
映画『あのコはだぁれ?』最速プレミア上映イベントが7月12日(金)に都内劇場で行われ、映画初主演の渋谷凪咲、共演の早瀬憩、山時聡真、穂紫朋子、そして清水崇監督が登壇した。
本作は、Jホラーを牽引し続けてきた清水崇監督の最新作。昨年「本当に怖いホラー映画」として話題になった『ミンナのウタ』のDNAを引き継いだ作品。夏休みの学校を舞台に、そこにいるはずのない“あのコ”が怪奇を巻き起こす。
今年の3月に撮影が始まり、つい先週完成したばかりの本作。清水監督も、こんなに制作から公開までの期間が短い作品は経験がないという。主人公の君島ほのかを演じた渋谷は「撮影は1ヶ月ちょっとで、本格的な演技経験もなくて毎日が必死でした。番組でも色々宣伝したのですが、強力な味方ができたんです。かまいたちの山内さんがYouTubeで勝手に宣伝してくれて本当に感謝しています(笑)。試写会も観にきてくれて、Jホラー面白かったと感想をいただきました。凪咲はホラー女優で生きていけるとお墨付きつきをもらいました!」と宣伝隊長の存在を明かした。清水監督も「25年監督をやってきて、こんなに短期間で制作したのは初めて。おそろしい状況でした」と怒涛の日々を振り返った。
ここで、学校を舞台にした本作にちなみ、黒板風のフリップを使いトークを繰り広げた。最初のテーマは、夏休みの学校で、怪奇に巻き込まれる学園ホラーということで、「この夏、挑戦したいこと」を発表。
早瀬「人生初のおばけやしき」、山時「一度もやったことがないスイカ割り」、穂紫「脱大食い。私、胃袋がブラックホールなんです。無限に食べれちゃう」、渋谷「サーフィン。私はこう見えて意外とアクティブで運動神経もいいので」とまさに夏休みに似合った回答。ただ、清水監督だけは「同日公開のホラー映画がおもしろいか確かめたい。同日公開のホラーが3作あるのですが、他がどれだけおもしろいか確認したいです。この作品はこんなに短期間で制作しましたので・・・」と答えた。
続いて、キャッチコピーにもなっている“この教室には、いないはずの生徒”の謎に気づいた、渋谷さん演じる臨時教師と生徒たちが、ある衝撃の事実にたどり着く物語に沿い、「衝撃の事実だったこと」を聞いた。
早瀬「ホラーの現場は怖くないということです。台本を読んだイメージだと、現場もドロドロした感じなのかと思ったら明るい方たちばかりで。監督の人柄が現場をつくっていたんだなと思いました」
山時「最近まで美男美女(びなんびじょ)を美男美女(びだんびじょ)だと思っていたんですよ。タイピングのテストを受けたときに反応しなくて。19歳になってはじめて正しい読み方を知りました(笑)」
穂紫「上京してきたばかりの時、銀座は新宿の中にあると思っていました。新宿区・銀座だと思っていて(笑)」
渋谷「校長先生役の今井あずささんの飴ちゃん、です。これはどういうことかというと、今井さんはとても明るい方なんですが、シリアスなシーンでのど飴をなめていて。撮影がはじまると、口に入れた飴を出して、また袋に戻したんです(笑)。しっかり最後まで食べるんだなって、こんなすてきな女性になりたいって思いました(笑)」
キャスト陣の予想を上回る珍回答が飛び出し、会場の笑いを誘う中、最後に渋谷は「いよいよ公開になります。みなさんにはじめて観ていただくので、どんな反応があるのかわくわくしています。清水監督が作る世界観がすごいなと改めて感じたので、いろんな展開や仕掛けを楽しんで」と呼びかけ、清水監督も「これから怖い映画を観ていただきますが、僕はお笑いが好きなので、実はコメディモチーフもある。おもしろいと思った所は笑ってもらってかまわないし、怖い所は、キャーキャーいいながら観てください。冒頭から出てくる“あのコ”。実は登場人物によってそれぞれのあのコを潜ませています。映画の後半になってわかるあのコも。何度でも観ていただけたら嬉しいです」といい、終始和やかでキャスト陣の笑顔に溢れたイベントは終了した。
映画『あのコはだぁれ?』 7月19日(金)全国公開
配給:松竹 ©2024「あのコはだぁれ?」製作委員会