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ソン・シギョン 2012 CONCERT in JAPAN ~チョウム(はじまり)~

2012/2/28 02:53

2012年2月18日(土)、19日(日)。東京有楽町にある国際フォーラムCは熱気に包まれていた。昨年の夏以来、韓国バラードの貴公子、ソン・シギョンとの再会を心待ちにしていたファンの熱気で。両日ともチケットはSOLD OUT。幸運にもそのチケットを手にすることができたファンにとっては無理もない。また、昨年、韓国各地で行なわれてきたコンサートツアーがここ東京の地で締めくくられるのだからなおさらだ。


ある一つの影が静かにステージ中央に進む。そして、椅子に腰掛けた。そこにブルーのスポットライトが当たり、最新アルバム<はじまり>のタイトル曲のイントロが流れ始めた。あの影は…、グレーのロングジャケットに黒のパンツに身を包んだソン・シギョン、彼だった。

「みなさん、こんばんは。ソン・シギョンです。去年7月以来、また来ました。(笑)今日は2日目です。昨日も来た方?(会場のあちらこちらで手が上がる)どうしましょうか。昨日とコメントが変わらないんですが…。少しだけは…。“ですね”が“ですよね”とか、“歌います”が“聴いてください”とかぐらいは変えられるんですが…。(笑)」とソン・シギョン自ら日本語で挨拶を始めた。コンサートを重ねる度、上達していく日本語。目を見張るものがある。一息つこうと水を口にする。すると、「ヒュー!」と会場全体から声がかかる。ソン・シギョンのコンサートでは恒例のことだ。そんないつもの光景に気持ちが和んだのか、「ムル!ムル!(水!水!)」とシギョンも応える。彼とファンとの距離が一気に縮まる光景だ。

「僕も元気でした。7集も発売したし…。新しい年になりましたね。韓国では生まれたときには1歳、年が越えると2歳になります。僕も日本では32歳ですが、韓国では34歳。歳はただの数字に過ぎないと言うけれど、重みがあります。考えると眠れなくなることも…。(笑)ちゃんと生きているのかな?僕の曲を聴いて癒されたとか、たくさん泣いて別れを実感したとか聞くと、少しは世の中の役にたっているのかな?って…。」と、このあと、<ぼくは大丈夫><歌になって>とまずは7集に収められている曲でコンサートがスタートしていった。このアルバムにはパク・ジョンヒョンとのデュエット曲<僕たち本当によかったのに>がある。当日、残念ながら、パク・ジョンヒョンとの生のデュエットは聴くことはできなかったが、スクリーンに映し出される彼女を見上げながら歌うソン・シギョンの姿もなかなか。彼女のを自分自身に置き換えて聴いていたファンもいるのではないだろうか。新しい曲ばかりではなく、続いては懐かしい<サボテン>。


ソン・シギョンがいないステージ上のスクリーンからある女性の声が聞こえてきた。「私のことを“赤ちゃん”(恋人への愛称)と呼んでくれる人を紹介します。笑顔が素敵な人。私の愛する人“ソン・シギョン”を。」と。彼の“好きなこと”“嫌いなこと”などをあるときはシリアスに、あるときはコメディタッチで紹介。バラードには細身のスタイルが似合うと考え、決心したダイエットの辛さの話だったり、負けず嫌いな性格のこと。自分の声で自分の思いを伝えられるラジオが大好きなこと。いつものことだが嫌いなことは“幸せなカップル”をみることだとか…。いったいこの声は誰?とファンは心配になったかもしれない。ご心配なく。忙しい毎日を送っている彼をいやしてくれる“ぬいぐるみ”だった。このようなウイットに富んだ彼のコミカル感覚がファンを和ませるのだろう。

ライトグレーのスーツにスモーキーピンクのシャツという少しカジュアルになったソン・シギョン。アップテンポの<ああ僕の女神様><Love Letter>で会場も軽く、明るい雰囲気に。ファンもスタンディングで一緒に盛り上がったところで、ソン・シギョンとは切っても切れない通訳のユさんが「勉強したんだから、最後までやり通してほしいですね。(笑)」といいながら登場。この二人のまるで漫才コンビのようなMCも彼のコンサートの魅力の一つだ。ダイエット中にはきつい前日の夕食や、ファンから寄せられた“ソン・シギョンに見せたい日本の風景”が紹介された。日本ならではの“ラッシュ時でも整列乗車”“高速道路の充実したSA”“混浴の温泉”“一般人でもかわいい女の子、おばさま”“外国人にやさしい”などなど。それら一問一問丁寧に「満員電車乗ってみます!」「日本はどこでも美味しいですよね」「彼女とならいいんだけど…」「かわいいおばさま?あっ、いますね(笑)」「初めて日本に来た時、札幌で英語を使ったらひかれました」などコメント。そのアンケートを書いてくれたファンを一人一人探しながら。

