その甘くハスキーな歌声で、聴く人の心を溶かす韓国実力派歌手K.willが、6月21日の大阪公演に続き、23日、メルパルクホール東京にて『K.will JAPAN TOUR ~I Need You~』を開催し、熱いステージでファンを魅了した。
一瞬の静寂のあと、ステージにK.willが登場すると、割れんばかりの歓声に会場が包まれた。「君が必要だ」で幕があがり、満員となった客席はいきなり総立ちに。続けて「PRESENT」を披露し、会場の熱気は一気にヒートアップ。
「皆さん、こんにちは。お久しぶりにお会いできて嬉しいです。」と挨拶し、「韓国公演でも、大阪公演でも雨。CDを発売すると雨・・・。でも、今日は晴れてよかったです。いつも雨なので、逆に物足りない気もしますが、(雨だと)皆さんが帰る時大変ですものね。今日は僕と一緒に楽しめる準備はできていますか~?」と、会場に向けて声をかけた。
会場には、男性の姿もチラホラ。「KARAでも、少女時代でもないのに、男性の方も来て下さってありがとうございます(笑)。カップルでいらっしゃったんですか?楽しんでいって下さいね。」と話すと、男性ファンからも大きな声援が返ってきた。カップルで来場するファンが多いのも、愛の歌を伝えるK.willならではの光景だ。
「左胸」「1秒に一滴」「吹く」とバラード曲を熱唱し、K.willの世界へいざなう。“起きたら電話して・・・”と日本語で話しかけるように歌うと、会場から悲鳴にも似た歓声が上がった。途中で、水を飲むと「キャー!」と黄色い声が響きわたる。これもK.willライブでのお約束。ファンとのコミュニケーションを楽しむK.willからは満面の笑みがこぼれていた。
「チョコレート」では、ファンにマイクを向けて、「더(ト)!」の掛け声を合わせ、「チョコレートよりもっと甘い愛を伝えてあげるよ。君は僕の大切な愛する人。」とまさにタイトル通りの甘い歌声に、もうファンはメロメロ。軽快なリズムに乗って会場を沸かせた。
日本のファンの為へと、サザンオールスターズの「いとしのエリー」を日本語でプレゼントしたり、韓国公演のスタイルでと、普段は見せないダンスナンバーも披露した。
また、ファンに向けて手紙を綴り流暢な日本語で読み上げたK.will。「韓国でデビューして6年たち、日本で公演するようになって4年が過ぎました。応援してくれるファンの皆さんに本当に感謝します。舞台に立つ人間として、時には悲しみ、苦しむこともあるけれど、皆さんの期待を裏切らないように頑張ります。」と想いを伝え、ファン一人一人のために心を込めて「君のそばに」「恋しくて恋しくて恋しい」を歌い上げた。
特別に制作された映像では、「僕はキム・ヒョンス(本名)だ。1981年12月30日、その年が終わる1日前に生まれた・・・。」と始まり、「冷たい水が好きだ。美容室で大声で電話をする人が嫌いだ。サムギョプサルが好きだ。アイスクリームが好きだけど、チョコミントと歯磨き粉の味の違いが分からない。今までの人生で3回本当にイライラしたことがある(3回続けて“つまようじ”を落とす)。チョッキが嫌い、野球帽が嫌い。でも、ステージ衣装はカッコよく着こなす(笑)。中学生の時は平凡なサラリーマンに、高校生の時はドライバーに・・・タクシードライバーになりたかった。先の見えなかった練習生時代。でも、いつも歌があって幸せだった。きらびやかなステージを終えたあとの虚無感がまた僕をステージへ突き動かす・・・。僕はK.willだ。」と素直な自分をさらけ出した。
日本でも“DJ OZMA”がカバーしお馴染みの曲「Run To You」や「SAMBA」でさらに盛り上げ、会場は大興奮。しかし、最後はやはりバラード歌手らしく「ハリオ」「涙ぽろぽろ」で切なくも、心に染み入る歌声で感動の嵐に。
アンコールでは、大ヒット曲「胸がおどる」「LOVE119」で再びステージに立ち、「ソリジルロ!(声を出せ!叫べ!)」と絶叫し、ボルテージはMAXとなった。「今日は、皆さんと一緒に過ごすことが出来て幸せでした。また一つ美しい思い出を重ねることができて本当に嬉しい気持ちです。次回また会いましょう。」と笑顔で挨拶。再会を約束し、ステージの幕を下ろした。
ライブの後には“ハイタッチ会”が行われ、ファンとの交流を深めた。K.will 歌声で、恋する気持ちに魔法をかけられたファンたちは、皆幸せそうな笑顔を浮かべていた。
(C)JAKOL CORPORATION
協力:STARSHIP ENTERTAINMENT
Photo:ユ テヒョン
<セットリスト>
- 君が必要だ
- PRESENT
- 左胸
- 1秒に一滴
- 吹く
- チョコレート
- Music
- いとしのエリー
- 自分が嫌いだ
10. Willです
11. TROUBLE MAKER
12. Moves like jagger
13. 君のそばに
14. 恋しくて恋しくて恋しい
15. Run To You
16. SAMBA
17. ハリオ
18. 涙ぽろぽろ
※アンコール
- 胸がおどる
- LOVE119