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2021年11月26日 12:00

【後編】筧美和子インタビュー!松井玲奈主演・映画『幕が下りたら会いましょう』 周りを遮断して一人で頑張ろうとしていた以前の自分と重なります

取材:記事・写真/RanRanEntertainment

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――松井さんや監督さんとは演じるにあたってどんなやり取りをされたのですか?

事前に監督からとにかく自然に、シンプルにというお話だったのでそこは共通認識としてあったと思います。

冒頭の美容室のシーンは、尚は麻奈美に対して甘えられない、遠慮してしまう壁はあるけれどそれを破りたい気持ちもどこかにあると監督からお話してくれました。監督とは一つ一つの言葉や行動に関しても細かく話すことができて、より麻奈美に対する尚の気持ちへの理解が深まっていきました。

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――尚が美容室の外に出てしばらく中を見るようなシーンがあり印象的でしたが、ああいったところは前田監督の演出なのでしょうか?

麻奈美を見たシーンは監督が提案してくれたと思います。覚悟して出ていく中で何か、ちょっと寂しさみたいな、麻奈美に対する気持ちが出ていた瞬間だなと思います。

ああいう行動の一つ一つは監督の提案や、私がやってみてからという時もありました。美容室で、足が動いているシーンがあるのですが、あれは自然と動いてました。

――監督は細かく演出されていたのですね?

演出というか、心情の些細な動きを事細かに話し合わせてもらって、すごくそこは大事にされていたと思います。

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――筧さんご自身は尚に近い部分はありますか?

根本的に前までは似ていたかも?

――前まで?

周りを遮断して一人で頑張ろうとするところがありました。だんだん人に甘えられるようになってきたので、今の方がすごく心地がいいです。そういうところが重なります。

――人に甘えられるようになったというのは何かきっかけがあったのですか?

何ですかね?見栄とか先入観とか少しづつ鱗のようなものが剥がれてきたような気がします。素直に周りのスタッフとか身近な人に伝えていいんだなと思えるようになりました。

――変わったと感じたのは最近ですか?

割と最近かもしれないです。コロナで自粛期間に入り、やっぱり不安になったりとか、一人で抱え込んだりするともたないと思って、すごく周りの人と共有するようになりました。

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――松井さんとの共演が楽しみだったとおっしゃっていましたが、最初はどういうところが楽しみだったのでしょうか?

私が高校生の時にアイドル(SKE48)としての姿を見ていて、今は映画とかドラマで拝見させていただくことが多いのですが、観る作品によって姿が違いますし、本も書かれたり、いろいろな顔を持っていらして、すごく尊敬しています。実際に直接お芝居でいつかやり取りできたら嬉しいなと勝手に思っていたので、ご一緒できて嬉しかったです。

――松井さんとはお話できましたか?

そんなに一緒のシーンがなかったのと、お互いぐいぐい行くタイプではないので、たくさんお話することはなかったですが、大好きなかき氷の話をされている時は、すごく楽しそうで、本を読まれている時はめちゃくちゃ集中して読まれてて、すごく真っ直ぐな方だと感じました。

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――現場の雰囲気はいかがでしたか?前田監督にとっては初長編映画ということでしたが。

監督も初の長編でいろいろと背負うものはあったと思うのですが、さきほどお話したように心情や軸がぶれず、周りのスタッフも監督のどうしたいかをくみ取って、皆が一丸となって動いていて、こういう重い題材でしたがすごく一体感がありました。

――バレンタインデーには筧さんがスタッフ50人分のチョコレートを用意して、一人一人に手渡しをしたとお聞きしました。現場のテンションが上がったのではないでしょうか?

なかなかハードな撮影でしたのでみなさん喜んでくれてましたね。

スタッフさんとの距離はすごく近かった気がします。監督を中心にカメラマンさんも「こうしたら」とか意見をディスカッションできる場で有難かったですね。

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――それでは最後に、映画をご覧になる皆さまに向けてメッセージをお願いします。

家族のことであったり、一人の女性としての生き方であったり、様々な要素が詰まっていて、観る方によって感じ方が違うと思いますが、それぞれの楽しみ方で何か感じて頂けることが必ずあると思います。ぜひ観ていただきたいです。

――ありがとうございました。

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映画『幕が下りたら会いましょう』
2021年11月26日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開 

監督:前田聖良
脚本:大野大輔 前田聖良
出演:松井玲奈
筧美和子 しゅはまはるみ、日高七海 江野沢愛美 木口健太 大塚萌香
目次立樹 安倍乙 亀田侑樹 山中志歩 田中爽一郎 hibiki(lol)篠原悠伸
大高洋子 里内伽奈 濱田のり子 藤田秀世 出口亜梨沙
丘みどり(友情出演) 袴田吉彦
エグゼクティヴ・プロデューサー:高木雅共
製作・宣伝:エイベックス・エンタテインメント
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©avex entertainment Inc
公式サイト https://makuai-movie.com/

【ストーリー】
実家の美容室を手伝いつつ、泣かず飛ばずの「劇団50%」を主宰している麻奈美(松井玲奈)。劇団員の結婚祝いで集まって馬鹿騒ぎをしていたある夜、妹の尚(筧美和子)が資材置場で亡くなった。その日、尚からの着信があったにもかかわらず電話に出なかった麻奈美は、複雑な思いを抱えてしまう。母親・京子(しゅはまはるみ)との新たな確執が生まれる中、劇団仲間の早苗(日高七海)と妹の部屋を引き払いに東京へ。様々な人々との出会いと再会を経て、自分自身と向かい合っていく事になるが―。

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