東京国際映画祭、審査委員ファン・ビンビンら、記者会見で気合!

2011/10/30 08:46


10月22日に華々しくスタートした、第24回東京国際映画祭。最終日の楽しみは、なんといってもコンペティション部門15作品から選ばれる、東京サクラグランプリ他、各賞の発表だ。

今年のコンペティション部門には、世界各国・地域から975作品の応募があり、その中から厳選して選ばれた15作品。最終ジャッジをする審査委員の5名が、10月23日、会場となる東京・六本木ヒルズにて記者会見を行ない、審査に向けて意気込みを語った。


審査委員は、『ウォール街』『地獄の逃避行』などで知られる敏腕プロデューサー、エドワード・R・プレスマン(審査委員長)、同じく映画プロデューサーのキース・カサンダー、特殊メイクアップ・アーティストのレイコ・クルック、映画監督の小林政広。そして、昨年の同映画祭において最優秀女優賞に輝き、中国で最も美しい50人に選ばれたファン・ビンビンという、そうそうたる顔ぶれ。


 エドワード・R・プレスマンは、「審査委員として参加できて、とても嬉しく思います。映画の質の高さに期待しています。」と挨拶。ファン・ビンビンは、「こんなに素晴らしい映画人たちと映画を観ることができて幸せ。まだ2作品しか観ていないけれど、レベルの高さと映画のパワーを感じました。本当にいい映画に出会えると思います。」と期待感を表した。


映画を観る視点について、キース・カサンダーが「キャスティングやテクニカルが重要。音楽との調和や、たとえば“映画の中の時代とヘアスタイルがあっているか”等を気にしながら観ています。」とテクニカル重視のプロデューサーらしい見解をみせると、ファン・ビンビンは「私は、主にストーリーが良くて、見ている側の感情に触れ心に感動を与えるものであれば成功だと思います。」と表現者としての視点からコメント。

 
レイコ・クルックは「エモーションを作るのには、テクニックも必要。映画は人生を描くものだから、すべてのジャンルに人生に必要な方向性が入っているのでは?」と述べた。


小林監督は「ある人から、映画は理屈で観るのではなくて、五感を全開にして感じるものだと教わりました。そのように五感を全開にして観たいと思っています。」とし、「作品の中には、製作費の少ない映画もあれば、何十億もかかっているものもあるかもしれないが、黒澤明監督作品のように、一度見たら死ぬまで心に残るような映画を作るべき。」と力強く語った。


そして、審査委員長から若い世代にむけて、「映画では常に新鮮なオリジナリティが、多くの世代の心をつかんでいます。技術面ではデジタル化など、また感性も大きく進化しているので、映画を面白くしてくれていると思います。」とエールを送った。

 個性豊かな彼らが、どのような審査をするのか、そして栄えあるグランプリにはどの作品が選ばれるのか、益々楽しみだ。


★第24回東京国際映画祭コンペティション部門出品作

 『アルバート・ノッブス』(ロドリゴ・ガルシア監督/アイルランド)

『より良き人生』(セドリック・カーン監督/フランス)

『羅針盤は死者の手に』(アルトゥーロ・ポンス監督/メキシコ)

『デタッチメント』(トニー・ケイ監督/アメリカ)

『ヘッドショット』(ペンエーグ・ラッタナルアーン監督/タイ)

『ホーム』(ムザッフェル・オズデミル監督/トルコ)

『ジェイス/J.A.C.E.』(メネラオス・カラマギョーリス監督/ギリシャ他)

『転山』(ドゥ・ジャーイー監督/中国)

『プレイ』(リューベン・オストルンド監督/スウェーデン他)

『夢遊 スリープウォーカー』(オキサイド・パン監督/香港、中国)

『別世界からの民族たち』(フランチェスコ・パティエルノ監督/イタリア)

『トリシュナ』(マイケル・ウィンターボトム監督/イギリス)

『最強のふたり』(エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ監督/フランス)

『ガザを飛ぶブタ』(シルヴァン・エスティバル監督/フランス、ベルギー)

『キツツキと雨』(沖田修一監督/日本)

関連記事


Page Up