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2011年10月30日 08:24

映画『ヘッドショット』記者会見

第24回東京国際映画祭のコンペティション部門に、タイから『ヘッドショット』が出品された。10月23日、開催中の六本木ヒルズにて記者会見が行われ、主演の俳優ノッパチャイ・ジャヤナマ、女優のセリーヌ・ホーワン、監督のペンエーグ・ラッタナルアーン、プロデューサーのレイモンド・バッタナーウィラクーンとパワット・サワットチャイメートが登壇した。

監督のペンエーグ・ラッタナルアーンは、タイ映画界の活性化に貢献し、タイのレトロなポップ・カルチャーからヒントを得て独特な潮流を創り出し、国際的にタイ映画を進出させた先駆者でもあり、世界各地の映画祭でも賞を受賞している。

 会見がスタートすると、まずラッタナルアーン監督が「見た目はちょっと変かもしれませんが、頭がいいグループです(笑)。」とジョークを飛ばし、会場をなごませた。

主演のジャヤナマが「初めて日本に来ました。招待していただきありがとうございます。」と、はにかみながら挨拶すると、ホーワンは「ハーイ!日本の方々に、この映画を観て共感していただけると嬉しいです。」と明るい笑顔を見せた。

衝撃のラストシーンについて、監督は「ラストのシーンは、最初に脚本を考えているときにはありませんでした。撮影していく中で決めたのです。」と明かした。また、映画の中で“どーぞ!”という日本語が聞こえるが?という問いに、「実は、急遽日本人の方に出てもらい、(タイ語に)ふき替えるのを忘れてしまいました(笑)。」とエピソードを披露。「あと、もう日本人に悪役はさせないように気を付けますね。」と言って笑いを誘った。

個性的な実力派として称されるラッタナルアーン監督について、ホーワンは「とてもユニークな方。人選、スタッフ、空気感など、個性的だと思う。」と語ると、ジャヤナマは「僕はむしろ個性的だとは思わない。無理に自然に見せようとしないところが、ラッタンルアーン監督らしいかも。」と伝え、監督もうなずく場面も。

 インパクトある役で、初共演となるホーワンとジャヤナマ。お互いの印象を、ジャヤナマは「ホーワンは、いつもしっかり練習をしてきて、リハーサルもバッチリで驚いた。」とし、ホーワンは「え?私がそんなに変に写っていたの?初対面だから失礼のないように、練習したんですよ。ジャヤナマは、何の練習もせずに、役に入ることができる人です。カメラが回ると、監督も私も彼に近づけないオーラがあるんです。でも、普段はとっても優しい方です。」と称賛した。

映画『ヘッドショット』は、警官からヒットマンに転向した男の命運をダークな画質で描くハードボイルド・スリラー。昏睡状態から目覚めた男が、善と悪の境目に立ち奇妙な体験をする。やがて、ひとりの謎めいた女性に出会い、彼の世界が逆転していく。誰が最初に彼を殺そうとしたのか?

ラストシーンに込められたメッセージの“生と死”。スリリングな展開にドキドキしっぱなしだ。

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