【前編】佐野岳インタビュー!古川雄輝・竜星涼W主演映画『リスタートはただいまのあとで』 誰が誰を好きになってもいい―大切な人に会いたくなる映画です。

2020/8/28 23:27

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

古川雄輝・竜星 涼W主演映画『リスタートはただいまのあとで』が、202094日(金)より全国公開される。都会で挫折し、会社を辞めて10年ぶりに故郷に戻った狐塚光臣(古川雄輝)が農園で働く熊井大和(竜星涼)に出会い、次第に惹かれていく姿を描いた純愛BL映画である。原作は、ココミ著の同名コミック。大和の高校の同級生、上田裕役の佐野岳に作品の見どころ、撮影エピソードを聞いた。

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――このお話をいただいた時のことからお聞かせください。

台本を読ませていただいた時、まず最初に「きれいだな」という印象を持ちました。Boys Loveといっても、もちろんそれが要因で物語は展開していくのですが、最終的には、人に対しての思いやりだったり、愛情だったりというものが描かれている作品だと思っています。自分のことを受け入れらない人たちを他人が受け入れるという構図がすごく尊いものだなと最初に思いました。

――上田役はどのように演じようと思われましたか?

上田はどんどん展開を作っていくようなキャラクターだったので、(大和と光臣)二人のスパイスになれればいいなと思ってやりました。

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――メモを書いて役作りをするとお聞きしたのですが、どのようなものですか?

はい。メモは最初に絵を描きますね。(メモを見せながら)役のイメージで表情だったり、髪型だったり、服装だったりを描いています。

――相当細かく描いていらっしゃいますね

映画に関係ないこととかも書いています。(※メモを見ながら)最近できた(イオン)ショッピングモールに入り浸って、そこで知り合った中学生、とか。図々しい奴だけれども人懐っこいし、意外と気が使えたり、空気読めたりして、実は繊細な奴なんだなというのをいろいろな情報によって上田のキャラクターを作りました。

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――イオン(ショッピングモール)というのはたまたま行ってみて考えたのでしょうか?

いえ、台本に「最近イオン出来たんだよ」という台詞があって、僕の台詞ではなく、大和と光臣の会話の中なのですが、やはり風景が見えてくるじゃないですか。上田市で田舎に大きなイオンができたという、ずっとその地に住んでいる人たちってすごく嬉しくて行くと思うし、何というか(上田は)それに行っちゃう奴なんだなとか、そういうところから役をいろいろ掘り下げていきました。こういう奴だな、こういう奴だったら面白いなと考えながら自分は役を固めていきました。今回は。

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――役を固める時は監督さんとも話し合いながらでしょうか?

今回に関しては、現場に行って自分のメモを見せて、監督が僕のアイデアを面白がってくれたらいいなぁという思いでやっていました。スタッフの皆さんも面白い、面白いと言って受け入れてくださったので、これで良かったのかなという思いはありました。

――いろいろとアイディアを出されたのですね。

そうですね()。最初のシーン、“チーかま”を食べているのですけど、しかも店の物を勝手に食べてしまっているという場面、それが浮かんできまして、やってみよう!と思い立って。それで、前日の夜にコンビニに行き、何か芝居しながら出来る物を探して“チーかま”を買ったんです。撮影当日、監督に「これ食べながらやっていいですか?」と聞いたら、「でも、あるの?」と言われて「買ってきました!」とポケットの中に仕込んだ“チーかま”を見せました()。カットが何回もあると思い、シーンの繋ぎも考えて、エプロンのポケットに何本も入れながらやりました()

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――共演者の方の反応はいかがでしたか?

けっこう皆さん面白がったり、楽しんでくれていました。古川君は「次、何仕込んでるの?」と言ってくれたりして、嬉しかったですね。

――そうした役作りは今までもされていたのでしょうか?

作品や作風、テイストによるのですが、ある程度自分のイメージを固めて絵を描いて、監督と共有したり、後は直接会って話してから変えていくこともあります。全然採用されないことももちろんあります。ですが、ある程度自分の中でキャラクターの特徴を掴んでいって、現場に入ることが多いです。

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――絵を描いて役作りをするというのは珍しいことだと思うのですが、それを始めたきっかけはあったのですか?

以前イッセー尾形さんと共演させていただいた時に、イッセーさんが「絵を描いて、キャラクターのイメージだったり、特徴を掴んでいくって面白いよ」と話してくださったんです。その時は朗読劇だったのですが、「佐野君が思う朗読劇のキャラクターを一回書いてみなよ」と。その時はイッセーさんのスケッチブックに描かせてもらったのですが、「あ、いいじゃん、いいじゃん。口がこうなっているってことはこういうしゃべり方をするんじゃない?」と、見た目からくる内面の作り方についてアドバイスをいただいたのです。それ以来、台本もらってからは役のイメージを絵に描いたり、メモしたりしています。(ノートのページをめくりながら)いろいろあるんですよ。

――元々、絵がお上手だったのですね?絵はお好きだったのですか?

() 絵は好きでした。

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――キャラクターが伝わってきますね。絵だけでなく、メモもギッシリ書いてありますね。

そうですね。(今回の上田役のメモを再び見ながら)、“ボーリング好き”なんて関係ないですけど()、地元に根付いている人たちのイメージや、みんなの持っているイメージを書きながら、作っていくのがすごく好きなんです。自分で笑いながら書いています。

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インタビュー後編~

映画『リスタートはただいまのあとで』
2020年9月4日(金)より シネ・リーブル池袋ほか全国公開


配給 キャンター
監督 井上竜太
脚本 佐藤久美子
原作 ココミ『リスタートはただいまのあとで』(プランタン出版)
出演 古川雄輝 竜星涼 村川絵梨 佐野岳 中島ひろ子 螢雪次朗 甲本雅裕


公式サイト         https://restart-movie.com/

ストーリー
職場で上司に人間性を否定され、会社を辞めて10年ぶりに田舎に戻った光臣(古川雄輝)は、近所で農園を営んでいる熊井のじいちゃんの養子・大和(竜星 涼)と出会う。
大和のことを「馴れ馴れしくてウザい奴」と思っていた光臣だが、父親に実家の家具店を継ぐ事を拒絶され、農園の手伝いをはじめると、大和と過ごす時間が増えていく。
ふさぎこんでいる光臣を励まし、心の痛みに寄り添う優しい大和。次第に、自分の弱さも受け入れてくれる大切な存在に変わっていく。ある夜、酔いつぶれた二人だったが、目が覚めた光臣は寝ている大和に思わずキスをしてしまい・・・抱いている感情にハッとする。
大和の高校の同級生で親友の上田(佐野岳)から、「アイツには秘密がある」と耳打ちされたことを思い出した光臣の前に、親しげに大和と話す年上の女性が現れて・・・。
光臣は大和へ想いを伝えることはできるのか?
そして、親との確執を乗り越えて、自分の夢と向き合う事ができるのか?


 

 

 

 

 

 

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