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2021年5月2日 18:02

【前編】中村優一インタビュー! 映画『大綱引の恋』 故佐々部清監督の魂を持って仕事をしていきたい

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

三浦貴大主演・映画『大綱引の恋』が2021年5月7日(金)より全国公開される。本作は『半落ち』『チルソクの夏』などで知られ、2020年3月に急逝した佐々部清監督の遺作映画である。薩摩川内市に400年以上続く“川内大綱引”に青春をかける鳶の武志(三浦貴大)と韓国人研修医(知英)との切ない恋と彼らを取り巻く家族模様を描く。武志の妹・有馬敦子役(比嘉愛未)の恋人、福元弦太郎役の中村優一に本作への思いと佐々部清監督とのエピソードを聞いた。

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――このお話が来た時、まずどんなことを思われましたか?

僕は佐々部清監督の映画が大好きで、この映画の前にも『八重子のハミング』(佐々部監督作品)に出演しているのですが、また声をかけて頂けてすごく嬉しかったです。また、升毅さんとご一緒させて頂き、物語の中で重要な役なので純粋に嬉しかったです。『八重子のハミング』の時に緊張し過ぎた結果、悔しい思いがあったので、今回は佐々部監督の作品リベンジというところで気合は入りました。

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――脚本を読まれて、いかがでしたか?

舞台は、薩摩川内の綱引のお祭りということ、そして題名にもある通り恋ということで恋愛の描写もありつつ、家族の物語でもあり一人一人の人間が生きているストーリーだなと思いましたね。

――綱引のことはもともとご存知でしたか?

いえ、知らなかったです。決まってからVTRを見させていただきました。撮影前に、ちょうどお祭りの時期だったので実際に見学させていただいたのですが、とても太い綱を担いで…凄いお祭りがあったんだと驚きました。

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――お祭りは9月ですか?

2年前の9月から撮影が始まって、ちょうどその時期にお祭りがありました。お祭りを見てからクランクインできたので、あの迫力、男たちのバトル、1年越しのバトルなのですごい迫力で熱量を感じて、実際にそのシーンをイメージできて撮影に挑めたのでとても幸せでしたね。

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――中村さんが演じられた福元弦太郎は、どんな人物でしょうか?

ネタばれになってしまうので詳しくはお話しできませんが、比嘉愛未さん演じる敦子の恋人役で、ちょっと地元では印象が悪いのですけれど、その弦太郎がこの物語にどう絡んでいくのか楽しみにしていただきたいです。ポスタービジュアルで太鼓を持っている姿は出ていますが(笑)。

――役に入る時にしっかり準備をされるタイプでしょうか?

多少準備が必要な方ですね。まっさらな状態で台詞だけ覚えて現場で、ということはできないタイプです。人柄をずっと台本を読んで日々吸収していくタイプなので、バックボーンも考えますが、台本を何度も読んでいると役が入ってくるという感じです。

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――中村さんは弦太郎に近い部分はありましたか?

自分で言うのも何ですが、真っ直ぐなところは似ていると思いました。最初、僕は髪が長かったのですが、役作りで監督から「髪切って」と言われたので、バッサリと切って本読みに行ったら、監督が全然僕だって気づいてくれなくて(笑)。

VTRを見た時に薩摩川内の人たちもけっこう髪の毛が短かったので、僕は現場に行ったらみんなそれぐらい短くしてるのかと思って行ったら「おまえ切り過ぎだ」って言われて気合が空回りするっていうことはありました(笑)。

――そんなにイメージが変わられていたのですね。

はい。「それ以上切るな」と言われました。

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後編~


『大綱引の恋』
2021年5月7日(金)より全国公開
※コロナの影響により初日が延期になる劇場がございます。正式な上映開始日は公式サイトにてご確認ください。https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=A2VgceG6

監督:佐々部清
脚本:篠原高志
出演:三浦貴大 知英 比嘉愛未 中村優一 松本若菜 西田聖志郎 朝加真由美 升毅石野真子 金児憲史 金井勇太伊嵜充則 安倍萌生 月影瞳 小倉一郎
   恵俊彰(友情出演) 沢村一樹(友情出演)
製作:映画「大綱引の恋」フィルムパートナーズ
製作:パディハウス
制作協力:シネムーブ
公式サイト:https://ohzuna-movie.jp/

【あらすじ】
有馬武志(三浦貴大)は鳶職・有馬組の三代目だが、35歳にしてまだ独身。鳶の親でもあり、“大綱引の師匠でもある父親寛志(西田聖志郎)から常々「早う嫁を貰うて、しっかりとした跡継ぎになれ」と、うるさく言われている。とある日、ふとした事件から韓国人研修医のジヒョン(知英)と出会い次第に心を通わせるようになる。その頃有馬家では、母・文子(石野真子)が定年退職宣言し女将も家事も放棄したため、妹・敦子(比嘉愛未)も含め家族の皆が四苦八苦する。一方、年に一度の一大行事“大綱引”が迫る中、武志はジヒョンから「あと二週間で帰国するの…」と告げられる。

 

 

 

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