていただけると嬉しいです。映画は、エネルギーがある作品で、夢がテーマになっているので、たくさんの人に感動してもらえると思います。
――早くも2本の映画が公開されることで、2020年は祭nine.、そして寺坂さんにとって飛躍の1年となりそうですね。
はい。今年は、より祭nine.の輪が広がっていくようにさらに努力したいと思っています。僕たちには「何事もてっぺんをとろう」というテーマがあるので、よりそれに近づけるように、全国を回れたらいいなって思っています。もちろん、僕たちもスキルアップもしていきますし、より元気良く騒いでいくので、楽しみにしていただけたらと思います。
映画『バイバイ、ヴァンプ!』は2月14日(金)よりユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほかで全国順次ロードショー。
映画『祭りの後は祭りの前』は3月6日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。