会場から歓声があがる。お待ちかねの曲。ソン・シギョンのコンサートでは必ずといって良いほど披露される曲がある。<いいのに><さようなら僕の愛>だ。<いいのに>ではファンも一緒に「チョウルテンデ…」と口ずさむ。

黒のスーツでシックな装いのソン・シギョン。キーボードと彼の声だけが会場に響く。一青窈の<ハナミズキ>だ。それも韓国語訳ではなく、日本語。この曲が持つ世界観、空気感が伝わってきた。歌い終えたソン・シギョンは「ハァ」と大きく息を吐いた。きっと緊張していたに違いない。母国語ではない言葉で、ただ言葉をなぞるだけではなく、その感情を伝えるにはどれだけ努力が必要だったことだろう。続いて<フィジェ>。そして、今回の日本公演のために準備された曲があった。ヤン・ヒウンの<懐かしい友へ>。ギターだけをバックに披露されたこの曲には「人は年を重ねて大人になっていく。別れも経験し、その別れを乗り越えて、別れた人を恨むより、その人の幸せを願う人になるように」いうメッセージがある。「僕の顔より歌詞を見ていてくださいね。僕の好きな曲です。」と。続いて<終わりに>まで、一つの楽器とソン・シギョンの声だけが会場に響くことにより、より一層、歌詞をファンも共にかみしめることができた。

「少し気分を換えて」というように、<君は僕の春だ>と、歌手ソン・シギョンを日本で有名にした曲<道で>となった。<道で>は新しい曲も聴きたいが、やはり聴きたい曲の一つだ。


2000年に「僕に来る道」でデビューしたソン・シギョンはデビュー11周年を迎えた。これまで彼が歩んできた道のりを映像で振り返る。デビューして以来、途中2年間の兵役をも経験し、歌手ソン・シギョンとして走り続けてきた彼だが、その原動力は何だろうか?それは“ファンが彼を待っている”ことだ。これからもきっとファンと共に走り続けていくことだろう。スクリーンにはどこかで見覚えがある映像が映し出された。“go, sikyung”。プサン、テグ、インチョン、テジョン、ソウル、チェジュ、そして羽田。ツアーで訪れた各地でコミカルに踊るシギョンの姿。会場も手拍子で盛り上げる。

その雰囲気のまま、シン・スンフンの<はじめてのその気持ちのように>、ファンに「デビューしたあの時の気持ちをいつまでも忘れず持ち続け、これからも歌手ソン・シギョンであり続ける!」と宣言したかのようだ。ファンも「もちろん、ついていく!」とjumpで応えていた。会場のボルテージは最高潮に。黒レザージャケットに黒パンツとワークブーツというハードなスタイルに変身したソン・シギョン。なんとThe Blue Heartsの<リンダリンダ>だ。トレードマークのメガネまで外して、盛り上がるソン・シギョン。「楽しかったです。ありがとうございます。残すところあと1曲<太陽系>となってしまいました。恥ずかしがりながら(笑)楽しんでいただけましたか?真剣に映像を観て、歌を聴いていただいて本当にうれしいです。」と。

2012年はソン・シギョンのまた新しい顔を見ることができる。そして、人気韓国バラエティ番組「1泊2日」にレギュラー出演が決まった。これまでに見たことのないソン・シギョンに会えることを期待している。

今回のコンサートは2011年9月に韓国で発売さえたアルバム「はじまり」を中心に、彼のコンサートでは欠かせない定番曲など新旧織り交ぜた構成だった。それは、まさにソン・シギョンが走ってきた道をファンと共に懐かしみ、そして、これから走っていくだろう道を指し示すかのようだった。

「アンコール!ソン・シギョン!」と彼と別れ難いファンのためにデビュー曲「僕に来る道」が贈られた。「ずっと一緒だよ」といわんばかりに。ステージから会場の隅々にまで気を配り、ファン一人一人に「ありがとう」と挨拶するかのように手を振ってステージを去った。それでも、ファンは会場を後にできない。その鳴り止まない「シギョンコール」に彼は再登場して、深々と頭を下げ、そして投げキッスをプレゼントし、すべての幕を閉じた。

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